2009年6月30日火曜日

「1Q84」(続き)と五嶋みどりのコンサートと卓球

「1Q84」、読み終わりました。プロットに関してはまだお読みでない方がいらっしゃると思うので書かないことに致します。今回、ここのところ些かマンネリ気味の村上春樹に新機軸を期待しつつ読みましたが、その点で言うと少々物足りなさが残りました。確かに読ませるのは上手いと思うのですが、小説の構成・書き方は、これまでの村上春樹の小説の焼き直しとしか思えません。テーマに関しても今回は宗教的な閉鎖されたコミュニティーや女性に対するヴァイオレンスを扱っていますが、さほど、深く考察されているとは思えません。終わり方も少々安直な感じが致します。と言う訳で些か期待はずれの感を免れませんでした。
 先日お話しした五嶋みどりのコンサートですが、数日前ティケットが届きました。1列目を希望していたのですが(Hは、演奏しているところを近くで見たいのです。)、残念なことに2列目になってしまいました。仕方ないので我慢することに致します。でも楽しみです。
 本日は久しぶりにお昼休みに卓球を致しました。結構本格的にやったので、汗だくになりました。それに、足腰が少々重く感じます。でも、いい運動になりました。尚、本日の昼食はざるそばでした。お昼の音楽は、グレン・グールド演奏の「平均律クラヴィーア」に致しました。

2009年6月29日月曜日

「1Q84」第1巻とヤナーチェク、バッハ

昨日は「1Q84」を読み始め、第1巻を読み終えました。村上春樹と言うのは矢張り相当したたかな作家です。思わず引き込まれて読んでしまいます。
 構成は、Hの好きな 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」以来の二つの物語が章ごとに交互に展開する形になっています。「ノルウェーの森」や「海辺のカフカ」でも使われた構成です。例によってしゃれた比喩を用い、謎を課しながら読者をドライブして行きます。
 新聞によれば、この小説の一つのモチーフに使われているヤナーチェクの「シンフォニエッタ」が売れていると言うことです。この曲、作中でも述べられる通り、広く知られた曲でもありませんし、また一般受けするような曲とも思えません。それにも関わらず売れてしまうと言うのは少々恐ろしいことです。しかし、殆ど知られていないと書かれている曲を知っていたりすると、(例えば、Hのように)ちょっと読者は心を擽られてしまいます。それに、「ふかえり」が好きな音楽は何かと聞かれ、「BWV846~869」「BWV244」と答える所など、それが、「平均律クラヴィーア1巻・2巻」と「マタイ受難曲」と分かってしまうHなどは、相当にこちょこちょと擽られてしまう訳です。クラシックのみならず、村上春樹は古いジャズやアメリカのポピュラーソングなどを作品の中に鏤めますが、その辺は中々上手いところだと思います。「ノルウェーの森」でも、ビートルズの他、ブラームスの交響曲4番やピアノ協奏曲2番などが出てきますが、知っている読者は頭の中で、それらの音楽が、まるで、映画のサウンドトラックのように鳴り響きます。
 さて本日はこの辺にしておきましょう。2巻を読み終わったらまた書くことに致します。本日、午後は3コマ続けて授業です。疲れます。やれやれ。

2009年6月27日土曜日

赤字とたこ焼きと「1Q84」

H 氏は出張すると必ず赤字になります。H は、部屋が狭いのとユニットバスが嫌いなので、割と高級なホテルに宿泊するせいかも知れません。先週京都に行き、美味しいものを食べたり、文具などを買ったので、今回も大赤字。少し節約をしないといけません。
 などと、言いながら、先ほど何時ものショッピングモールに行き、「1Q84」を買ってしまいました。H は少々天の邪鬼のところがあって、余りにも世間で騒がれているものは敬遠する傾向があります。それで、今回も少しほとぼりが冷めるまで待っていようと思っていたのですが、つい買ってしまいました。まあ、村上春樹の小説は何やかや言いながらも全て読んでいるので仕方ありません。そう言えば、辻井伸行の「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲2番」も聴いてみたいと思うのですが、これも少しほとぼりが冷めるのを待っている所です。盲人ピアニストとか言って騒ぐのは大変失礼ですよね!フンフン!(これは怒りの鼻息。)
 それから、最近目が疲れ、閉じるとジーンと熱くなったりするので、目薬を買って参りました。昼食は「たこ焼き」です。
 さて、本日はもう少し来週の講義の準備をしてから、ヴァイオリンの練習をすることに致します。明日は多分「1Q84」を一日中読むことになりそうです。それから、明日の「N 響アワー」は庄司沙矢香が出ますよ。それではよい週末を。

