2011年12月1日木曜日

「あんパン・スコーン」と「原発 ー バベルの塔」そしてシューマン「ピアノ協奏曲」

日の昼食は「あんパン」「スコーン」です。


今日から12月です。私も暫くはバタバタと忙しい日が続きます。

 先日、東京電力から福島第一原発の現状についての発表がありました。第2・3号機では、メルトダウンした核燃料がほぼ格納容器ないに残っているとのこと。第1号機は核燃料の全てがメルトダウンし、一部は格納容器を突き抜け、下のコンクリートの一部を溶かしているとのことです。
事故当初から予測出来たことです。私が心配していたのは、格納容器を突き抜けた核燃料がコンクリートを溶かし、地下水に流れ込むことでした。そうなったら、想像を絶する汚染になります。今頃こんなことを発表したのは、むしろ、コンクリートは突き抜ける可能性は少ないと言って、以前から議論されている地下に鋼鉄の遮壁を作る計画を回避するためなのではないかと勘ぐりたくなります。いずれにしても、スリーマイル・アイランドの事故でも格納容器の外に漏れることはなかったのですから、人類が初めて経験する事態です。もちろん、処理技術もありませんから、これから開発しなければなりません。人間が近づけないのですから、遠隔操作で処理しなければなりませんが、本当に出来るのでしょうか?少なくとも50年以上はかかることになりそうです。

 私は福島第一原発の映像を見る度に「バベルの塔」を思い出して仕舞います。


 これは有名なブリューゲルの描いたバベルの塔です。まさに人類の傲慢さを象徴するような風景です。そして、その基部には人類を滅ぼしかねない猛毒が横たわっています。バベルの塔を作った人類は、それまで一つだった言葉を種々雑多な言語に分割され、バラバラになって仕舞います。福島第一原発と言うバベルの塔は人類に一体何をもたらすのでしょうか?そしてバベルの塔はその腹の中に猛毒を収め、日本各地に存在しています。それらは私たちに何をもたらそうとしているのでしょうか?

 先日BSプレミアムで放送された、キーシンとアシュケナージ/シドニー交響楽団のコンサートを録画致しましたが、余分な所をカットして編輯しDVDにダビングしようといましたところ、編集中に誤ってこともあろうに、キーシンのショパン「ピアノ協奏曲」の箇所をカットして仕舞いました。ショック!嗚呼!私としたことが!でも、偶々音楽の先生とエレベーターで一緒になり、そのお話をしたところ、先生が録画していたものをDVDにダビングして下さいました。有り難いことです。次からは気を付けないと!

 本日のお昼の音楽はシューマン「ピアノ協奏曲」です。


本日はマルちゃんの演奏で第1楽章を貼っておきます。



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