2011年6月10日金曜日

「出講」と「桜桃妄想」と「放射能汚染」そしてシフ「バッハ:インヴェンションとシンフォニア」

日は出講日です。ただ今帰りました。眠たい!
 おやつに「桜桃」を戴きます。

たったの3粒。(ノ_・。) 思うが儘に戴いてみたいものです。・・・と思っていたら、頭の中によい考え(?)が浮かびました。
 山形大学にでも移り、桜桃農園の近所に引っ越します。毎日農園の前を通り、農園のオジサンと挨拶を交わし、そして親しくお話しをするようになります。やがて農園では桜桃の収穫期になります。ある日、私がオジサンとお話しをしながら、赤く色づいた可愛い桜桃を如何にも食べたそうな顔をして眺めておりますと、帰り際、オジサンが、「お兄ちゃん、桜桃が好きなのかい?」と聞きます。私はもちろん「果物の中で一番好きです。淡い香りと甘みが何とも言えませんね。」とお答えします。すると、オジサンは、「ちょっと待ってな。」と言い、暫くすると桜桃の入った大きな袋を持って来て、「これ、持ってぎな。」と私に差し出します。私は、「丹精込めて作られたものをこんなに沢山戴く訳には参りません。」とお断りしますが、「何言ってんでぇ。若けえのに遠慮なんかすんな。おいらにもお兄ちゃんと同じくらいの息子がいてなー。今は東京だけどな。」と仰って私の腕に突きつけます。「それでは、遠慮無く戴きます。有り難うございます。」と私。「いいってことよ、また何時でも欲しくなったら来な。」とオジサン。
 ・・・・と、かなり具体的な妄想を抱いて仕舞いました。でも、オジサンの口調がどうも江戸っ子口調ですね。多分山形のオジサンはこんな言い方はなさらないのでしょうね。・・・私って、愚か?それに少々意地汚い?

 昨日ニュースを見ていたら、被災地の乳児をお持ちの女性21人を検査したところ、7人の母乳から放射性セシウムが検出されたとのことです。放射線量について東京大学の先生が、毎日1リットル、1年間飲み続けても、1年間に自然界から受ける放射線量の15分の1に過ぎないので問題はないと言った趣旨のお話しをされました。でも、ちょっと待って下さい。自然界から受ける放射線量は全身に皮膚の上から受ける総放射線量であり、所謂、外部被曝ですけれど、母乳から入る放射性物質は内部被曝であり、乳児の体内の粘膜や内臓に付着し、長時間局所的に被曝することになる筈です。それを、外部被曝の放射線量と比較しても意味があるとは思えません。専門家がそんなことを知らない訳がありません。それなのに何故そんな比較をするのでしょうか?学者としては極めて不誠実な態度と言わざるを得ません。ただ、安心させるために言っているとしか思えません。
 また、静岡の製茶からの暫定基準値を超える放射性セシウムが検出され、出荷停止になりました。汚染はどんどん広がりを見せています。本当に不安です。また、敷地内に貯まった高濃度の汚染水を除染する作業にとりかかると言うことですが、除染すると言っても、放射性物質が消え去る訳ではありません。東京電力の試算では、除染の結果高濃度汚染水の更に100倍の超高濃度の汚染物質が2000立法メートル出ると言うことです。25メートルプールに5~6杯分です。それも、人が近づけない超高濃度の汚染物質です。保安員もそれを処理する方法はなく、これからの研究課題だと認めています。しかも、東京電力の作成した工程表の通りに作業が進む筈もなく、今後何年間も現在のような状況が続くと考えなければなりません。そして、その間も汚染水は増え続け、放射性物質が拡散する訳ですから、これからどうなるのかと考えると途方もない恐怖を感じます。
 政治の方は一向に進みません。自民党は「公債特例法案」も通さないと言っています。「公債特例法案」は復興財源を得るため、国債を発行出来るようにする法案です。自民党が政権についていても復興財源を確保するのに必要不可欠な法案です。それにも拘わらず反対するのは党利党略以外の何ものでもありません。民主党が困るのはともかく、復興財源が確保出来なくて困るのは結局被災者の方々です。一体何を考えているのか全く理解に苦しみます。
 こんなことを書いても仕方がないと思いつつも、不安や怒りに駆られてつい書いて仕舞います。申し訳ありません。

 本日の音楽はまたバッハです。私にとっては矢張りバッハの音楽が一番心を静めてくれます。本日はシフの演奏で「インヴェンションとシンフォニア」を聴いています。

それではシフの演奏で全曲貼っておきます。一つ目がインヴェンション、二つ目がシンフォニアです。




0 件のコメント: