2012年4月21日土曜日

「サンドウィッチ」と「脆性遷移温度」そしてバッハ「ゴールドベルク変奏曲(ストリング)」

日の昼食は「サンドウィッチ」です。


食パンも買っておきました。土曜日はこの食パンがお買い得品になり、何時もよりお安いのです。(ケチ?)

 「脆性遷移温度」のお話しは以前にもしたことがあります。金属は中性子を長期間浴びると粘性が低下し脆くなります。そして、原子炉圧力容器の脆性遷移温度が上がると、丁度熱したカラスコップに冷水を入れると砕けて仕舞うように、緊急時に冷却水を入れると亀裂が入ったり、砕けたりする危険性があります。原発の老朽化で一番怖いのが、この脆性遷移温度の上昇です。例えば、玄海原発第1号機の脆性遷移温度は98度と極めて高く、緊急冷却の際に損傷する可能性が高いと言わなければなりません。

 本日の新聞に高浜原発1号機の脆性遷移温度が95度になっているとの報道がありました。(小さな記事です。)これも極めて危険な数字です。脆性遷移温度を調べるために、原子炉には同素材の試験片が入れてあり、それを10年おきに取り出して点検します。玄海原発1号機の脆性遷移温度が高くなっているのが判明した際、九電は試験片は圧力容器の内側に設置しており、より燃料棒に近いところにあるから実際より脆性遷移温度が高くなっていて、圧力容器の方は試験片より低いのでまだ大丈夫だと言っており、保安院をそれを認めていました。
 酷い話です。実はこれらの脆性遷移温度の上昇は予測より大幅に早く進みました。それで、都合が悪くなると試験片の方が炉心に近いから脆性遷移温度が高くなったなどと言う言い訳をします。あれだけの事故が起こったのですから、より安全には慎重にならなければいけないと考えるのが普通だと思いますけれど、それどころか、何が何でも安全だと言い張る体質は全く変わっていません。高浜第一原発1号機についても、私たちはどう扱われるのかしっかり監視しなければなりません。

 本日のお昼の音楽はバッハ「ゴールドベルク変奏曲」弦楽三重奏版です。弦楽版もいいですよ。


それではこのCDのメンバーの演奏をお聴き下さい。これを聴いて少しばかり心を癒して下さい。

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