2012年3月7日水曜日

「肉うどん」と「楽園のカンヴァス」そしてブラームス「交響曲第2番」

日の昼食はセブンイレブンの「肉うどん」で済ませました。


「豆大福」を買おうと思いましたが、我慢しました。デザートはまたです。


 本当は忙しいので時間がないのですけれど「楽園のカンヴァス」を読んで仕舞いました。いけません・・・。でも面白かった!ルソーの絵に対する見方が少し変わったかも知れません。


これは小説にも出てくる「詩人に霊感を与えるミューズ」です。詩人はギョーム・アポリネール、ミューズはマリー・ローランサンです。ピカソの「アヴィニョンの娘たち」も出て来ます。


 1930年代から40年代にかけて、文学批評の世界では「ニュークリティシズム」が登場します。基本的には、作者や時代背景を排除し、テクストそのものの分析に向かおうとする動きです。文学のテクストそのものに向かい合おうとする姿勢は重要なことであり、後の読者論('Reader Response Theory)などにも重要な影響を及ぼしました。しかし、文学テクストは時代性や社会状況の中から生まれてくると言うのも事実ですから、文学作品をそのような文脈の中で位置づけると言うのも重要なことです。
  絵画や音楽の場合も同じことが言えるのではないでしょうか。もちろん、作品そのものを鑑賞すると言うのが基本だと思いますが、時代状況や美術史・音楽史、或いは、作者の人生の中に位置づけて見ると、また違った見方が出来るのかも知れません。そして、それも芸術を鑑賞する一つの大切な方法だと思います。また、それを見る側の受容者の体験や感性によっても作品の見え方は違ってくる筈です。芸術作品の意味とは、このように、様々な要素が絡み合って形成されるのだと思います。この小説を読んでいて改めてそのようなことを考えさせられました。

 読み終えて、さっさとブログを更新しお仕事に取りかかろうとしていたところ、一昨年大学院修士課程を修了し高校の教員をしている卒業生が訪ねて参りました。お話しをしているうちにもうこんな時間。こんなものを頂きました。


何だと思いますか?ジグ・ソー・パズルです。この缶の中にとても小さなピースが入っています。今はもちろんジグ・ソー・パズルなど作っている時間はありません。

 本日のお昼の音楽はブラームス「交響曲第2番」でした。この曲にも思い出があり、聴いていると頭に光景が浮かび胸が熱くなります。


コンサートでも聴いたことのあるヤンソンス/バイエルン放送交響楽団の演奏で第1楽章を貼っておきます。



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