2009年6月26日金曜日

本日も映画鑑賞作戦:「2001年宇宙の旅」

本日は出講日です。出向先でまたしても映画鑑賞作戦を敢行致しました。怠慢の誹りは免れず、生真面目な H としては、多少の後ろめたさを禁じ得ません。
 本日観たのは、スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」です。冒頭の、「人類の夜明け」では、台詞は一言もありませんが、モノリスによって人類が道具の使用を促されることが映像のみで示されます。また、類人猿が投げた道具としての動物の骨が、類似した形の宇宙船になることによって、数十万年の道具文明の進歩が1つのカットで一瞬にして示されます。凄いですね!そして、HAL の登場によって、道具文明が、思考し感情を持つ機会を作り出すという、謂わば、究極の発達段階にまで達したことが暗示されます。お見事と言う他はりません。それにしても、この映像が、コンピュータ・グラフィックスの無かった1968年に作成されたと言うのは驚異的なことです。
 出向先から帰ってから雑用を済ませ、ハーゲンダッツを味わいつつマーラーの5番を聴いておりました。本日は暫くのんびりさせて戴きます。

2009年6月25日木曜日

ブログと疲労と「ダンザー・イン・ザ・ダーク」

H 氏はここのところ忙しく疲れ睡眠不足にもなっています。本日は1限が授業、その後本日中にしておかなければならない仕事を何とか済ませ、4限の授業に臨みましたが、疲労が極限に達しておりましたので、「映画鑑賞」作戦を敢行致しました。これは、忙しい折など時として H が行う作戦で、要するに、授業中に映画を見せると言う、教師としては些か怠慢な作戦です。学生には結構評判がいいのですが、授業より映画を見る方が面白いというのは尤もなことにしても、教える側としては少々引っかかるものがあります。この作戦は精々前期・後期にそれぞれ1回までなのですが、本日それを使ってしまいました。
 鑑賞した映画は H の好きなラース・フォン・トリアーの2000年の作品「ダンサー・イン・ザ・ダーク」です。この映画はフォン・トリアーの様な前衛的な監督の作品にしては興行的にもヒットした映画です。主人公のセルマは、遺伝的に失明する運命にあり、やがては同じ運命を辿る一人息子に手術を受けさせるため、チェコからアメリカに渡り、工場で働きながらお金をためています。彼女が唯一情熱を傾けているのはミュージカルで、仕事が終わった後劇団でミュージカルの練習に励んでいます。ある日、彼女は浪費癖のある妻を持つ警察官の大家にその大切なお金を盗まれ取り返しに行きますが、誤って銃で彼を撃ってしまいます。その後警察に捕まった彼女は絞首刑にされます。
 この映画は通常の場面では、一切バックグラウンド・ミュージックもなく、まるでドキュメンタリーのように淡々と進んで行きますが、時折、場面がミュージカルに変わります。これは、セルマの幻想と言うことで説明が付きますが、極めてリアリスティックな映像の中に、ミュージカルと言う、謂わば、アンチ・リアリスティックな映像が挿入される訳です。このあたりはフォン・トリアーらしい所です。H、お薦めの映画です。
 H がブログを書き始めたのは、一つには日々の生活記録を写真付きで取っておこうと思ったこと、また、音楽や映画や本などをご紹介して参考にして戴くと言う、教育的目的(???)もありました。でも、最近では、極少数とはいえ読んで下さっている方がいらっしゃるようなので、楽しみにしてくださっているのに(本当???)お休みしたらがっかりさせることにならないか知らん、などと考え少々忙しい時にも書いています。H は結構律儀なものですから。でも、先日のパフェや豆餅の写真やらを見ると、食べたくなってしまったりして少々閉口することもあります。因みにご存じのこととは思いますが、写真をクリックすると拡大されます。豆餅などクリックしてみて下さい。食べたくなっちゃいますよ。

