2011年3月31日木曜日

「苺大福」とピンチョン「逆光」とモートン「忘れられた花園」そしてシューマン「チェロ協奏曲」

日は大きな書店に本を買いに、1キロ程離れたショッピングモールに行って参りました。本日はお天気がよく、例によって足早に歩いたため少し汗ばみました。昼食は「サンドウィッチ」です。

ついでに「苺大福」を二つ買いました。

 トマス・ピンチョンの新しい小説「逆光」の翻訳が出ていたので思わず買って仕舞いました。

上下2巻、1冊4500円ほど致しました。お高いので、後で原書を買って読もうかとも思ったのですが、原書でも結構するのではないかと思い購入致しました。でも、帰ってから Amazon で調べて見たら、ペーパーバックが出ていて2000円程度で買えることが分かりました。ショックです。右側にあるのは2004年に出た Mason & Dixon と言う小説ですが、800ページ程あり結構高かった覚えがあります。ピンチョンは難解な作家ですので、読むのに時間がかかりました。今回の「逆光」( 'Against the Day' )も上下で1700ページ程あります。日本語の方が多少読むのが早くなりますからいいことにします。(本当は、よくありませんが・・・。) ピンチョンと言う作家は、ジェイムズ・ジョイスのように一語一句に拘る作家ですので、翻訳だと間違っているところがあるのではないかと落ち着きません。矢張り、原書で読んだ方が落ち着いて読めます。翻訳を読んでみて面白かったら、また原書で読み返そうと思います。
 もう一つのケイト・モートン「忘れられた花園」は英国の 'The Times' 誌でベストセラーNo.1になった小説です。読んだらまた解説などを致したいと思います。

 バタバタしているうちに3月も今日で終わりです。明日からはもう新年度、講義の準備なども始めなければなりません。結局、今年もゆっくりする時間はありませんでした。やれやれ。

 本日のお昼の音楽はジャクリーヌ・デュプレの演奏で、シューマン「チェロ協奏曲」を聴いております。

それでは第1楽章を貼っておきます。


2011年3月30日水曜日

KFC「油淋鶏サンド」と「ヨーグルト」と「BS」そしてチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」

日の昼食はケンタッキー・フライドチキン「油淋鶏(ユー・リン・チー)サンド」でした。

それからアイルクリームが切れていたので買って参りました。

 先日、私がよく飲む「のむヨーグルト」が店頭にないと言うお話しをしましたが、10年以上にわたり毎日欠かさず戴いている「明治ブルガリア・ヨーグルト」も見あたりません。新聞によりますと、関東地方の計画停電で生産が落ちているとのことです。仕方ないので先日は「ビヒダス」を買いました。ヨーグルトなんてタンクにミルクにヨーグルト菌を入れれば出来そうなものですけれど、電力を使うのですね。いざとなったら自分で作ることも考えてみようと思います。

 原発は相変わらず危険な状態が続いています。本日は、海水から規制値の3355倍のヨウ素131が検出されたと言う報道がありました。早くくいとめないと汚染が益々拡がってしまいます。また、敷地内からプルトニウムが検出されてと言う報道も気になります。原子炉内の状況は当初発表されていたよりも遙かに破損が進んでいると考えられます。一刻も早く処置が執られることを願わずにはいられません。

 先日提出した原稿の初稿が帰って参りましたので、午前中に校正を済ませ、先ほど出してきたところです。今日はこれからオフィスのお掃除をしたいと思っています。

 BS で、少しずつ録画をしています。これまで、「名曲探偵 アマデウス・マタイ受難曲」、「クラシック倶楽部」の奥村愛、河合優子、辻井伸行、エリック・シューマンのリサイタルなどを録画致しました。BS が録画出来るようになって本当によかったです。

 本日のお昼の音楽はチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」に致しました。本日は五嶋みどりさんの演奏を聴きました。

実に端正な演奏です。本日は神尾真由子の演奏で第1楽章を貼っておきます。




2011年3月29日火曜日

「たい焼き」と「読書会・きことわ」と「原発事故の情報」そしてシューマン「ピアノ協奏曲」

日の昼食は「半熟タマゴ・ベーコンのサンド」「コロッケ」です。

それから「たい焼き」も買って参りました。

 本日の午前中月例の読書会がありました。今回読んだのは今年芥川賞を受賞した朝吹真理子「きことわ」です。この作品に関しては既に2月2日の記事で扱いましたので省略致しますが、今日本で起こっていることを考えると微温的だと言わざるを得ません。上手くは書けているとは思いますが、書かなくてはいられないと言った作者自身の切迫感を感じることが出来ません。
 例によって、ケーキを戴きました。本日は、カスタードクリーム、苺と生クリームをクレープ生地に包んだケーキを戴きました。

 今日の朝日新聞の書評欄で斎藤美奈子さんが被災地に元気づけるような小説を持って行って欲しいと言う趣旨のことを書いていました。もちろん、まずは生活必需品をお送りすることが必要だとは思いますが、もし私が被災者でしたら、小説を読めると言うのはとても慰められることになると思います。

 原発の状況は益々切迫しております。高濃度に汚染された水が3000~6000トンあり、その処理も一向に進んではいません。また、原子炉圧力容器・格納容器の損傷も明らかになっています。私の推測では、2号機の格納容器はメルトダウンにより穴があき、一部放射性物質が漏れていると思われます。私は当初から圧力容器が損傷しているのではないかと思っておりましたが、報道ではその可能性は殆どないと言っておりました。今回、高濃度の、燃料棒の損傷による放射性物質を含んだ水が検出されたことにより、ようやくその可能性が論じられるようになりましたが、ずっと前から専門家にはそれが分かっていたのではないかと思います。それについてこれまで説明がなかったのは、矢張り情報を隠そうとする姿勢があったからではないでしょうか。
 報道では、日本とアメリカ政府の関係者や研究者からなる合同会議を立ち上げるとのことです。また、東京電力はフランスに事故の収束に関して協力を求めたと言うことです。もっと早くそうすべきだったと思います。一刻も早く放射性物質の拡散を止めて欲しいものです。

