2009年1月29日木曜日

アイルランド



皆さん、アイルランドと言う国を知っていますか?英国のすぐ西の小さな島国です。H氏はアイルランドに縁があり、1年間首都のダブリンに住んでいたこともあります。アイルランドは20世紀に入るまで英国の植民地で、19世紀中頃のジャガイモ飢饉で100万人以上が餓死し人口が半減するなど、悲惨な歴史を持つ国です。1910年代の独立闘争は映画「マイケル・コリンズ」や「麦の穂を揺らす風」などに描かれています。
 しかし、この国は芸術的に優れた国で、James Joyce, W.B. Yeats, Samuel Beckett など、数多くの優れた作家を輩出し、また音楽も盛んです。産業の発達が遅れたせいもあって、美しい自然が国中に残っています。もっとも、特に西部は気候が厳しく土地も痩せているので、生活は過酷です。かつては、国内に産業が発達していなかったため、失業者が多く、職を求めて海外に出て行く人も多かったのですが、近年は EU に加盟し外国の会社がアイルランドに進出したこともあって、徐々に経済発展も進んでいるようです。今も残るケルト文化、英国に支配され続けた歴史、そしてそれを背景とした文学など、この国のことを学ぶと色々なことを考えさせられます。ここ10年ほどちょっとしたアイルランド・ブームがあり、色々アイルランド関係の本も出版されています。(「リバーダンス」も人気があるようですね。それにエンヤの音楽などもよく耳にします。)皆さんもちょっとアイルランドのことを調べてみると面白いかもしれませんよ。

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