2011年10月19日水曜日

「シナモンブレッド」と「地獄の黙示録」と「原発と核兵器」そしてバッハ「パルティータ」

日の昼食は「さつま芋とりんごのシナモンブレッド」です。


林檎も買いました。今日は「ジョナゴールド」と「ふじ」です。

午前中の演習の授業はジョーゼフ・コンラッド 'Heart of Darkness' (「闇の奥」)を読んでおりますが、本日は疲れているのでDVD鑑賞に致しました。フランシス・コッポラ監督の 'Apocalypse Now' (「地獄の黙示録」)です。


この映画はコッポラがコンラッドの「闇の奥」をもとに、舞台をヴェトナム戦争に置き換えて撮った作品です。「闇の奥」は1902年に出版されましたが、アフリカのコンゴ川を舞台に、植民地主義を批判するとともに、原初の闇に直面する文明人の姿を見事に描き出しています。観念的・象徴的な描写が多く、英語も難しいので学生は苦労しているようです。
「地獄の黙示録」は、ヴェトナム戦争の狂気を描くこともその主題の一つとしていますけれど、基本的には原作のテーマに忠実なよく出来た映画になっています。ヘリコプターの爆撃隊が流す、ヴァーグナー「ニーベルングの指輪」の「ヴァルキューレ」が印象的です。主演はマーティン・シーンとカーツ大佐を演じるマーロン・ブランドです。長い映画なので来週も半分くらいは映画鑑賞になります。

原発と再処理を推進しようとする理由の一つに、核兵器を何時でも作れるようにしておこうとする国の意図があると言う指摘がこれまでもなされて来ました。私もそれは事実だと思っておりましたが、その意図を隠そうとして政治家は誰もそのことに言及いたしませんので、書くことを控えておりました。ところが、今朝の朝日新聞に掲載された大江健三郎氏の「定義集」で、9月に当時自民党政調会長であり、元防衛大臣をなさったこともある石破茂氏が、原発・再処理の推進は一定期間で何時でも核兵器を作れる「潜在的核抑止力」になっており、原発推進をやめることはこの「潜在的核抑止力」を失うことになると発言した旨、書かれていました。私としたことが見落としておりました。軍事オタクの石破氏はかねてより日本の核武装を主張していた方ですから、この発言も決して唐突な発言ではありません。
それにしても「潜在的核抑止力」ですって?馬鹿も休み休みにして戴きたいものです。殆ど狂気の沙汰です。そんなもののために国民の生命が犠牲になってもいいのですか?そうでなくとも、実現も出来ない再処理施設に何十兆円も注ぎ込んで、度重なる事故で何時になったら運転出来るのかも分からない状態。でも、運転が出来るようになったらもっと大変です。フィルターなどで取り除くことの出来ない核種はそのまま放出。正常に運転されている状態でも途方もない汚染が拡がります。それに、今でも保管に困っていて、制御の難しいプルサーマル運転を無理矢理やっていると言うのに、猛毒のプルトニウムをこれ以上増やしてどうしようと言うのですか?この人たちには一般の国民の生命などなんでもないのでしょうね。私には頭がおかしいとしか思いようがありません。

何時も同じような曲で申し訳ありませんけれど、また怒りがこみ上げてきてバッハが聴きたくなりました。本日のお昼の音楽はバッハ「パルティータ」です。


本日はシフの演奏を聴いております。それでは第2番を貼っておきます。











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