 本日のお昼の音楽はシューマン「ピアノ協奏曲」に致しました。

本日はアルゲリッチの演奏で第1楽章を貼っておきます。


2011年3月28日月曜日

「スウィートポテトパイ」と「協力企業・作業員」そしてドヴォルザーク「チェロ協奏曲」

日の昼食は「ジャガ・ベーコン・ピザ」「スウィートポテトパイ」です。

「スウィートポテトパイ」、美味しかったです。デザートに苺を戴きましたが、写真を録り忘れました。「贅・イチゴミルク」も買いました。やはり「のむヨーグルト」はありませんでした。

 これまでの記事でも「協力企業」の作業員の方が原発の危険な領域でお仕事をなさっていると言うお話しを致しました。本日の朝日新聞のデータでは、福島第1・第2原発では、東電社員1850人、協力企業作業員9500人が働いていると言うことです。原発では東電社員よりはるかに多くの方が働いていることが分かります。先日3号機のタービン建屋で被曝されたのも「協力企業」の作業員でした。日本の原発はこのような電力会社の社員以外の方が危険な仕事をすることで成り立っています。
 この協力企業の作業員とはどのような方たちなのでしょうか?協力企業の正社員の方ももちろんいらっしゃるとは思いますが、その多くは臨時雇いの方たちです。例えば、東京のホームレスの方や犯罪歴のある方に声をかけ、原発労働者として雇用することもあるそうです。また、所謂「原発ジプシー」と呼ばれる人たちがいて、全国各地の原発を渡り歩いて仕事をしていらっしゃいます。原発の作業員には被曝許容量が定められていて、一定以上放射線を被曝するとそれ以上働いてはいけないことになっています。これらの方たちは被曝許容量を超えると一旦退職し、別の原発に行ってまた働くか、偽名をつかって、そのまま働き続けると言ったことをしています。もちろん、これは違法ですが、法の規制を逃れて働き続けている訳です。きちんとチェックをすれば避けられることですが、意図的にチェックをしていないと言うのが現状です。また、これらの人々を集めるのに暴力団が関与し、賃金のピンハネをしていると言う報告もあります。
 これらの人たちに関してはデータもありません。恐らく、多くの方は多量の放射線被曝により癌を発症して死亡していると予測出来ます。「原発ジプシ-」の存在はもちろん電力会社も原子力安全委員会も、政府も知っていますが、見て見ぬふりをしています。このような方たちなしには日本の原発産業は成立しないからです。マスコミも殆ど取り上げることはありません。このような弱者の健康・生命を犠牲にしてしか成立し得ない日本の原子力産業、そしてそのことを隠蔽する原子力行政を私はとうてい容認出来ません。
 昨日、2号機のタービン建屋から1cc あたり29億ベクレルのヨウ素134が検出されたとの発表がありました。これは通常の原理炉内の冷却水の1000万倍にあたると言うことでした。後に訂正されましたが、この報道を見たとき私は血の気が引きました。ヨウ素134は核分裂の際に生成される放射性物質であり、しかも半減期が短いため、それが検出されると言うことは、何処かで再臨界が起こっていると言うことを意味します。つまり、燃料棒が溶け、一定以上集まって、核分裂連鎖反応が起こっていると言うことです。もちろん極めて危険なことです。結局発表は訂正されヨウ素134ではなかったと言うことですが、私が問題だと思うのは、発表があった時、原子炉内の燃料が破損し、それを含んだ冷却水が漏れたと言う解説しかなかったと言うことです。誰も、再臨界の可能性を指摘しませんでした。つまり、本当の危険性を指摘しなかったと言うことであり、これも矢張り隠蔽としか言いようがありません。
 訂正の発表がありましたが、それでも尚、危機的な状況であることは変わりありません。少なくとも燃料棒の全て、もしくは、殆どが溶融している可能性が高く、メルトダウンにより、圧力容器が破損している可能性、それから格納容器外に漏出する可能性も残っています。そうでなくとも、高濃度の放射性物質を含む水が何処からか漏れている訳ですから、それを早急に塞ぐ必要がありますが、高濃度に汚染された水にどうやって近づき、修理するのか私には想像がつきません。いずれにしても、事態は、私が懸念していたように、かなり深刻であることが益々明らかになりつつあります。注意深く見守って行きたいと思います。

 昨夜の「N響アワー」は1月に放送されたチェリスト・堤剛さんの特集でした。既に観て、録画も致しておりましたが、また観ました。それで、本日のお昼の音楽はまたドヴォルザーク「チェロ協奏曲」に致しました。

本日は昨日(4月27日)がお誕生日でしたロストロポーヴィッチの演奏で第1楽章を貼っておきます。


2011年3月26日土曜日

「お好み焼き」と「電力会社と原子力行政」そしてショパン「ピアノソナタ第3番」

朝は、パンケーキを焼いて、サラダ、スープと戴きましたので、昼食は「お好み焼き」に致しました。

お腹いっぱい!

