2010年12月29日水曜日

「焼きそば」と仕事とKの今年度ベストスリー(2)「CD」

日の昼食は「焼きそば」です。が貯まっていたので、200円引きで300円でした。

それと先日の残りの「チョコレートケーキ」を戴きました。お腹がパンパンです。うっ、苦ちい。おはぎが目に入って余程買おうかと思いましたが、思いとどまりよかったと思います。

 昨日は、午前中に会議、午後は年賀状を書きました。何とかこちらから出さなければならない分は書き終わり投函致しました。でも、私の場合、卒業生やら何やら来てから出す方がずっと多いので年明けの方が大変です。本日と明日とで、学生が持って来た修士論文、卒業論文の原稿のチェックをしなければなりません。本当はこんなことを言ってはいけないのだと思いますが、やる気が起きません。やれやれ。

 本日の今年度ベストスリーは今年度リリースされたCDで私が購入し聴いたCDのベストスリーです。相変わらず、申し訳ないような気が致します。

 第3位神尾真由子「チャイコフスキー・プロコフィエフヴァイオリン協奏曲」です。

神尾真由子は1986年生まれ、現在24歳です。1996年小学4年生の時に、全日本学生音楽コンクールの小学生の部門で優勝し、翌年には、シャルル・デュトワ指揮のN響と共演しラロ「スペイン交響曲」を弾き、ソロデヴューしました。2007年チャイコフスキー国際コンクールヴァイオリン部門で優勝し一躍注目を浴びます。日本人では1990諏訪内晶子さん以来のことです。私が彼女の演奏を初めて聴いたのはこの頃のことです。まだまだ荒削りながら素晴らしいものを持っていると感じ、それ以来、若手ヴァイオリニストでは最も注目して来ました。
 同じ若手の庄司沙矢香の優等生的な演奏とは対照的です。多分、神尾真由子はもの凄く勝ち気なのだと思います。今は、技術的に難しい曲にがむしゃらに挑んでいるような感じがします。そして確実にその技術を磨いているようです。2枚目のパガニーニ「24のカプリース」は、まだ五嶋みどりさんの演奏のように完成されているとは言い難いかも知れませんが、矢張りダイナミックな素晴らしい演奏だと思います。
 このアルバムは3枚目で、初めてコンチェルトを演奏しています。取り分け、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」は思い入れの強い曲のようで、それを感じさせるような素晴らしい演奏だと思います。

 第2位小山実稚恵「ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番」です。

言うまでもなく、小山さんは日本を代表するピアニストの一人です。これまで、ショパンのピアノ協奏曲を録音していないのが不思議なくらいです。満を持しての録音と言う感じが致します。一音に一音まで解釈が施された、極めて完成度の高い演奏になっているように思われます。お気に入りの1枚になりました。

 第1位は、ヒラリー・ハーン「チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲」です。済みません。私が選ぶのですから、仕方ないことです。

ハーンは既にベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲をリリースしており、4大ヴァイオリン協奏曲の最後になります。チャイコフスキーは多くのヴァイオリニストが最初に演奏する協奏曲ですが、ヒラリーがベートーヴェンから入り、チャイコフスキーが最後になったのは尤もな気が致します。彼女の演奏スタイルはこのように迫力を求められる曲には、或る意味、向いていないのかも知れません。迫力を求める方が聴かれたら恐らくは物足りなく感じると思いますが、彼女らしい、彼女しか弾けない美しいチャイコフスキーになっていると思います。
 ヴァイオリンと言うのは、弦を弓で摩擦して音を出します。従って、物理的な雑音はある程度はどうしても避けられません。ヒラリーはそのような雑音を意識的に極力出さないような演奏をします。一音一音をとても大切にするヴァイオリニストです。私もヴァイオリンを弾きますが、ヒラリーの音は私の理想です。
 ヒラリーの根幹にはバッハがあります。(断定して仕舞います。)ファースト・アルバムではパルティータの3番・2番とソナタの3番が入っていますが、彼女のコンサートではアンコールに必ずバッハのソナタかパルティータが演奏されます。何時か、恐らく、40代になってから、ソナタ・パルティータを全曲おさめたアルバムが録音されることになると思います。そのアルバムはヒラリー・ハーン渾身のアルバムになることと思います。私はその日を楽しみに待っています。そして、彼女と同時代に生き彼女の演奏をその成長と共に聴けることを有り難く思います。そして、多分、これからも何度もコンサートで彼女の演奏を聴くことになると思います。
ついでにサインを戴いたディスクのお写真も載せておきましょう。

 本日は神尾真由子の演奏でチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」第1楽章を貼っておきます。この時の演奏より、今度のアルバムの方が一層優れた演奏になっています。




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