2009年6月24日水曜日

H 氏のオフィスは良い匂い


先日も申し上げましたが、京都の三条通柳馬場、石黒香舗にて買って参りました「にほい袋」を机の中やら葉書・封筒を入れた引き出しやらに入れています。この「にほい袋」、その威力は大したもので、今こうして机の前に座っていても香りが漂って参りますし、部屋に入ったとたんに匂いを感じも致します。
 と言う次第で H のオフィスは良い匂いです。多分 H 自身の身体にも少し匂いが移っているのではないかと思います。H は香水など付けたことはありませんし、それどころか生まれてこの方一度として整髪料さへ付けたことがございません。体臭も極薄い方だと思いますので、時折シャンプー(資生堂つばき)の匂いがするくらいで、基本的には無味無臭。(?)でももしかしたら今はこの「にほい袋」の香が微かに漂っているのかも知れません。しかし、どちらかと言えば、僧侶からでも漂ってきそうな抹香臭い匂いなので、少々年寄り臭いのかも知れません。でもまあ、いいことにします。何せ H は煩悩を捨て悟りの境地に至るため時折断食をするくらいですから。(と言っても偶にお昼を抜くくらいなものですが・・・。いや、はっきり言って相当な食いしん坊と言わざるを得ません。う~む、この点内心忸怩たるものがあります。悟りの境地は遠いのかも知れません。)
 本日の昼食はまたアンパンと牛乳。給食の音楽は、ヒラリー・ハーンのバッハ・パルティータとソナタでした。

2009年6月23日火曜日

ヴァイオリンのレッスンと神尾真由子の「パガニーニ:24のカプリース」

本日は午前中読書会でル・クレジオの「調書」を読みました。少々難解で読みにくい作品ではありますが、なかなか面白い小説です。来月は先日ご紹介した、アラン・ベネットの「やんごとなき読者」を読むことになりました。大分趣を異にする作品です。
 晩はヴァイオリンのレッスンです。週末京都に行っていたこともあり、ここ数日練習をしていないので少し練習してから参ることに致します。
 H 氏はヴァイオリンで美しい曲を弾けるようになることを心より願望致しておりますので、多忙にもかかわらず、出来る限り時間を取って練習致しておりますが、それでも中々うまくなりません。幼少の頃より始めておけばよかったと思ったりもするのですが、そんなことを言っても詮無きこととて、 しっかり練習する他はございません。頑張ります。ふんふん!(例によって鼻息)
 今日は先日購入致しました神尾真由子のカプリースを聴きましたが、少々悔しい気持ちが致します。私より大分若いのにこんなに弾けちゃって!(年は関係ありませんが・・・。多分、小学生の頃でも H より上手だったのでしょうね。でも、文学に関しては H の方が上ですからね!ー などと張り合うのも大人げないことです。やれやれ。)しかし、少なくともヴァイオリンに関しては H など問題にならない程才能もありまた努力を重ねていることも間違いないのですから、当たり前のことです。そのお陰で素晴らしい音楽が聴けるのですから有り難いことです。心より感謝申し上げたいと思います。それでは H も練習を致します。

2009年6月22日月曜日

京都に行って参りました


日曜日は昼から京都の街を彷徨致しました。朝食は「浮橋」の和定食(写真上)。お粥に致しました。餡をかけて戴くお粥です。ここのだし巻きは美味しいです。

 ホテルをチェックアウトし、まずは地下鉄に乗って御池まで行き、三条通りを東に歩き、富小路通りの「便利堂」に立ち寄り、写真下から2番目の封筒・便箋・葉書・一筆箋などを購入。それから寺町通りに出て「鳩居堂」に行ってみましたが、定休日でお休み。そこで寺町通りを上がり、閉店した「八百卯」に行ってみたところ、シャッターが下りていて閉店の挨拶が貼ってありました。ついでにもう少し上がって「一保堂」(写真2番目)に立ち寄りました。