 本日は「電気会社と原子力行政」のお話しを致します。
 日本の原子力産業は、これまでの記事でも書きましたように、危険性の指摘を無視し、事故があれば隠蔽し、ひたすら安全だと言い張って来ました。例えば、1995年の「高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏れによる火災事故の時もそうでした。高速増殖炉とは、高速中性子による核分裂反応を用いた原子炉のことです。軽水炉などで生成されるウラン238とプルトニウム239は廃棄物として処分するしかありませんが、高速増殖炉で燃やすことによって有効利用すると同時に、不要なウラン238からプルトニウム239を作ることによって更に高速増殖炉の燃料を作り出そうとするものです。所謂、核燃料サイクルを実現するための原子炉です。
 しかし、その危険性については多くの研究者が指摘して参りました。まず、原子炉内の温度が極めて高くなること、高速中性子によって核反応を起こすため制御が極めて難しくなること、そして、高速増殖炉では1次冷却と2次冷却に金属ナトリウムの溶かしたものを使いますが、ナトリウムは腐食性が強く、圧力容器や配管が腐食し、脆弱になる恐れがあります。また、二次冷却系は水によって熱交換を行いますが、ナトリウムは水と反応すると爆発を起こします。更に、緊急冷却装置も付いていません。
 もし、今回のような事故が起きたら、瞬時に臨界に達し大爆発を起こしていたことでしょう。また、二次冷却系が水に接する所では、熱交換を効率的に行うため、配管が曲がりくねっていますが、この部分は軽水炉でも圧力による金属疲労でしばしば破断などの事故が起きています。しかも、高速増殖炉ではナトリウムを使っているため配管の腐食が進み益々壊れやすくなる可能性があります(「もんじゅ」の事故では配管が腐食により1~1.5ミリ薄くなっていることが判明しました)。そして、一度そこで破砕などが起こったら水と反応して大爆発を起こす可能性があります。「もんじゅ」のナトリウム漏れによる火災では、配管のつなぎ目に亀裂が入り、そこからナトリウムが漏れて火災を起こしました。下手をするとナトリウムが床を溶かし、下のコンクリートの水分と反応して爆発を起こす危険性もありました。
 この事故の際、公開された事故現場のヴィデオが実は編輯されたものであることがマスコミにより暴露され、それによって渋々公開されたヴィデオも全てではなく、後になってようやくヴィデオの全体が公開されました。最初の、発表では編輯されたヴィデオを基に、事故が如何にも小規模だったように報告されましたが、後にヴィデオの全体が公開されるとそれがもっとずっと大規模な事故であったことが明らかになりました。
 記者会見に出席した同時の動燃(現在の「日本原子力開発機構」)の総務部長は記者会見の翌日に自殺しましたが、訴訟を起こした遺族は、虚偽の発表を強いられたためと訴えています。
 このような事故を起こした後、「もんじゅ」は流石に運転中止になりましたが、ほとぼりもさめた2010年に性懲りもなくまた運転を再開します。しかし、検知機の誤動作などのトラブルの末、炉内中継装置と言う3.5トンの筒型の装置が原子炉内に落下する事故が起こります。「日本原子力開発機構」は、原子炉に落下による影響はないと発表し、引き上げ作業を開始しますが引き上げることが出来ませんでした。目で確認できないので、正確なことは分かっていませんが、装置の一部が原子炉内の穴に引っかかっていると推測されています。現在、運転を再開することも廃炉にすることも出来ない状態になっています。そして、この事故の際にも現場でこの装置を担当する燃料環境課長が敦賀市の山中で自殺を遂げました。
 もともと、多くの研究者が危険性を指摘していたのにもかかわらず、動燃は絶対にナトリウム漏れはあり得ないと言い張っていました。それにも拘わらず事故は起きて仕舞ったのです。
 長くなるので、この1例だけにとどめますが、これまで事故の隠蔽やデータの改竄などが繰り返し繰り返し行われてきました。事故の度に改善すると発表されますが、一向に改まる気配はありません。国民は愚かだから少しすれば忘れてしまうだろうと考えているとしか思えません。今回の事故は簡単に忘れられるようなものではありませんが、それでも事故がおさまったらまた同じことを繰り返すのでしょうか?私たちはしっかり見届けなければなりません。

 本日のお昼の音楽は小山実稚恵さんの演奏でショパン「ピアノソナタ第3番」を聴いております。

本日はルイサダの演奏で第4楽章を貼っておきます。


2011年3月25日金曜日

「あんドーナッツ」と「原発の安全管理」と「音楽の友」そしてシフ「パルティータ」

日は会議などがあり昼食をとりそびれたため今戴いたところです。本日の昼食は「あんドーナッツ」「りんとごキャラメル」です。

こんなに甘い物ばかりでいいのでしょうか?でも、「あんドーナッツ」は皮がかりっとしていて美味しかったです。「贅・ふんわりバニララテ」も買いました。最近私がよく戴く「のむヨーグルト」がコンビニにもショッピングモールにも見あたりません。品薄になっているのでしょうか?それから、デンタルペーストと除菌ハンドソープが切れそうなので買っておきました。

 昨日、福島第一原発3号機のタービン建屋の地下で配線の作業をしていた「協力企業」の作業員の方が被曝されました。水が溜まっていてその水が靴の中に入ったためと言うことです。通常の原子炉内の1万倍の放射線量があったそうです。アラームが鳴ったのにもかかわらず、故障だと思ってそのまま作業を継続していたとのことです。
 前日には水が溜まっていなかったので、作業の前に現場を確認することも放射線量を量ることもなく作業を開始したとのことです。これだけの事故であるにも拘わらず、安全管理が杜撰と言う他はありません。長靴も履かずに水の中に入れば、靴に水が入ることは充分予測出来た筈です。それに、アラームが鳴ったのに何故作業を続けたのでしょうか?恐らく、作業員の方はさほど危機感を感じていなかったのではないでしょうか?それは、作業員の方の責任では決してありません。管理者側の責任です。ただただ、被曝された方々のご無事を祈るばかりです。
 今回の事故でしばしば「協力企業」と言う言葉が出て来ているのにお気づきだと思います。「協力企業」とは下請け、孫請けの企業のことです。今回の作業は配線ですから、それこそ専門である東京電力の職員が作業を行っていてもおかしくありません。実は、常々、放射線を浴びる危険な区域では、東電社員ではなく多くの「協力企業」の作業員が働いています。しかも、それらの作業員に対して危険性に対する十分な説明がなされていないと思われます。
 東海村のJOCでの臨界事故では「協力企業」の作業員の方が二人、放射線被曝でなくなりました。その際明らかになったことですが、作業員の方はウラン溶液を手袋も付けずバケツで運んでいたと言うことです。とても信じがたいことです。しかも、その溶液を一定量以上タンクに入れたため臨界を越え、核分裂の連鎖反応が起きました。放射性物質はある程度以上集まると臨界を越え核分裂反応を起こすのです。これは常識です。その際、青い光が見えたということですが、これは広島・長崎の原爆投下の際にも見られた光です。
 作業員の方には責任はありません。管理者が作業員に放射性物質の危険性や性質について説明していなかったと言うことです。この事故によって原子力関連の安全管理が如何に杜撰なものであるかが明らかになり、問題になりました。あれだけの事故を起こしながら、今回の事故を見ると、そのような体質は改まってはいないと考えざるを得ません。
 今朝の朝日新聞によりますと、三陸地方にかつて今回に匹敵するような津波が起こったことがあり、それについて、福島第一原発の安全性に関する会議で、地震研究所の所長が津波に対する対策を見直すべきだと強く主張したと言うことです。また、1号機が作られた頃には、三陸沖にプレートの境目があることは知られていませんでした。90年代に耐震性の見直しについて議論された際、当時原発を増設していた電力会社は増設が終わるまで耐震基準の見直しを先送りするよう圧力をかけたとのことです。
 建前では、原発は安全第一と言うことになっていますが、電力会社も企業であり、経済性を優先させる体質があります。今回の事故の際にも、アメリカから援助の申し出があったそうですが、その援助を受けると廃炉になてしまうため断ったと言う報道がありました。また、海水を注入するのが遅くなったのも、東電が廃炉になるのを嫌い、政府の命令でやっと始めたからだと言うことです。
 本日のニュースでは1、2、3号機とも原子炉から放射性物質が漏れている可能性があると言っていました。放射線量が高いため作業も中断しています。復旧作業は益々遅れ、放射性物質が長期にわたり放出されることになると思います。周辺地域で汚染がかなり進んでいることもIAEAなどの観測で分かりました。恐らく、事態がおさまってもかなり広域にわたって長期間立ち入り禁止になることも予想出来ます。何時になったら安心して眠れる日が来るのでしょうか。

