2010年12月3日金曜日

「クララ・シューマン物語」と「シューマンの指」とパガニーニ「24のカプリース」

日は出講日でした。夕方帰りましたが、とても疲れたので暫く休憩致しました。

 昨夜「哀愁のトロイメライ~クララ・シューマン物語」を観て仕舞いましたので、少し感想を述べておきます。

冒頭は、パガニーニ役のギドン・クレーメル「カプリース第17番」を演奏している場面から始まります。それをシューマンが聴く設定となっていますが、余り必然性は感じられません。ギドン・クレーメルも鬘をしているのだと思いますが、長髪で何だか、「猿の惑星」みたいでした。(失礼!)もちろん演奏は素晴らしいものですが。
 物語はクララ11歳の少女時代から始まります。少女役はナスターシャ・キンスキーではなく別の子役が演じています。シューマンはクララの父親であり、音楽教師のフリードリヒ・ヴィークのもとに弟子入りします。クララがピアニストとしてのキャリアを積んで行く中、シューマンは指を痛め、やがて、「新音楽時報」('Neue Zietschrift für Musik')などを通しての評論活動と作曲とで身を立てて行くことになります。その二人が何時しか惹かれ合い・・・。
 伝記には忠実に制作されているようです。しかし、映画としては余り上出来とは言えそうにもありません。監督のペーター・シャモニは、私の知らなかった監督ですが、この映画を含めて2本程しか撮っていない監督のようです。スクリプトもペーター・シャモニが書いておりますが、これがよくないのだと思います。下手です。映画としては「クララ・シューマン 愛の協奏曲」の方が上手く出来ていると思います。
 然し、映画としての出来映えはともかく、お勉強になりますし、それなり結構楽しめました。

 来週の火曜日は読書会がありますが、今回は、先日ご紹介した奥泉光「シューマンの指」を読むことになっています。

それで、また読み返し始めました。ここのところシューマン尽くしです。また、気が向いたら本格的な書評を書くかも知れません。本日もお昼はアンパン1個と野菜ジュースで済ませたので、少しお腹が空いて参りました。チョコレートでも戴いて我慢しておくことに致します。

 本日の音楽はパガニーニ「24のカプリース」に致しました。本日は神尾真由子のCDを聴いております。

それでは、神尾真由子の演奏で、カプリース17番と24番を貼っておきます。


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