2011年2月22日火曜日

「醤だれチキンサンド」、橋本治「巡礼」、お菓子、そしてシューマン

日の昼食はケンタッキー・フライドチキン「醤(じゃん)だれチキンサンド」です。

苺とアイスクリームが切れておりましたので、「博多あまおう」ハーテンダッツ 'Milk Classic' 買って参りました。左側は頂き物のパイです。

 本日は午前中読書会でした。今回読んだのは橋本治「巡礼」です。

ある「ゴミ屋敷」をめぐり、その家に住む一人の老人の過去が、まるでルポルタージュのような筆致で描かれます。主人公の家は、東京の多摩と覚しき町で「荒物屋」を営んでいます。主人公は戦後、商業高校を出て、荒物の卸問屋に住み込みで働き始め、やがては、お見合いで結婚し、駅前開発で移転し、住宅需要を見込んで瓦屋に転業した実家の家業を継ぐことになります。しかし、子どもの死と離婚、最後まで彼の面倒を見てくれた母親の死などを経て彼の生活は段々荒み、最後はゴミ屋敷となります。
 よく書けてはいると思いますが、とても読後感の悪い小説だと感じました。主人公を初め、この小説に出てくる人物は何故かものをきちんと考えようとはしません。確かに、主人公の場合、戦後間もない時代で、家業を継ぐのも、お見合いで何となく結婚するのも当たり前だったのかも知れません。それにしても、自ら考えることもなく、状況に押し流されて行く人たちの姿を見ると、何だかとても虚しくなって仕舞います。態と、ルポルタージュのように登場人物の内面を描いていないのだと思いますが、このように手際よく纏められた人生は無意味で虚しく感じられます。

 例によって、読書会ではケーキが出されましたが、本日はジェリーを選びました。

美味しく戴きましたけれど、苺は毎日戴いているので、矢張りケーキにしておけばよかったか知らんとちょっと後悔致しました。

 それから昨日またお菓子を頂きました。

有り難いことではございますが、何で皆さん、誕生日でもないのに態々私にお菓子を下さるのか些か理解に苦しみます。

 本日のお昼の音楽は竹村浄子さんのアルバムでシューマンを聴いております。

本日はホロビッツの演奏で「子供の情景」を貼っておきます。


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