2009年3月19日木曜日

ヨーヨーマのバッハ・無伴奏チェロ組曲


先日も書きましたが、H氏はヨーヨーマのコンサートに行ったことがあります。大分前になりますが、2000年に広島で「バッハ没後250周年記念・2000年広島平和を祈るコンサート」と題して、8月6日原爆記念日にヨーヨーマの「バッハ無伴奏チェロ組曲」、10月にミチェル・コルボ、フライターク・アカデミー室内管弦楽団、ローザンヌ声楽アンサンブルで「マタイ受難曲」が演奏されました。Hはどちらもとても好きな曲なので、シーズンチケットを25000円で購入し、広島に行って参りました。よい席を取ろうと先行予約で真っ先にチケットを取りましたので、中央通路脇5列目の席が取れました。
 ヨーヨーマの演奏はとても素晴らしいものでした。間近で聴いたので、弦の擦れる音まで聞こえ、またとない感動を味わいました。嘗てはジャクリーヌ・デュプレが使っていた、あの名器「ダヴィドゥス・ストラディバリ」が自分の直ぐ側で弾かれていると言うだけでも信じられない思いが致しました。
 コンサートがはねてからヨーヨーマは、原爆の日の式典が行われた平和記念公園の元安川の畔で、無伴奏チェロ組曲を演奏致しました。Hは当然のことながら、こちらも聴きに参りました。灯籠流しの灯籠が流れる元安川に響くバッハ無伴奏チェロ組曲は心に染みいりました。蒸し暑い川の畔、楽器に悪い環境であるにも拘わらず、平和への祈りを込めて無料で演奏して下さったヨーヨーマに心より敬意を表したいと思います。(Hは戦争は絶対悪と考えております。)
 また、「マタイ受難曲」も生で全曲聴くのは初めてだったので、3時間以上に及ぶ長いコンサートを心ゆくまで堪能致しました。コルボ様、それにソロの皆様大変お疲れさまでした。ずっと背筋に鳥肌が立っておりましたよ。どちらも忘れられないコンサートです。(下の写真はプログラムの一部です)

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