2009年8月4日火曜日

柘植文の「野田ともうします。」とハイフェッツのベードーベン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調


注文をしていた「野田ともうします。」とハイフェッツのベートーベン・ヴァイオリン協奏曲ニ長調が届きました。「野田ともうします。」は中々面白いですよ。出だしは「初めてメールさせていただきます。わたくし、野田ともうします。趣味は読書です。」と始まります。野田さんは、群馬県の出身で、埼玉県にある「東京平成大学」(埼玉県には東京何とかと言う大学がよくあります。)のロシア文学科の1年生です。本当は地元の国立大学に入るつもりが、前日に交通事故に遭い、目が覚めたら受験できる大学がここしかなかったとのこと。おばあさんばかりの住む木造のアパートで一人暮らしをしています。この人地味で真面目ですが行動力があり、それなり楽しい大学生活を送っています。H 氏の勤務している大学に顔が似ている学生がおり、(その子も今時珍しい佇まいの真面目そうな学生です。)つい思い浮かべてしまいます。
 ハイフェッツの CD は55年の録音で、音は余りよくありませんが、流石に素晴らしい演奏です。どうも顔は好きになれませんが、ただ者ではありません。11月の五嶋みどりのコンサートでこの曲が演奏されるので予習のために購入致しました。余り聴く機会の無かった曲ですが、古典的でなかなかいい曲です。コンサートまでに全曲口ずさめるようにしておくつもりです。出来ればスコアも入手しておこうと思います。

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