2011年9月24日土曜日

「焼きそば」と「原発」と「グールドの誕生日」そしてバッハ「ゴールドベルク変奏曲」

日の昼食は久しぶりに「焼きそば」です。


デザートはピオーネです。

 先日、野田総理大臣が訪米し、国連で原発に関して演説を致しました。原発事故は順調に収束に向かっている、そして最高レヴェルの安全を確保し原発の輸出を行うとの旨話されました。また、アメリカのメディアに答え、来年中には原発を再稼働すると仰っています。暗澹たる気持ちにならざるを得ません。今年中に冷温停止を目指すと言いますが、まず冷温停止とは何なのか?初めの頃は、原子炉圧力容器や格納容器が健全であるとの仮定から、冷却系を修理し、通常の冷却が出来る状態を指していましたけれど、後に(初めから予測出来ましたけれど)燃料棒がメルトダウンし、圧力容器も格納容器も破損していることが分かりました。そして、原子炉建屋にあふれ出した高レベルに汚染された水をまた圧力容器に戻す作業をしています。つまり、汚染水が外に出て仕舞っている状態がこのままずっと続くと言うことです。もちろん、これは本来の意味での「冷温停止」ではありません。また、圧力容器内の温度が100度前後にまで下がっていることを指して「冷温」と言っていますけれど、溶融した燃料が圧力容器内にどの程度残っているか分からない状態で、(少なくとも、1号機の圧力容器には殆ど残っていません)圧力容器内の温度を問題にすること自体がナンセンスです。
 このような大事故を引き起こし、収束させるにはこれから少なくとも何十年もかかると言うのに、そして、未だ中を見ることすら出来ず、事故の分析も出来ない状況で、どうやって安全を確保すると言うのでしょう?愚かな過ちは繰り返して欲しくはありません。様々な利害関係があるのだと思いますけれど、この事故で受けた人々の苦しみ、そして人の生命を一体何だと思っているのでしょう?しっかりとこの事故の現実を受け止めて、理性的に対応して欲しいと思います。

 明日9月25日はグレン・グールドのお誕生日です。1932年生まれなので、生きていれば79歳のお誕生日ですね。因みに、命日は10月4日(1982年)です。丁度50歳で亡くなられました。グールドは夏目漱石の「草枕」を愛読書にしていましたけれど、漱石も49歳、50歳のお誕生日の少し前に亡くなっています。奇しくも、二人ともほぼ50年の人生だった訳です。

 私は、中学生の頃グールドのバッハを聴いて好きになり、それ以来お小遣いを貯めてはCDを買っていました。今でも最も好きなピアニストの一人です。本日は「ゴールドベルク変奏曲」(81年版)を聴いております。


本日は、「ゴールドベルク変奏曲」の一部と「パルティータ」6番の一部を貼っておきます。



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