2011年7月15日金曜日

「出講」、「ハーゲンダッツ」、「現代思想」と「脱原発依存発言」そしてベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」

日出講日でした。あ~、疲れた、暑い、眠たい!でも、途中工事を見かけましたが、、この炎天下で働いていらっしゃる方に比べればまだましな方ですね。取りあえずおやつにハーゲンダッツを戴きます。

先日定期購読している「現代思想」5月号が届きました。

何で今頃5月号?特集は「東日本大震災 危機を生きる思想」です。特に興味深い記事がありましたら、またご紹介致します。

 先日菅首相が脱原発依存発言を致しましたところ、各方面から批判が出ているようです。何故なのでしょう?強い違和感を感じます。これだけ破局的な事故を起こし、今も放射能汚染が拡がり収束の目処も立たないような状況を見れば、脱原発に依存しない方向に向かおうとするのは当然のことと思うのですが。
 また、民主党の一部の議員が、先日のストレステストを実施するとの方針に関して、閣内不一致等の理由で早期退陣を要求する文章を提出したとこことですが、その中には、安全性を確認出来た原発の即時運転再開をすべきだとする主張も含まれています。
 このような状況を見ていますと、政治家たち圧倒的多数が原発推進派なのだと判断せざるを得ません。閣内不一致など当たり前です。脱原発を主張する菅首相は謂わば四面楚歌なのですから。この儘では、やがて菅首相が退陣し、その後はじわじわと原発推進に戻って行くのではないかととても不安です。
 最近は福島第一原発の状況についての報道も余り見られなくなりました。しかし、まだ収束の目処は全く立って折らず、汚染は益々深刻になっています。私たちは既に放射能汚染された世界に住んでいます。そして、その汚染は益々深刻になって行くでしょう。それも、それがどんなに恐ろしいことなのか知らせられることもなしに。

 昨日買った「君のために弾くショパン」第1巻を読みました。結構面白く読みました。

多分、読み続けることになると思います。「のだめ」が終わって仕舞ったので、今読んでいるのは「野田と申します。」と「ピアノの森」だけですし。
 主人公は北海道の美瑛町と言う田舎町に生まれ育った「かずね」。町の教会のポーランド出身の神父様にピアノを習っています。ある日、旅行中の少年「まさき ひろゆき」と会い、一緒に教会でピアノを弾きます。両親が音楽家で嫌々ピアノを弾いていた「ひろゆき」ですが、「びーだまのようなおと」を出す「かずね」と一緒にピアノを弾くと、初めてピアノを弾くのが楽しいと感じます。一方「かずね」もショパンの曲を見事に弾く「ひろゆき」に心の底から憧れを抱きます。やがて、時が経ち、「かずね」は大学に進学して上京します。その際、「かずね」を孫娘のように可愛く思っている神父様から、祖母から譲られた古いマリア像を彫り込んだペンダントをもらいます。「かずね」は上京すると間もなく「ひろゆき」に会いに行きますが、「ひろゆき」は覚えていません。しかし、「かずね」の弾くピアノの音を聴くと、その幼い頃の出会いを思い出します。そんな「かずね」のもとにショパンの幽霊が訪れます。「かずね」がもらったペンダントは実はショパンが若い頃ある女性に送ったものであり、それと、「かずね」の弾く美しいピアノの音に導かれて「かずね」の所に現れたと言うことです。そして、時に「かずね」に乗り移りピアノを弾いたりも致します。この辺りは「ヒカルの碁」の藤原佐為を思い出させます。実際、そのような役割を演じることになるようです。音大に進み優れた技術を持ちながら本当には音楽に喜びを見いだせない「ひろゆき」と、ピアノを愛し素晴らしい音を出しながら、専門的な教育を受けたこともなく、技術的に未熟な「かずね」、この二人が絡み合いながら物語は進行して行くようです。ちょっと楽しみかも。

 本日の音楽はベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」です。

この曲は五嶋みどりさんとマリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団のコンサートで聴きました。素晴らしい演奏で最も印象深いコンサートの一つです。本日はムター姉さんと小澤/ボストンの演奏で第3楽章を貼っておきます。


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