本日の昼食は「焼きそばUFO」です。朝食が遅くなったのでいい加減に済ませます。それから残りの桃を戴くことに致します。
昨日「原子力保安院」がプルサーマル運転の是非についてのシンポジウムで、関係者を動員し賛成意見を言わせるよう指示していたことが発覚致しました。本来、安全の観点から原発を規制する役割を持つ保安院がこのようなことをしていたと言うのは言語道断です。(さもありそうなお話しですけれど。)原子力安全委員会も、斑目委員長の発言を聞けば、同じようなものです。チェックすべき機関が全て、チェックどころか、原発推進にお墨付きを与える役割を果たしてきたと言うことです。今回の事故の責任は、電力会社を含め、危険性があるにもかかわらず、安全だと言いはり、事故対策もとることなく原発を推し進めて来た人たちの責任です。でも、誰も責任を取ろうとはしません。
政府は「脱原発」ならぬ「減原発」の方針を発表致しました。恐らく、菅首相は「脱原発」を目指していたと思うのですが、殆どの閣僚は原発推進派なので、このような妥協案で纏まったのだと思います。しかし、このままだと、何時の間にか原発推進の流れに戻ってしまうのではないかと心配です。私たち市民が余程しっかりしないとそうなる可能性が高いと思います。
本当は、全ての原発関連施設を全て廃止すべきところですが、少なくとも何時事故が起こってもおかしくない危険な所だけは即座に閉鎖して欲しいと思います。例えば、六ヶ所村の再処理工場もその最も危険な施設です。完成時期は、度重なる事故のため、当初の予定から既に18回延期され、建設予算も当初7600億円とされていたものが、現在2兆1930億円に膨らんでいます。(もちろん、これからも膨らみ続けるでしょう。)
この施設は現在は試験運転中ですけれど、年間、クリプトン85を33京(!)ベクレル、トリチウム1900兆ベクレル、プルトニウム240を2.9億ベクレルなどを大気中に、トリプトン1京8000兆、プルトニウム241を800億ベクレル、ヨウ素131を1700億ベクレルを海水に放出しています。挙げたのはごく一部で、事故がなくても、これだけの凄まじい量の放射性物質を環境に排出しています。すでに度重なる事故などのため廃止された英国のセラフィールドやフランスのラ・アーグの再処理工場の周辺地域では、それぞれの政府の機関による調査で、小児白血病が増えているとの報告がなされています。
この地域には活断層があるとの報告があるにもかかわらず、耐震性は全国の原発関連施設でも最低レベルになっています。また、耐震工事をしようとしても、放射能で汚染されているため、それが出来ないというのが現状です。実は私は地震が発生した際、まず第一にこの施設のことが心配でした。ここには、全国から集められた原発100基分のプルトニウムが集められて巨大プールに保管されています。もし、これが事故を起こしたら、もちろん日本は壊滅します。
危険な原発や施設はこれ以外にも沢山あります。原発関係の問題は知れば知るほど恐ろしくなります。これまでも度々事故は起こってきましたが、福島のような大事故がなかったのは本当に幸運な偶然に過ぎなかったのです。このまま続けて行けば100%日本が壊滅するような事故が起こります。そうなったらもう遅いのです。何とかしなければなりません。
本日のお昼の音楽は五嶋みどりさんの演奏でチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」を聴いております。
第1楽章を貼っておきます。五嶋さんはヴァイオリンをかなり立てて演奏されます。これでは高音部のボーイングが難しいのではないと思うのですけれど、演奏を聴けば全く問題ないようです。