先日注文していた「エレニの旅」が届きました。テオ・アンゲロブロス監督2004年の作品です。
テオ・アンゲロブロスと言えば、「旅芸人の記録」で記憶されている方も多くいらっしゃると思います。この映画は、ギリシャ悲劇的な構成と、アンゲロブロス監督独特の長いカット、圧倒的な映像美で構成された優れた作品です。物語はギリシャ難民で孤児エレニを中心に展開します。難民村は実際に村を作り、最後は洪水で水没させますが、コンピュータ・グラフィックスは一切使っていません。
明日は朝1番に講義、その後すぐに読書会、晩はヴァイオリンのレッスンです。昼はずっと会議なので、また忙しい1日になりそうです。
読書会は、先日ご紹介した小林信彦の「うらなり」です。うらなり君の視点から描く漱石の「坊っちゃん」の後日談です。ついでに「坊っちゃん」も読み返しましたが、ある意味で変な小説ですね。大体、主人公の坊っちゃんはどう見ても余り賢くはなく、小説の視点としては些か相応しくないような気がします。しかし、敢えてそうしている理由があるのかも知れません。少し、本格的に分析してみようと思います。
センター試験のシーズンがやって参りました。今週末は試験監督のため出勤しなければなりません。今年の私の担当は日曜日です。土曜日よりはまだましです。土曜日は英語のリスニングテストがあって、トラブルが起きはしないかと、とても神経を使うので本当に嫌です。まあ、それがなくても、一日中何もせず、ひたすら試験監督というのも大変きつい仕事です。それに、眠気を押さえるのにも一苦労します。やれやれ。