 「音楽の友」4月号が届きました。

表紙のお写真はインバルです。特集は「クラシック音楽ベスト10」の結果発表です。また、インタヴューにはタイミングよく「アンドラーシュ・シフ、バッハをおおいに語る」と言うのもあります。

 本日の音楽は昨日購入致しました、シフ「パルティータ」です。

それではシフのライブで2番をどうぞ。


2011年3月24日木曜日

「プリン」と「謝恩会」と「放射線・放射性物質」そしてバッハ「ヴァイオリン協奏曲」

日は建物を出たところで学生に捕まり、皆で一緒におうどんを戴きました。デザートに「プリン」を買って帰りました。

昨夜は市内のホテルで開かれた「謝恩会」に行って参りました。ゼミ生に花束を戴きました。

昨夜帰って早速花瓶に生けました。1日でも長く持つように世話をしたいと思います。
 他の学生はそうでもないのに、私の所のゼミ生だけが、会の終わりにポロポロ涙を流して泣くものですから、私も目頭が熱くなりました。でも、私のようなものが、こんなに慕われるのは教師をしているお陰なのだと思います。大学院生から、先日頂いた贈り物の他にお手紙も頂きました。その場では読まず、後でゆっくり読ませてもらいましたが、私の言った一つ一つの言葉がどんなに影響を与えているかが分かり、しっかり受け止めてもらっていることに嬉しく感じるとともに、教師というお仕事のやり甲斐と責任とを改めて感じました。皆がしっかり生き抜いて行ってくれることを心より願います。

 本日は基本的知識として「放射線・放射性物質」のお話しを少ししておきます。
 放射線はおおざっぱに言えば、光と同じような波です。可視光線は波長がながい赤から短い紫までですが、紫より波長の短い目に見えぬ波が紫外線です。実はこの波の波長が短けれは短いほどエネルギーが強く、貫通力も高まります。紫外線は可視光線より波長が短いため、皮膚に火傷を負わせたり、また皮膚癌などを発生させたりします。X線は更に波長が短い放射線の一種ですが、身体を貫通し、長時間被曝するとDNAが破壊され癌などの原因になります。アルファ線、ベータ線、ガンマ線などは更に波長が短く破壊力の強い放射線です。そして、これらの放射線を発生する物質が放射性物質です。放射線量は距離の二乗に反比例しますから、内部被曝と言って、放射性物質が内々に入った場合、放射線被曝は格段に大きくなるとともに、長期にわたって被曝を受けることになります。
 放射性物質を扱う放射化学は他の化学とは異なる極めて特殊な側面を持っています。例えば、100グラムの見ずに1グラムの食塩が含まれている場合、1%の食塩水となります。普通の化学が扱うのは、せいぜい1リットルに1ミリグラムの物質が溶け込んでいると言った単位です。ところが、例えば、先日来検出されて問題になっているセシウム137の場合、100グラムの水に1グラムが溶けている1%の溶液と言うのは、とてつもなく高濃度な溶液で、人間が近づくことも出来ないほど多量のベータ線やガンマ線などを放射します。最近ニュースなどでよく聞く、ベクレムと言う単位を使うと、1グラムのセシウム137は10の20乗ベクレムにあたります。逆に言えば、放射性物質は10の20乗分の1グラムと言った分量でも影響力を及ぼすと言うことになります。このような物質を人間が管理・抑制することが如何に難しいかは容易に想像できます。

 先日は 「謝恩会」の前にデパートとCDショップに立ち寄りました。CDショップではまたバッハを買って仕舞いました。シフ「パルティータ全曲」ユリア・フィッシャー「ヴァイオリン協奏曲」です。


「パルティータ」は矢張りグールドのが一番ですが、これも中々素晴らしい演奏です。2007年の録音です。フィッシャーのバッハも中々いいです。

 午前中に明日締め切りの原稿を仕上げ、メールで送りました。これで、とりあえずのお仕事は一段落。そうこうしているうちに間もなく新学期が始まりますが、それまでに、オフィスのお掃除と授業の準備、それから自分の研究を進めておきたいと思います。

