2011年10月13日木曜日

「くるみパン・栗あんパン」と「林檎」と「デ・キリコ」そしてシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」

日の昼食は「くるみパン」「栗あんパン」でした。


禁欲度は中くらいです。くるみパンは焼きたてでまだ温かく美味しかったです。それからデザート用の林檎を買って参りました。「ふじ」と「とき」です。

先日、ムンクの「マドンナ」を載せましたけれど、ついでに本日も少しばかり絵のお話しを致しましょう。本日はデ・キリコ「ヘクターとアンドロマキーの別れ」と言う絵をご紹介致します。デ・キリコはこのモチーフで何枚かの絵を描いています。まずは大原美術館に所蔵されている1枚。


そして別のヴァージョン。(こちらが一番有名かも知れません。)


とても好きな絵です。
 この題材はギリシャ神話、あるいは、ホメロスの「イーリアス」から取られています。ヘクターはトロイアの王プリアモスの長子であり武勇に優れた英雄ですが、トロイ戦争でギリシャの英雄アキリーズと一騎打ちをして破れます。その死骸はアキリーズに引き回された後プリアモスのもとに返されます。そのヘクターの妻アンドロマキーはトロイの敗戦が決まると城から身を投げて死にます。
 この絵は最後の戦いに出るヘクターとアンドロマキーの別れの場面を描いています。「物」により幾何的に構成された二人の機械的・無機的な描写が、逆に人間存在の根源的な悲しみを描き出しているように感じられます。とても悲しく美しい絵です。
 また、エウリピデスのギリシャ悲劇「トロイアの女たち」、そしてそれを脚色してサルトルが書いた同名の戯曲もとても面白いですよ。

 本日のお昼の音楽はシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」です。本日は久しぶりに諏訪内晶子さんの演奏を聴いております。


本日は諏訪内さんの演奏で第1楽章を貼っておきます。この演奏はかつてN響アワーで放送されましたね。私も観ました。



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