2011年3月24日木曜日

「プリン」と「謝恩会」と「放射線・放射性物質」そしてバッハ「ヴァイオリン協奏曲」

日は建物を出たところで学生に捕まり、皆で一緒におうどんを戴きました。デザートに「プリン」を買って帰りました。

昨夜は市内のホテルで開かれた「謝恩会」に行って参りました。ゼミ生に花束を戴きました。

昨夜帰って早速花瓶に生けました。1日でも長く持つように世話をしたいと思います。
 他の学生はそうでもないのに、私の所のゼミ生だけが、会の終わりにポロポロ涙を流して泣くものですから、私も目頭が熱くなりました。でも、私のようなものが、こんなに慕われるのは教師をしているお陰なのだと思います。大学院生から、先日頂いた贈り物の他にお手紙も頂きました。その場では読まず、後でゆっくり読ませてもらいましたが、私の言った一つ一つの言葉がどんなに影響を与えているかが分かり、しっかり受け止めてもらっていることに嬉しく感じるとともに、教師というお仕事のやり甲斐と責任とを改めて感じました。皆がしっかり生き抜いて行ってくれることを心より願います。

 本日は基本的知識として「放射線・放射性物質」のお話しを少ししておきます。
 放射線はおおざっぱに言えば、光と同じような波です。可視光線は波長がながい赤から短い紫までですが、紫より波長の短い目に見えぬ波が紫外線です。実はこの波の波長が短けれは短いほどエネルギーが強く、貫通力も高まります。紫外線は可視光線より波長が短いため、皮膚に火傷を負わせたり、また皮膚癌などを発生させたりします。X線は更に波長が短い放射線の一種ですが、身体を貫通し、長時間被曝するとDNAが破壊され癌などの原因になります。アルファ線、ベータ線、ガンマ線などは更に波長が短く破壊力の強い放射線です。そして、これらの放射線を発生する物質が放射性物質です。放射線量は距離の二乗に反比例しますから、内部被曝と言って、放射性物質が内々に入った場合、放射線被曝は格段に大きくなるとともに、長期にわたって被曝を受けることになります。
 放射性物質を扱う放射化学は他の化学とは異なる極めて特殊な側面を持っています。例えば、100グラムの見ずに1グラムの食塩が含まれている場合、1%の食塩水となります。普通の化学が扱うのは、せいぜい1リットルに1ミリグラムの物質が溶け込んでいると言った単位です。ところが、例えば、先日来検出されて問題になっているセシウム137の場合、100グラムの水に1グラムが溶けている1%の溶液と言うのは、とてつもなく高濃度な溶液で、人間が近づくことも出来ないほど多量のベータ線やガンマ線などを放射します。最近ニュースなどでよく聞く、ベクレムと言う単位を使うと、1グラムのセシウム137は10の20乗ベクレムにあたります。逆に言えば、放射性物質は10の20乗分の1グラムと言った分量でも影響力を及ぼすと言うことになります。このような物質を人間が管理・抑制することが如何に難しいかは容易に想像できます。

 先日は 「謝恩会」の前にデパートとCDショップに立ち寄りました。CDショップではまたバッハを買って仕舞いました。シフ「パルティータ全曲」ユリア・フィッシャー「ヴァイオリン協奏曲」です。


「パルティータ」は矢張りグールドのが一番ですが、これも中々素晴らしい演奏です。2007年の録音です。フィッシャーのバッハも中々いいです。

 午前中に明日締め切りの原稿を仕上げ、メールで送りました。これで、とりあえずのお仕事は一段落。そうこうしているうちに間もなく新学期が始まりますが、それまでに、オフィスのお掃除と授業の準備、それから自分の研究を進めておきたいと思います。

 本日はヒラリー・ハーンでドッペル第一楽章ヴィヴァーチェを貼っておきます。


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