 本日はヒラリー・ハーンでドッペル第一楽章ヴィヴァーチェを貼っておきます。


2011年3月23日水曜日

KFC「油淋鶏サンド」と「卒業式」と「放射性ヨウ素」そしてエルガー「チェロ協奏曲」

日の昼食はケンタッキー・フライドチキン「油淋鶏(ユー・リン・チー)サンド」です。

先ほどお昼の準備をしている時にゼミ生が来たので、苺をふるまいました。昨日買ったばかりですのに、ごっそり減ってしまいました。グス。(ノ_・。)

 本日は卒業式です。午前中に終わりました。その後、ゼミ生を始め多くの学生に一緒に写真を撮って下さいと言われ。3~40分お付き合い致しました。
 晩は謝恩会があります。早めに出てお買い物をしたいと思っております。CDショップと楽器店、書店に立ち寄りたいと思います。

 先ほど、終了式を終えた大学院のゼミの学生が参りました。こんなものを持って来てくれました。

大した物ではありませんが、心のこもった贈り物なので大切に使わせて戴きます。

 話題はがらりとかわり「放射性ヨウ素」のお話しを致します。放射性セシウム137と放射性ヨウ素131及び133は核反応の際生成され、燃料棒の破損を知るメルクマールとなります。今回も周辺地域や野菜などから検出されました。最新のニュースでは東京都の浄水場から幼児の基準値以上の放射性ヨウ素が検出され、町田、多摩、三鷹などでは乳幼児に水を飲ませないようにとのことです。放射性ヨウ素は内部被曝すると甲状腺に吸収され、甲状腺癌を発症します。特に、乳幼児の場合、ヨウ素が吸収されやすいため、特に危険です。チェルノブイリ事故では数多くの子供たちが甲状腺癌を発症して亡くなりました。ニュースによれば、避難地区の子供にヨウ素剤を飲ませたとのことですが、当然の処置です。ヨウ素剤を飲ませることにより、放射性ヨウ素の吸収が抑えられます。例によってニュースでは、御用学者がさほど心配する値ではないと言っていますが、特に赤ちゃんのミルクを溶くのに水道水を使用しないことをお薦めします。放射能汚染は益々広がりを見せているようです。早く何とかして戴きたいものです。

本日のお昼の音楽はエルガー「チェロ協奏曲」です。

それではジャクリーヌ・デュプレの演奏で第1楽章を貼っておきます。


2011年3月22日火曜日

「チョコブレッド」と「プルトニウム」とバッハ「フーガの技法」

日の昼食は「チョコブレッド」「チーズフォンデュ」です。

苺とコンデンスミルクが切れていたので買っておきました。コンデンスミルクは今シーズン3本目です。

 本日から、少しずつ、原子力や核物質、放射線などについてのお話しをしようと思います。本日は少しプルトニウムのお話しを致します。プルトニウムが発見されたのは1942年です。自然界には殆ど存在していません。ご存じのように「原子力発電所」は初めから発電所として開発された訳ではなく、「マンハッタン計画」で核兵器の材料を作るために作られた施設です。その過程で大量の熱を発生するため、それを発電に利用すると言う発想から原発は生まれました。
 原発でウラン燃料を燃やすと、その生成物としてプルトニウムが発生します。特にプルトニウム239は核分裂しやすいため核兵器に用いられます。
 プルトニウムはこの世で最も毒性の強い物質です。現行の許容量でも(これについては疑義が持たれている)、一般人の肺の中に取り込む限度は、0.0016マイクロキューリー、約4千万分の1グラムです。もちろん目に見えるような分量ではありません。分かりにくいと思いますので、別の言い方を致しますと、1キロで1兆人分の許容量にあたります。しかも半減期は2万年以上ですから、半永久的に放射線を発生し続けます。
 ただし、プルトニウムの発するアルファ線は皮膚を僅か40ミクロンほどしか進みません。ですから外に密閉して置いておく限りはさほど危険ではありませんが、一度僅かでも人体に入った場合、排出されにくく、確実にDNAを破壊します。
 本日の記事のもとになっているのは高木仁三郎さんの「プルトニウムの恐怖」(岩波新書)です。高木さんは投稿大学理学部を出た後、日本原子力事業、東京大学原子核研究所、東京都立大学を経て、原子力資料情報室の設立に加わり1987年から1998年まで代表を務められました。この「原子力資料情報室」とは、原子力についての正確な情報を一般の方たちに伝えることを目的として設立された機関です。高木さんが原子力の研究者としてのキャリアを捨てたのは、研究者であるが故に原子力発電の危険性に気づき、このまま続けていたらやがて取り返しのつかないことになると考えたからだそうです。2000年に62歳の若さで癌のため亡くなりましたが、ご自分でも原子力の研究者として多くの放射線を浴びていたからだと確信しておりました。病に冒されながら最後に書かれた本が「原発事故はなぜくりかえすのか」(岩波新書)です。一般向けに分かりやすく書かれておりますので、是非お読みになって下さい。

 昨日はバッハ大先生のお誕生日でした。1日先生の曲を聴き、締めくくりは、下手くそながらソナタ1番・アダージョ、パルティータ2番・アルマンドを心を籠めて演奏させて戴きました。本日も後夜祭としてバッハの曲を聴いております。本日のお昼の音楽はバッハ最後の作品「フーガの技法」です。以前にも申し上げたとおり、終わり近くに BACH と自らの名前が音として埋め込まれております。

グレン・グールドの演奏で 'Contrapunctus 1' のオルガンとピアノのヴァージョンで貼っておきます。




2011年3月21日月曜日

「デニッシュホーン」と「別れ」とバッハ大先生の誕生日

日の昼食は「デニッシュホーン」「紫芋のミミブレッド」です。

紅茶とチーズが切れましたので、何時もの「アールグレイ」「明治十勝スマートチーズ」、それからついでに「贅(バナナミルク)」を買って参りました。

 昨日は、洗濯や料理の他は例によってゴロゴロ音楽を聴きながら本を読んで過ごしましたが、夜は本を読み終わった仕舞いすることがなかったので、珍しくテレビドラマを観て仕舞いました。NHK大河ドラマ「江」「冬のサクラ」です。おやおや!でも、偶にはいいことにしておきます。

 どちらも「別れ」がテーマでした。今回の震災もそうですが、人が一番辛いのは大切な人と別れなのでしょうね。それが身につまされて、私としたことが、こんな感傷的なドラマに不覚にも涙を流してしまいました。悔しい!別れと言えば今週は私の大学でも卒業式があります。ゼミ生たちとの別れに涙しないよう気を付けないと!

 本日は本来ならばコンサートの予定でしたが、先日も申し上げましたように中止となったため仕事をしております。コンサート中止を記念して(?)ポスターを貼っておきます。

本日はバッハ大先生の誕生日です!


震災がなければ、日本中こぞってお祝いをしなければいけないところです。せめておはぎを戴いて先生のお誕生日をお祝いしましょう。(???)バッハ大先生、素晴らしい曲を沢山残して下さり有り難うございました。バッハ大先生の曲がない生活など私には考えられません。
 そう言う訳で、本日のお昼の音楽はまたバッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・パルティータ」です。先日購入したジュリア・フィッシャーのCDを聴いております。

本日はジャニーヌ・ヤンセンの演奏でソナタ第1番・アダージョとヒラリー・ハーンの演奏でプレストを貼っておきます。




2011年3月19日土曜日

「義援金」と「恐怖の地下室」そしてチャイコフスキー「懐かしい土地の思い出」

日の昼食は「ロースカツサンド」と「ブルベリーとクリームチーズのデニッシュ」です。

「ロースカツサンド」だけでは寂しいので「ブルーベリー・・・」も買って仕舞いましたけれど、こんなに戴けるのか知らん?何と贅沢な!

 ここのところ不安が募り睡眠不足です。早く原発問題が収束してくれないとおちおち夜も眠れません。

 先日、お給料が出ました。つい数日前、大学に設置された募金箱に義援金の募金をしたばかりなので今回や見送ろうと思いましたが、コンサートが中止になりチケット代の払い戻しがございますので、その分を募金致しました。コンサートが聴けないのは残念ですが、その分が被災者のお役に立てるかと思うと、中止もあながち悪いことではなかったと言う気持ちになります。

 昨日大学の地下室に行って参りました。この時期「溶解文書」の収集があり。昨日が締め切りでした。溶解文書と言うのは、入試関係など外部秘の書類を溶かして仕舞うことらしいのですが、どうやって溶かすのかは分かりません。それで、急いで書類をかき回し出来る限り集め、段ボールに入れてカートに乗せ、管理センターで鍵を借りて収集場所の地下室の一室に行きました。普段用事がないので地下室にはめったに行きません。どうも地下室は不気味です。人気もない上に、窓もないので何だか閉じ込められているような気持ちになります。エレベーターを降りて、地図で部屋を確認し、カートを押して参りますと、手前の部屋は「PCB汚染物保管室」と書いてありました。ヒエ~!
 私は地下室の全容を把握している訳ではありませんが、側聞するところによりますと、無菌マウスなど実験用動物も飼育しているとのことです。多分、実験で使った後の死骸などもそのまま廃棄できないと思いますので、そう言うものも・・・。ヒエ~! ( ̄□ ̄;)!! 恐ろしいので溶解文書を指定場所に置いてすぐに地上に戻りました。私は文系なので、本を相手にしていればいいのですが、理系の方は色々怪しいものを扱っていらっしゃるのでしょうね。

 震災後ずっと宗教音楽を聴いて参りましたが、本日はチャイコフスキー「懐かしい土地の思い出」を聴きたくなり、諏訪内晶子さんの演奏で聴いております。

本日は 'Meditation' を神尾真由子の演奏、 'Melody' をレーピンの演奏で貼っておきます。もちろん、下手くそですが私も弾きますよ。




2011年3月18日金曜日

タルコフスキー「サクリファイス」とバッハ「マタイ受難曲」

日の昼食は「カレーパン」「クリームブリュレ」です。

昨夜は無事お話しをして、それから懇親会でお料理を戴きました。アイルランドの伝統的なお料理です。ブラウン・ソーダブレッドと言うアイルランド独特の茶色くパサパサしたパン。ジャガイモと牛肉のスープ。アイルランド風のソーセージ。それからフィッシュ・アンド・チップスなどです。本当のところ、余り美味しいものではありません。それからギネスも出ましたが、私はお酒を飲まないので戴きませんでした。同じテーブルの方がお料理を取りに行っている間にこっそり写真を撮りました。

 
 以前にもご紹介したことがあると思いますが、本日はまたアンドレイ・タルコフスキー監督の遺作「サクリファイス」(1986年)のお話しをしたいと思います。今回の災害で何だかこの映画のことを思い出したのです。

この時タフコフスキーは肺癌を患っており自らの死を自覚しながら弱った身体に鞭打ってこの作品を完成致しました。タルコフスキー監督の深い祈りが籠められた作品だと思います。
 主人公のアレクサンデルは著名な舞台俳優でしたが、そのキャリアをすてスウェーデンのゴトランド島に家族と共に住んでいます。アレクサンドルの誕生日、テレビで核戦争が勃発したと言うニュースが流れ、やがて停電になり、外部との連絡も一切つかなくなります。アレクサンデルは無神論者ですが、家も家族も自分の持てる全てのものを失ったもいいから愛するものが救われるように祈ります。郵便夫で超自然現象の研究をしているオットーから、アレクサンドルの家で家政婦として働いているマリアが実は魔女で、彼女なら世界を救うことが出来る、彼女を訪れ、彼女を愛しなさいと言われます。そこで、彼は一人マリアのもとを訪れます。最初マリアは彼の願いを聞き入れようとはしませんが、彼が自分のこめかみにピストルをあて、懇願すると承諾します。一夜を過ごし目を覚ますと、何事もなかったかのように普段の穏やかな世界に戻っています。アレクサンドルは約束を守るため家を焼き払い、一人立ち去ります。
 アレクサンドルの家の壁にかかるダ・ヴィンチの「東方の三賢人の礼拝」の複製、それから最初と終わりに流れる、バッハ「マタイ受難曲」BWV244第47番アリア “Erbarme dich, mein Gott” (我が神よ、憐れみたまえ)が象徴的に使われています。
 自己を犠牲にして世界を救うと言う構図はキリストを思わせますが、無神論者であるアレクサンデルは決して神の子でもなければ英雄でもない、一人の弱い人間に過ぎません。また、世界を救うために「魔女」と寝ると言うのはむしろ悪魔との契約であり、カトリシズムから見れば完全に異端です。
 ここでタルコフスキーが描こうとしているのは、救世主キリストによる宗教的救済ではなく、か弱い一人の人間が自己を犠牲にしてでも愛する者を救おうとする強い思いなのだと思います。

