2012年3月31日土曜日

「バッハ大先生の誕生日」と「ドイツの脱原発」そしてバッハ「マタイ受難曲」

日の昼食は「チョリソーロール」「生チョココロネ」です。


デザートはまたです。

 今週私が聴いた音楽はバッハが多かったことにお気づきだと思います。実は今週はバッハ週間でした。それと言うのも本日がバッハ大先生の327回目のお誕生にだからです。


おめでとうございます!

 バッハ大先生の生まれたドイツでは、ご存じのように脱原発が進められています。ドイツでは社会民主党と緑の党の連立政権時にシュレーダー首相の下、脱原発に踏み切りましたが、メルケル・キリスト教民主同盟政権になると再び原発推進に方向転換致しました。しかし、福島第一原発事故後、選挙で緑の党が躍進、キリスト教民主同盟が大敗したこともあり、2020年迄に原発を全廃することとなりました。極めて合理的な判断だと思います。
 一方、当事国の日本はどうでしょう。ベントが出来ていなかったら東日本はおろか日本全土が人の住めない場所になって仕舞いかねなかったような大事故を経験しながら、未だに原発を推進しようとしています。しかも、日本は明らかに地震の活動期に入っていて何時何処で大地震が起きないとも限らない状況の中で原発を稼働させようとしているのです。常軌を逸しているとしかいいようがありません。

愚かにも程があります!

その上、嘘と誤魔化しにまみれた現在の体制のまま行おうとしているのです。市民の生命や生活を何と思っているのでしょうか!
 最近、ドイツの国営テレヴィZDFが放送した「フクシマの嘘」がネット上に後悔され話題になっています。(YouTube でも字幕付で見られますので是非観て下さい。) マスコミも日本国内よりヨーロッパの方がこの事故を真摯に取り上げています。私は余りテレヴィを見ませんが、ネット上で調べてみると、未だに原発は安全だとか、放射能は危険ではないとか言っている番組が沢山あります。信じがたいことです。前「原理力技術協会」の理事長石川迪夫などは、NHK で放送された「原発解体」と言う番組を批判し、原発は安全だなどと言っていますけれど、ご自分の責任をどう考えているのか人格を疑いたくなります。それを放送する放送局ですし、「なるほど」などと言って追従するアナウンサーも酷いものです。吐き気が致しました。
 ドイツでは原発に反対する人たちは、デモンストレーションをしたり、また、緑の党や社会民主党に投票することによって態度を表明していますが、日本の場合、自民党はもちろん、民主党も内部に原発推進と脱原発派があり、脱原発派である菅首相は辞任を余儀なくされ、原発再稼働へ向かおうとしています。社民党や共産党は広い支持を集められず発言力が弱いし、かと言って、橋下徹率いる「維新の会」が次期総選挙で候補者を擁立しそうですが、私には到底支持することは出来ません。自民党よりも保守的であり、アメリカの新保守主義に近い党が勢力を拡大したら大変なことになりそうです。また、それ以前に本当に脱原発なのか疑わしく思っています。橋下徹は或る意味デマゴーグであり、選挙に勝つために「脱原発」を掲げているに過ぎないと疑って仕舞います。
 中沢新一氏などを中心に「グリーン・アクティヴ」が結成されましたが、候補者を擁立しドイツの「緑の党」のような存在になってくれるといいのですけれど、日本では一般の人が選挙に出にくい制度になっておりますので、それもなかなか難しいかも知れません。
 私たちには選択肢が余りありませんけれど、少なくとも一人一人がしっかりと政治の動きを監視し、それぞれの立場で脱原発を主張して行かなければならないと思っています。

 本日のお昼の音楽はバッハ大先生のご冥福をお祈りしつつ、またバッハ「マタイ受難曲」を聴いております。


それでは一部を貼っておきます。





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