2011年9月1日木曜日

「ケンタッキー・フライドチキン」と「上野千鶴子・最終講義」そしてバッハ「シャコンヌ」

日の昼食はケンタッキー・フライドチキンのチキン1ピースとビスケット1個です。

デザートは幸水を半分戴きました。

 この前の日曜日、朝日新聞の書評で斎藤美奈子さんが「文学界」9月号に掲載された上野千鶴子さんの最終講義のことに言及されていました。読んで見たかったので、本日図書館でコピーし、早速読んで見ました。

本来は3月に予定されていましたが、震災のために延期され、タイトルも「震災支援特別講演・生き延びるための思想」と変更されました。
 上野さんは「男女共同参画社会」に対し、現在の社会構造を変えることなく、「女性も政治・経済・学問の世界に進出し、大工や消防士のような非伝統的な職業にも就き、その果てに女も男並みに軍隊に行って戦えということがゴールとして登場するのでしょうか。」と問いかけています。そして、「弱者が生き延びようとしたときに、弱者は的と戦うということをしなくてもよい。・・・強者になろうとする者は、戦いを選ぶかもしれないが、弱者の選択肢jはたった一つ、「逃げよ、生き延びよ」なのだ・・・。そして、フェミニズムとは、嘗ての戦争や、今回の原発事故のような、逃げられないような状況をつくらないこと、弱者が弱者のまま尊重される社会を作る思想なのだと述べています。
 私の専門は文学ですけれど、植民地文学、フェミニズムの視点から文学を読んでいます。上野さんのこの講演には共感する所が多くあります。「文学界」をお読みにならなくても、この講演の模様はWAN (Women's Action Network) で観ることが出来ます。URL は http://wan.or.jp/ です。(クリックして下さい。) 是非ご覧下さい。
 この講演でも言及されている「新編 日本のフェミニズム」(全12巻・岩波書店)は、配本が始まった時に一度ご紹介いたしましたけれど、とてもよい本です。

本日のお昼の音楽はバッハ「パルティータ」を聴きました。

本日は「パルティータ第2番・シャコンヌ」をヒラリー・ハーンとジュリア・フィッシャーの演奏で貼っておきます。








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