 こんなことを言うと感傷的だと思われそうですが、もし私が犠牲になることでこのような事態が起こらない状態に戻すことが出来るなら、全ても失ってもそうしたいと思います。
 この惨事を無かったことには出来ないかも知れませんが、私たち一人一人が、被災した人たちのことを思い、その救済を心から強く願うならば、きっとこの惨事から復活出来るのではないかと信じます。

 今日も「マタイ受難曲」を聴いています。先日貼ったばかりですが、また 'Erbarme dich, mein Gott' を貼っておきます。


2011年3月17日木曜日

「お出かけ」と「コンサート」そしてバッハ「マタイ受難曲」

日の昼食は「おいもとリンゴのシナモンブレッド」です。

アイスクリーム「ドロリッチ」も買って参りました。美味しいものを戴けるのは有り難いことです。

 ニュースでも買い占めのため商品がなくなり遠くのお店に買いに行けないお年寄りが困っているとの報道がありました。実家の母と電話で話をしている時もお店から商品が少なくなっていると言う話を聞きましたが、飢えることはないのだから絶対に買いだめはしないとの言葉を聞き安心致しました。買い占めは本当に控えて戴きたいものです。

 それから、石原都知事の「天罰」発言には呆れてものも言えません。「この津波を利用して我欲を流す必要がある」のだそうですが、このような惨事をご自分のイデオロギーを主張するに利用するのは控えて戴きたいものです。どう見ても人の痛みを顧みぬ極めて無神経な発言としか思えません。

 今晩はお出かけしなければなりません。年明けに、あるアイルランドとの交流団体から30分程英語で日本とアイルランドのことを話して欲しいと依頼がありお引き受けしておりました。忙しい時期でもありますので、お断りしようかとも思ったのですが、会長をされているのが今は退官されましたが、学会などでよく存じ上げている先生でしたので、お断りするのが憚られお引き受けした次第です。私とアイルランド人の方が30分ずつお話しをした後懇親会がございます。講演料は頂きませんが、懇親会はご招待して下さるとのことです。私はあるアイルランドの作家の日本への受容のお話しを致します。以前、学会のシンポジウムのパネルを依頼された際にお話ししたことがございます。一般向けにしてお話しするつもりです。原稿を用意する余裕はございませんので、簡単なメモを用意して後は適当にお話ししようと思います。
 先日もお話し致しましたが、ある国際交流団体の機関誌に掲載するエッセイを依頼され、そちらも今週中には書かなければなりません。やれやれ。

 来週行く予定だったヒラリー・ハーンのリサイタルが中止になりました。苦労してチケット取りとても楽しみにしていたので残念ですが、仕方ありません。でも余り過度な自粛は如何なものかと言う気も致します。一時的に大人数の移動がありますから、交通機関の乱れている地域ではご迷惑にあるかも知れませんが、それ以外の地域では、むしろコンサートを開いて収益の一部を被災地への義援金にするなり、募金箱を用意して募金を募るなどしては如何なものでしょうか。そうした方が全体的に元気が出るような気も致します。

 本日のお昼の音楽はまたバッハ「マタイ受難曲」です。

本日は最後の77番、78番を貼っておきます。磔刑で亡くなったイエスの死を悼むところです。イエスはやがて復活することになりますが、亡くなられた方々の死を悼むと共に、被災地の復活をお祈りしつつ聴いております。




2011年3月16日水曜日

「買い占め」とモーツァルト「レクイエム」

日の昼食は「バケットサンド」「ドーナッツ」です。

先日のローカルニュースで関西や西日本でも買い占めが行われているとの報道がありました。その一部は東京などで買い占めが行われ商品が不足したため、東京近辺に住む家族や親戚に送るためだと言うことです。東京で店から商品がなくなっていると言う情報を聞き、不安を感じ買い占めをしている方もいるようです。先ほど昼食を買いに近くのショッピングモールに行って参りましたが、そこでも買ったものを段ボールに詰めて送ろうとされている方が何人か並んでおりました。普段そのような光景は殆ど見ることはございませんので、恐らく、東京方面に物を送られていたのだと思います。
 実際には物資は不足していないのに、皆が買い占めることによって本当に不足して仕舞います。今私たちがしなければならないことはそのようなことではありません。節約して、なるべく多くの物資を被災地にお送り出来るようにすることなのだと思います。車などになるべく乗らないようにし、少しでも多くの燃料を被災地に送れるようにすることだと思います。
 不安になるのは理解出来ますが、冷静に考えて、今私たちは何が出来るのか、何をすべきなのかを考えて欲しいと思います。報道では世界の様々な国から支援の申し出があったそうです。大変有り難いことだと思います。私たちはそのようなご厚意に恥じぬ行動をとろうではありませんか。

 本日のお昼の音楽はモーツァルト「レクイエム」です。

本日は 'Lacrimosa' を貼っておきます。


2011年3月15日火曜日

「原発」とバッハ「ミサ曲ロ短調」

日は不安が募りブログを書く気力も湧きませんでしたが、書いておくことに致します。
 本日の昼食は「フランクフルト」「クリームパン」です。

福島第一原発の状況は益々悪くなっています。これまでにも既にかなり多量の放射性物質が漏洩しています。このまま進展すれば、チェルノブイリを遙かに上回る放射性物質が放出される恐れがあります。

 それにしても多く人命のかかったこれほどに事故に対して、東京電力も政府も余りにも危機感が薄弱ではないかと呆れております。2号機の冷却水がなくなったのは、ポンプについていた係員が別の所に行っていた間に燃料が切れたと言うことです。信じがたいことです。命綱であるポンプに人員が一人しかついていなかったこと。燃料のチェックもしていなかったこと。殆ど信じられません。当初から、もっと危機感を持って、専門家や技術者を動員し、バックアップ電源やポンプなどの資材も予備を含め早急に運搬しておくべきでした。
 さらに、4号機の使用済み核燃料の保存プールで冷却装置が働いていなかったため、水がなくなって露出しているようです。私のような全くの素人でさへ、電源がなくなったと聞いた時点で、保存プールはどうなっているのだろうと思ったくらいですのに、何で専門家や技術者が放っておいたのか理解出来ません。
 今はただこれ以上状況が悪化しないようお祈りする他はありません。

 本日のお昼の音楽はバッハ「ミサ曲ロ短調」です。

「キリエ・エレイソン」を貼っておきます。


2011年3月14日月曜日

「原発」と「義援金」とバッハ「マタイ受難曲」

日は午前中から入試関係のお仕事があり、また食欲もなかったので昼食を戴いておりませんでしたが、先ほど仕事が一段落したところで買って参りました。「りんごとキャラメル」「ポンデケイジョ」です。

睡眠不足です。起きてテレビをつけたらとんでもないことになっているのではないかと思うと、なかなか寝付かれません。取り分け福島第一原発の状況が気になります。現地の体勢がどうなっているのか分かりませんが、技術者の方は、不具合が出る度に大勢の命がかかった決断をしなければならず、肉体的にも精神的にもとても疲れているのではないかと思います。最早、東京電力だけの問題ではありませんから、専門家などを動員しもう少し体勢を整える必要があるように思えます。兎も角、大事に至らぬよう祈るばかりです。

 私の大学でも義援金の募金箱が設置されましたので、とりあえず募金して参りました。今後も、給与が出る度に、収入の1%を目処に募金を継続して行きたいと考えております。
 すでにご存じのことと思いますが、昨日の新聞に掲載されていた義援金の受入れ団体・振り込み先などを記載しておきます。
義援金
・日本災害救援ボランティアネットワーク:郵便振替(00900-5) 口座名「NVNAD国内支援口」
・阪神淡路大震災 1・17 希望の灯り(HANDS):郵便振替(01120-7-70117) 加入者名「希望の灯り」 (通信欄に「東日本大震災」)
・NPO法人「難民を助ける会」:郵便振替(00100-9-600) (通信欄に「東日本大震災」)
・被災地NGO協働センター:郵便振替(01180-6-68556)  加入者名「被災地NGO協働センター」 (通信欄に「東北大地震」)
・国際医療NGO「AMDA」:郵便振替(01250-2-40709) 口座名「特定非営利活動法人アムダ」 (通信欄に「東北地方太平洋沖地震」)
その他Yahooなどでネット送金も出来ます。

 本日のお昼の音楽はまた「マタイ受難曲」です。

本日はまたアリア 'Erbarme dich, mein Gott'ジュリア・ハマリのアルトで貼っておきます。


2011年3月12日土曜日

「和風チキンカツサンド」と「入試」と「地震」そしてバッハ「マタイ受難曲」

日の昼食はKFC「和風チキンカツサンド」です。昨夜から食欲がなく殆ど戴いておりませんでしたので、きちんと戴かないといけないと思い買って参りました。

「のむヨーグルト(白桃)」も買って参りました。

 本日は後期日程入試です。私は1限の試験監督に割り当てられておりましたので、朝早く起きて出勤致しました。こんな時に入試をするのもどうか知らんと思わない訳ではございませんが、仕方ありません。東北地方・関東地方からの受験生については状況を見て再試験などで対応するとのことです。昨夜は殆ど眠れませんでしたので、今になって眠たくなって参りました。

 昨日は関東の実家に中々連絡がとれず心配致しましたが、無事が確認出来ました。それよりも、東北地方で被災された方々のことが心配です。私に出来るのはせいぜい義援金をお送りすることくらいですから、出来る限りさせて戴こうと思います。また、義援金の受け入れ先を調べて近いうちにブログに載せる積もりです。

 今特に心配しているのは福島第一原発の状況です。日本の原子力行政及び電力会社は、ひたすら安全だと言うばかりで、その危険性を常に隠蔽しようとして来ました。私はそのような体質に関して強い危機感を抱いておりました。入ってくる少ない情報から判断しても、今、福島第一原発は「メルトダウン」、「チャイナシンドローム」を引き起こしかねない危険な状況にあると考えられます。そうなったら、これまでの地震の被害以上の被害が出かねません。今はただそうならないようお祈りするばかりです。詳しいことに関しては今は敢えて書かないことに致します。

 本日は「マタイ受難曲」を聴いております。

本日もカール・リヒター/ミュンヘンバッハ管弦楽団・合唱団の演奏で一部を貼っておきます。地震で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り致します。


2011年3月11日金曜日

「インドカレー」と「フランス土産」とショパン「エテュード」

日はゼミ生と近くのインド料理店に行きカレーを戴いて参りました。

まずはサラダ。

次はスープと「ババル」。


続いて、「チキンカレー」と「ナン」。


最後に「チャイ」を戴きました。

お腹いっぱいになりました。980円のセットです。ゼミ生とわいわいお話しをしながら楽しく戴きました。

 その後、私のオフィスに戻り、フランスから帰って来たゼミ生が撮ってきた写真を見せて戴きました。お土産も頂きました。

これから、アイスクリームや苺が切れたので買い物に行って参ります。

 本日のお昼の音楽はアシュケナージショパンを聴いております。

ゼミ生とのお別れも近づいて参りました。毎年のことですが、矢張り寂しく切ない気持ちが致します。本日は「エテュード第3番(別れの曲)」小山実稚恵さんの演奏で貼っておきます。