2011年7月26日火曜日

「冷やし中華」「冷やしぜんざい」「読書会」「福島原発の現状」そしてベートーヴェン「後期ピアノソナタ」

日は午前中に読書会がありました。読んだのは窪美澄「ふがいない僕は空を見た」です。既に、5月26日付けの記事でご紹介したのでここでは割愛致します。皆さん面白く読まれたようです。

例によってケーキを戴きました。本日は桃のケーキを選びました。

生の桃が半分載っています。私は桃が大好きなので美味しく戴きました。

 本日も時間がなかったので、昼食はセブンイレブンの「夏のミニ冷やし中華」で済ませました。

ケーキを戴いたのを忘れ、 「冷やしぜんざい」も買って仕舞いました。

 昨日のニュースでは中国の高速鉄道事故が取り上げられ、僅か1日半で運転を再開したこと、証拠隠しが行われている疑いがあることなどを批判的に扱っておりました。もちろん批判されて当然のこととは思いますけれど、それでは日本の原発事故のことはどうなのかと言いたくなります。まだ、事故の収束の見通しも全く立っていないと言うのに、安全だと言って原発の運転を再開しようとする動き、それに情報の隠蔽。それも中国の鉄道事故とは比較にならない、歴史に残る大事故であるにもかかわらずです。
 今の福島第一原発の状況に関しては、現在殆ど報道されることすらありません。まるですっかり安定しているかのようです。然し、実際には事故は殆ど破局的状況です。工程表では「安定的冷却」となっていますけれど、途中で意味のすり替えが行われています。現在は、東電もメルトダウン・メルトスルーを認め、溶融した核燃料が原子炉圧力容器はおろか格納容器も貫通して原子炉建屋下のコンクリートにまで流れ落ちていると予想されます。当初言っていた「安定的冷却」とは、原子炉圧力容器および格納容器が健全だと仮定し、配管及びポンプを修理して冷却すると言うことでした。しかし、その仮定が崩れ、現在は地下に溜まった汚染水を濾過し、それをまた原子炉に注ぎ込むと言う作業を行っています。つまり、環境に汚染物質が開放された形での冷却です。もちろん、その際放射能は環境に放出され続けます。しかも、溶融した核燃料を処理する技術もなく、また、何時になったら近づけるのかも分かりません。従って、少なくともこのような状態が十年以上にわたって続くことになると思います。そして、その間も放射能は環境中に放出され続けます。当然のことながら放射能汚染は益々拡がります。そればかりではなく、未だに再臨界や爆発の危険性もあります。
 そして、更に懸念される問題もあります。報道されていた頃には、特に2号機の原子炉建屋の地下及び側面を鉄板で覆う計画があるとのことでした。それは、溶融した核燃料がコンクリートを溶かし、地下に達した場合、地下水を汚染し、超高濃度の汚染水が海に流れ込む危険性を認めているからです。そうなったらもう手の施しようもありません。超高濃度の汚染水が今後半永久的に海水に流れ込み、それこそ日本だけではなく相当広範囲に海を汚染することになるでしょう。東電がその計画の実行を渋っているのはもちろん莫大なコストを要するからです。しかし、そのようなことを言っている場合ではありません。早急に工事を開始するべきです。
 私たちは今後何年にもわたって放射能汚染と不安の中に生きなくてはなりません。

 本日の音楽はベートーヴェンの後期ピアノソナタに致しました。

本日はゼルキンの演奏で第31番第1楽章を貼っておきます。


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