2010年8月9日月曜日

長崎・原爆の日、「乙女の告白」そしてモーツァルトの「レクイエム」

日は長崎・原爆の日です。本日も黙祷を捧げました。この時期になると様々な思いが脳裏をよぎります。雲仙、ハウステンボスには行ったことがありますが、長崎市には行ったことがございません。一度は訪れたいと思っております。

 本日の昼食は「豆パン」「バナナヨーグルト・デニッシュ」です。
 
ハーゲンダッツ「ミルク・クラシック」と岡山の桃も買って仕舞いました。岡山の桃は2個で980円です。今週は、このハーゲンダッツ2個と岡山の桃2個で保たせようと思います。

 昨日は、赤染晶子「乙女の密告」島田雅彦「悪貨」を読みました。どちらも今一歩でしたが、特に「乙女の密告」は稚拙な作品だと言わざるを得ません。


主人公は京都外国語大学の学生。(著者も京都外国語大学出身だそうです。)この作品は「アンネの日記」を下敷きにして、「乙女」のアイデンティティーの問題が取り上げられます。著者自身「アンネの日記」マニアのようで、引用はドイツ語原典を著者自身が翻訳して使っているそうです。
 でも、その割りに・・・。余りにも幼稚です。著者は30代後半だそうですが、こんなに幼稚でいいのでしょうか?「アンネの日記」の意味づけも余りにも浅く、こんな小説に使わないで欲しいと思うくらいです。(私も「アンネの日記」は読んでいます。)
 極めて好意的に読めば、過酷な時代を生きた14歳のアンネと、現代を生きるゆるーい女子大生とを対比しているとも読めなくもありません。しかし、それならば、アンネの日記の意味づけをもっとしっかりしなければならないと思いますし、対比するのなら、読者に対比させるような仕組み・技法を考える必要があります。
 それに、このような小説に芥川賞を受賞させた審査員の見識も疑います。例えば、私の好きなコミックス「野田と申します。」の方が文芸として格段に優れています。何だか、このような小説を30代後半の女性が書いたこと、そしてそれが芥川賞を受賞してしまうことに暗澹たる思いが致しました。

 本日のお昼の音楽は哀悼の意を籠めてモーツァルトのレクイエムを聴きました。

それではベームの指揮でレクイエムの一部を貼っておきます。


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