2011年5月28日土曜日

KFC「チキンフィレサンド」と「小説」そしてシューマン「ピアノ協奏曲」

日の昼食はケンタッキー・フライドチキン「チキンフィレサンド」に致しました。

「桜桃」はあと5粒。本日でなくなります。月曜日にまた買うことに致します。

 本日は午前中に来週の講義の準備を済ませ、午後は先日頼まれた英訳をしてから、時間があれば少し本を読んで、ヴァイオリンの練習をしたいと思います。

 私は文学少年から成長し英文学を仕事にするようになりました。その間、本を読まなかった日は1日もないと言っても過言ではありません。もちろん小説は沢山読んでいますけれど、最近私にとって小説って何なんだろうと思うことがあります。例えば、夏目漱石などは小学生の頃から繰り返し読んでおり、私の人生に少なからざる影響を及ぼしているように思われます。
 私が小説の質を判断する一つの基準は、その小説が僅かなリとも、自分の世界の見方を変えてくれるかどうかと言う点です。例えば、ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」などは、そのような小説の典型です。何度読んでも色んなことに気付かされます。

ドストエフスキー、フランツ・カフカ、ヴァージニア・ウルフ、サミュエル・ベケット、トマス・ピンチョン、ガルシア・マルケス、イタロ・カルビーノ、安部公房と言った作家の作品もそう言った作品です。然し、ジョイスやピンチョンの作品を読みこなすのには訓練と相当程度の知識が要求されることもまた事実です。これらの作品を読んで面白いと感じるには、その前に相当の努力が必要になります。
 その一方で純粋に娯楽として読む小説もあります。私がよく読む森見登美彦や最近、「プリンセス・トヨトミ」が映画化されて話題になっている万城目学の小説などは、もちろん考えさせられる部分もありますけれど、特に訓練を受けていなくても、多くの方が楽しめる小説なのだと思います。
 小説は一つの小宇宙であり、どの小説にもある世界観が示されていますけれど、それは千差万別です。消費されるだけの小説から人の世界観を変えてしまうような小説まで様々です。小説って一体何なんでしょうね?

 本日のお昼の音楽はシューマン「ピアノ協奏曲」です。本日はツィメルマン/カラヤンの演奏で聴いています。

ツィメルマンが若い!それではマルちゃんの演奏で第3楽章を貼っておきます。


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