2012年1月26日木曜日

「コロッケバンズ」と「吸血鬼と精神分析」そしてベートヴェン「トリプルコンチェルト」

日の昼食は「コロッケバンズ」「スコーン」です。


先日買ったペコちゃん人形に付いていた「ルックチョコレート」を戴きました。


「ルックチョコレート」を戴くのは本当に久しぶりでしたが、とても美味しかったです。何と言っても「れん乳仕立て・つぶつぶいちご」ですから。

 笠井潔「吸血鬼と精神分析」を読み終えました。就寝前などにチビチビ読んでいたので長いこと楽しめました。


この小説はもちろんフィクションではありますが、ジャック・ラカンとジュリア・クリステヴァをモデルにした人物が登場します。そしてここで展開される精神分析理論は正確に新フロイト派のラカンの理論と、クリステヴァの「恐怖の権力」における「アブジェクシオン」の理論をなぞっています。
  二人の理論を知っていればより面白く読めるのだとは思いますけれど、知らなくても小説自体の記述がその解説ともなっていますので、知らなくとも充分楽しめますし、また、お勉強にもなると思います。
 ファロス中心主義のフロイト・ラカンの理論にクリステヴァのアブジェクシオンの理論とが対決することになり、それが殺人事件の真相と繋がって行きます。私はもちろんフロイトやラカンのファロセントリックな理論には以前より批判的でしたので、クリステヴァ派です。
 そして、更に面白いのは、その二つの思想が、古の母系制時代の地母神の信仰と、それ以降のユダヤ教・キリスト教などの父権的宗教と結び付けられて語られている点です。そんじょそこいらの推理小説とはひと味違います。

 本日のお昼の音楽はベートヴェン「トリプルコンチェルト」です。


本日はザルツブルグ音楽祭のDVDで聴いております。アルゲリッチ・カプソン兄弟・ドゥダメル/シモン・ボリバル・ユース・オーケストラの演奏は数年前生で聴きました。最も感動したコンサートの一つです。ドゥダメル/シモン・ボリバル・ユース・オーケストラだけで演奏されたマーラー「交響曲第1番(巨人)」にもとても感動致しました。それでは全曲をどうぞ。







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