2012年10月29日月曜日

「焼きそばUFO」と「カラマーゾフの妹」そしてバッハ「ブランデンブルグ協奏曲」

って参りました。本日の昼食はまた時間がなさそうでしたので途中で「焼きそばUFO」を買って来て、それで済ませました。


今回の出張は余り遠い所ではなかったので、乗り物に乗っている時間もそう長くはありませんでした。それに少々疲れていてうたた寝もして仕舞ったので「ドストエフスキーの妹」はまだ読み終わっておりません。それで途中までの感想になりますけれど、元になっている「カラマーゾフの兄弟」自体、とても面白い小説ですから、それなりに面白く読みました。でも矢張りドストエフスキーには到底及びません。ドストエフスキーの小説の多くは推理小説仕立てになっておりますが、犯人捜しが主題ではありません。以前、ご紹介したことがあると思いますけれど、ミハイル・バフチン「ドストエフスキーの詩学」はドストエフスキーに関するとても優れた評論であるばかりでなく、現代文学の評論としても優れたものです。


この中でバフチンは、音楽用語を用い、ドストエフスキーの小説はポリフォニーの小説だと述べています。つまり、ドストエフスキーの小説では、登場人物たちはそれぞれの思想を展開しますが、それが一つの声に収束することなく、多数の声が独立した旋律を奏で、全体を構成していると言うことです。
 ドストエフスキーの小説では、直接プロットと関係のない挿話が数多く挟まれていますが、その一つ一つが小説を構成する重要な要素となっています。ですから、ドストエフスキーの小説を読む際には、プロットを追うだけでは十分ではありません。それに対してこの「カラマーゾフの妹」は残念ながら、ドストエフスキーの小説に特徴的なポリフォニーの小説にはなっていません。

 明日は朝早くからお仕事があり、午後はまた出かけなければなりません。また、更新が出来なくなりそうです。

 本日の音楽はバッハ「ブランデンブルグ協奏曲」です。


本日は第5番を貼っておきます。

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