2009年10月29日木曜日

「王様のカツカレーパン」「むっちりきなこ」とデ・キリコとドビュッシー

日の昼食は何時ものパン屋さんで「王様のカツカレーパン」(!)と「むっちりきなこ」、それに何時もはハーゲンダッツですが、経費節約のためレイディー・ボーデンのアイス・バーを買って参りました。
 デ・キリコはHの好きな画家の一人ですが、その中でも取り分け「ヘクターとアンドロマケ」が好きです。この絵は先日行ってきた倉敷の大原美術館に所蔵されていますが、ミュージアム・ショップには複製も絵葉書もありませんでした。人気がないのか知らん?ヘクターはトロイの王子で指揮官、アンドロマケはその妻です。ホメロスの「イリーアス」に出てきます。ヘクターは戦死し、アンドロマケは城から飛び降りて自殺します。また、サルトルの戯曲「トロイアの女たち」でも、アンドロマケやカッサンドラが扱われています。カッサンドラは予言の能力を持ちながら、その予言が誰にも信じてもらえないと言う呪いをかけられています。そのような話を知った上でこの絵を見ると、とても悲しい感じが致します。夕暮れらしき背景の前に、人間の肉体の暖かみを奪われて佇む二人。なにやら悲しくはありませんか?抽象的な絵ですが、Hにはとても感情の籠もった絵に見えます。

今日はまた久しぶりにワイセンベルクの演奏でドビュッシーを聴いています。「ベルガマスク組曲」「子供の領分」「喜びの島」(のだめがコンクールで弾いていましたね。)などが入っています。たまに静かに聴くのもいいものです。



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