2012年7月30日月曜日

「冷やしうどん」と「ミツバチの羽音と地球の回転」そしてヒラリー・ハーン「シルフラ」

日の昼食は「冷やしうどん」です。


また「みたらし団子」を買いました。

 予約注文していた「ミツバチの羽音と地球の回転」が届きました。


上関原発の立地予定地の真正面の島「祝島」の人たちは豊かな海の恵みを糧に生き来ました。それが、約30年前に上関原発の建設計画がもちあがり、人々の生活は一変します。このドキュメンタリー映画は祝島の人たちの生活と反原発運動を描く一方、原発を廃し再生可能エネルギーを積極的に導入するスウェーデンの現状を取材しています。
 弱い立場の人たちを力ずくで押し潰そうとする原発立地、と自然環境を大切にし、本当の生活の豊かさを追い求める人たちの姿が対照的に描かれています。私は決して涙もろい方だとは思っていませんけれど、こういうのには弱くて、涙が流しながら観ました。途中、中国電力の社員とのやり取りで、中国電力側が、このままではあなたたちの生活には未来がない、原発が出来れば雇用も増え発展すると言って説得する場面があります。然し、祝島の人たちが、自然を大切にし、品質のよい海産物や農産物を作って販路を開拓しようとしている姿を見れば、そのような言葉が全く的外れな侮辱的な言葉だと分かります。
 この映画には地域分散型の自然再生エネルギーを目指す飯田哲也氏のインタヴューも収められています。奇しくも、29日は山口県知事選の投票日で、道路建設など従来型の地域振興を訴える元国土交通省の官僚だった人が、飯田哲也氏などを破り当選したとの報道がありました。私には、従来型の公共事業に頼るより、再生可能エネルギーの開発の方が余程未来の希望があるように思えます。然し、保守王国山口県で飯田氏が18万票以上の投票を得たと言うのは大健闘だったと言えるのかも知れません。
 自然再生エネルギーに関して、政府や電力会社は否定的な側面ばかりを強調します。例えば、自然再生エネルギーと言えば、風力と太陽光発電しかないような言い方をし、それらが不安定な電源であり、基本電源にはなりえないなどと宣伝致しますが、地熱や潮力発電と言った日本に豊富で安定的な発電に関しては全く触れようとはしません。そして、これまで自然再生エネルギーの参入を阻止する政策を取って来ました。人々の生命を危険に曝し、弱い立場の人たちの生活を押し潰し、そして処理することの出来ない放射性廃棄物を生み出して行く原発を、どうして続けようとするのでしょうか?それこそ、原発には未来も希望もありません。それよりもスウェーデンのように、再生可能エネルギーを積極的に推し進める方がずっと未来志向の希望のある政策だと思うのですけれど・・・。とてもいい映画です。皆さんも是非ご覧になって下さい。

 本日のお昼の音楽はヒラリー・ハーン「シルフラ」です。


このアルバムはヒラリーと「ハウシュカ」の名で知られるドイツのピアニスト・作曲家とのコラボレーションです。本日は「クラクフ」と言う曲を貼っておきます。シンドラーズ・リストの舞台となったナチスの強制収容所のあった土地の名前ですね。

0 件のコメント: