2011年3月28日月曜日

「スウィートポテトパイ」と「協力企業・作業員」そしてドヴォルザーク「チェロ協奏曲」

日の昼食は「ジャガ・ベーコン・ピザ」「スウィートポテトパイ」です。

「スウィートポテトパイ」、美味しかったです。デザートに苺を戴きましたが、写真を録り忘れました。「贅・イチゴミルク」も買いました。やはり「のむヨーグルト」はありませんでした。

 これまでの記事でも「協力企業」の作業員の方が原発の危険な領域でお仕事をなさっていると言うお話しを致しました。本日の朝日新聞のデータでは、福島第1・第2原発では、東電社員1850人、協力企業作業員9500人が働いていると言うことです。原発では東電社員よりはるかに多くの方が働いていることが分かります。先日3号機のタービン建屋で被曝されたのも「協力企業」の作業員でした。日本の原発はこのような電力会社の社員以外の方が危険な仕事をすることで成り立っています。
 この協力企業の作業員とはどのような方たちなのでしょうか?協力企業の正社員の方ももちろんいらっしゃるとは思いますが、その多くは臨時雇いの方たちです。例えば、東京のホームレスの方や犯罪歴のある方に声をかけ、原発労働者として雇用することもあるそうです。また、所謂「原発ジプシー」と呼ばれる人たちがいて、全国各地の原発を渡り歩いて仕事をしていらっしゃいます。原発の作業員には被曝許容量が定められていて、一定以上放射線を被曝するとそれ以上働いてはいけないことになっています。これらの方たちは被曝許容量を超えると一旦退職し、別の原発に行ってまた働くか、偽名をつかって、そのまま働き続けると言ったことをしています。もちろん、これは違法ですが、法の規制を逃れて働き続けている訳です。きちんとチェックをすれば避けられることですが、意図的にチェックをしていないと言うのが現状です。また、これらの人々を集めるのに暴力団が関与し、賃金のピンハネをしていると言う報告もあります。
 これらの人たちに関してはデータもありません。恐らく、多くの方は多量の放射線被曝により癌を発症して死亡していると予測出来ます。「原発ジプシ-」の存在はもちろん電力会社も原子力安全委員会も、政府も知っていますが、見て見ぬふりをしています。このような方たちなしには日本の原発産業は成立しないからです。マスコミも殆ど取り上げることはありません。このような弱者の健康・生命を犠牲にしてしか成立し得ない日本の原子力産業、そしてそのことを隠蔽する原子力行政を私はとうてい容認出来ません。
 昨日、2号機のタービン建屋から1cc あたり29億ベクレルのヨウ素134が検出されたとの発表がありました。これは通常の原理炉内の冷却水の1000万倍にあたると言うことでした。後に訂正されましたが、この報道を見たとき私は血の気が引きました。ヨウ素134は核分裂の際に生成される放射性物質であり、しかも半減期が短いため、それが検出されると言うことは、何処かで再臨界が起こっていると言うことを意味します。つまり、燃料棒が溶け、一定以上集まって、核分裂連鎖反応が起こっていると言うことです。もちろん極めて危険なことです。結局発表は訂正されヨウ素134ではなかったと言うことですが、私が問題だと思うのは、発表があった時、原子炉内の燃料が破損し、それを含んだ冷却水が漏れたと言う解説しかなかったと言うことです。誰も、再臨界の可能性を指摘しませんでした。つまり、本当の危険性を指摘しなかったと言うことであり、これも矢張り隠蔽としか言いようがありません。
 訂正の発表がありましたが、それでも尚、危機的な状況であることは変わりありません。少なくとも燃料棒の全て、もしくは、殆どが溶融している可能性が高く、メルトダウンにより、圧力容器が破損している可能性、それから格納容器外に漏出する可能性も残っています。そうでなくとも、高濃度の放射性物質を含む水が何処からか漏れている訳ですから、それを早急に塞ぐ必要がありますが、高濃度に汚染された水にどうやって近づき、修理するのか私には想像がつきません。いずれにしても、事態は、私が懸念していたように、かなり深刻であることが益々明らかになりつつあります。注意深く見守って行きたいと思います。

 昨夜の「N響アワー」は1月に放送されたチェリスト・堤剛さんの特集でした。既に観て、録画も致しておりましたが、また観ました。それで、本日のお昼の音楽はまたドヴォルザーク「チェロ協奏曲」に致しました。

本日は昨日(4月27日)がお誕生日でしたロストロポーヴィッチの演奏で第1楽章を貼っておきます。


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