2010年8月7日土曜日

不安と「シンドラーズ・リスト」

し不安に思うことがあり昨夜はよく眠れませんでした。本日は仕事をする気になれないので、思い切って仕事は止めて本を読むことに致します。昼食も食欲がないので抜きました。

 先日、「シンドラーズ・リスト」のメイン・テーマを貼りましたが、ふと見直したくなり、一昨日の晩に観ました。


この作品は、トマス・キニーリーの原作をスティーヴン・スピルバーグが映画化したものです。原作はアメリカではノンフィクションとして出版され、英国では小説として「ウッカー賞」を受賞していますが、歴史的な事実に基づいて書かれた作品です。主演はリーアム・ニーソン。ニーソンは北アイルランド出身で、アイルランド独立戦争を描いた「マイケル・コリンズ」でマイケル・コリンズの役を演じています。私にはどう見てもアイルランド人にしか見えませんが、ニーソンがドイツ人の実業家オスカー・シンドラーを演じています。この映画は一部を除きモノクロームで撮影されれていますが、リアリティーを出す効果をあげていると思います。
 物語は、実業家シンドラーがポーランドのクラクフにやって来て、ユダヤ人の所有していた工場を安く買い取り、ゲットーに住むユダヤ人を安い賃金で使って成功をおさめる。しかし、アンティ・セミティズムは更に進み、ゲットーに住むユダヤ人は強制収容所に送られます。
 やがて、シンドラーはユダヤ人に対する余りにも酷い扱いに心を痛め、私財をなげうち軍人に賄賂を送り、収容所のユダヤ人を自分の工場で働かせることによって救おうとします。最後は、ソビエト軍の侵攻が始まり、ドイツは収容所を閉鎖して撤退しますが、その際巨額の賄賂を送り1200人のユダヤ人を自分の生まれ故郷であるチェコのブリンリッツに連れて行くことに成功します。この時の1200人のリストが「シンドラーズ・リスト」と呼ばれます。しかし同時に、私たちは、この救われた1200人が、収容所に入れられたユダヤ人のほんの一部に過ぎないということを痛感させられます。また、この映画に出演した子供たちの演技には感心致しました。恐怖に眼を見開く子供たちの姿は強く印象に残りました。

 我ながら、感傷的だとは思うのですが、最後の場面は涙なくしては観られません。部屋で一人深夜に観ましたので問題はありませんでしたが、映画館などではとても観られたものではございません。とてもいい映画だと思います。お子様がいらっしゃる方は、ご一緒に観られることをお薦めします。

 と言う訳で、本日も「シンドラーズ・リスト」のテーマが入ったジャニーヌ・ヤンセンのCDを聴きました。

先日も貼りましたが本日も「シンドラーズ・リスト」のメイン・テーマを貼っておきます。


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