2009年2月13日金曜日

Samuel Beckett の Waiting for Godot

H氏はここのところ忙しくブログを書く時間もありませんでした。今日は何日かぶりに書きます。
  サミュエル・ベケットと言う作家は中々面白いですよ。アイルランド出身なのですが、フランスで作家活動を続けました。ノーベル文学賞を取ったので結構有名ですよね。彼は元々劇作家ですが、小説も書いています。上の写真の左側の Waiting for Godot (「ゴドーを待ちながら」)は代表的な劇作品です。主要な登場人物は、エストラゴンとヴラディマー。大体、「待つ」と言うのは行為ではありません。待ちながら何かをするわけですが、この二人は大体訳の分からない話をしながら「ゴドー」を待っています。しかし、結局「ゴドー」は現れません。
 H氏の解釈によれば、Godot とは God (神)と、逆さに読んで得られる、Tod (ドイツ語の死)が合わさった語です。逆さに読むと言うのは、右の写真の Watt と言う小説で主人公のワットがよくすることで、必ずしも恣意的に逆さ読みした訳ではありません。
 「神」とは世界に意味を与えるものであり、「死」は世界の意味を剥奪するものだと言えるでしょう。とすれば、「ゴドー」の来ない世界とは、神によって意味づけられた世界でもなければ、死によって意味を剥奪された虚無の世界でもない、宙づりの世界だと言えることになります。それ故、エストラゴンとヴラディマーの会話は、意味がないのかあるのか分からない、謂わば、言葉の臨界点を彷徨うことになる訳です。 What is Watt? ワットも何者だか定義付けの出来ない人物として描かれています。
 何やら不思議な世界です。皆さんもちょっと覗いてみたら?

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