 その後はまた三条を下がり、姉小路通りを西に進み境町の「和久傳」 写真3番目)でお抹茶に「西湖」「希水」 写真4・5・6番目)を戴きました。「西湖」は以前にもご紹介致しましたが、H の大好物で、蓮根の澱粉に和三盆を練り合わせたお菓子です。和三盆の仄かな甘みと香りがとても美味しいお菓子です。「希水」は最近出来たみたいで、笹とオオバコを原料に林檎の香りを付けたお菓子です。H は今回初めてでしたが美味しく戴きました。でも、矢張り H は「西湖」の方が断然好きです。

 その後、三条通の「石黒香舗」で匂い袋を購入。匂い袋は葉書や便箋などを納めた引き出し等に入れました。それから六角通りに下がり「はし本」で封筒・便箋・葉書を買い、(写真下)また三条通りを東に行き京阪電車に乗って出町柳まで。写真の7番目は京阪電車の中で撮りましたが、ラッシュ時には椅子が上に上がり、扉が開くようになっています。

 出町柳では、「ふたば」で豆餅を買いました。(そのために行ったのです。)写真8番目が「ふたば」ですが、何時行っても列が出来ています。でも、慣れてもいるのでしょうが店員さんがてきぱきとしていて、イライラすることはありません。下から3番目の写真がその豆餅です。当日中に食べるよう書いてありますが、昨日は3個、本日1個食べてあと2個残っています。お昼にでも戴くことに致します。(2日で6個戴くことになりますが、いいのでしょうか?)

 「ふたば」を出た後は、出町商店街を抜け、同志社女子大の裏手を通って「相国寺」まで行き今出川に出ましたが、余りにも暑くまた歩き疲れたので、相国寺の境内を出て、烏丸通りに沿いにある「ヤオイン」と言う果物屋さん兼フルーツパーラーでマンゴーパフェを戴きました。「八百卯」のパフェには及びませんが美味しく戴きました。ここで力尽き今出川で地下鉄に乗り京都駅に戻って新幹線で帰宅致しました。嘗て京都の街をよく一緒に歩いた友人が一緒だったらもっと楽しかったのだと思いますが、時々寂しさを感じたものの、懐かしく楽しい一時を過ごしました。今週も忙しいのですが頑張ることに致します。

2009年6月19日金曜日

H氏と京都

本日は出講日。帰ってから来週の授業の準備や雑用を致しておりました。週末は学会で京都に行って参ります。京都は H にとってはとても楽しい時間を過ごした思い出深い所です。そしてとても好きな街です。写真は、1月10日に紹介し、1月27日のエントリーで閉店になったことをご報告した「八百卯」で撮ったものです。梶井基次郎の「檸檬」で主人公が檸檬を買った果物屋さんです。二階にフルーツパーラーがあって、H はそこで戴くフルーツパフェが大好きだったのですが、もう味わうことは出来ません。 とても残念です。
 京都の街には美味しいものやこだわりのあるものを売っているお店屋さんが沢山あります。また、細い筋に入るとタイムスリップしたような所があったりします。興味の尽きない街です。
 今回は学会なので余り色々な所には行けそうもありませんが、(学会には真面目に出席致します!ふんふん!)日曜日は多少時間がございますので、「和久傳」で食事をし、「西湖」も戴きたいと思います。それから出町柳の「ふたば」に行って豆餅を購入することに致します。それに、「便利堂」と「鳩居堂」にも立ち寄り葉書や文房具を買って参りましょう。
 京都付近に在住の皆さんに朗報です。7月にブライトンホテルで「リレー音楽祭」と言う催しがあり、7月2日神尾真由子、7月3日横山幸雄などのミニコンサートを無料で聴くことができますよ。いいですねェ!H はブライトンホテルの会員なので案内が来ました。でも今回はグランヴィアに予約しております。それでは行って参ります。

2009年6月18日木曜日

太宰治と「ゴールドベルグ変奏曲」

明日は太宰治の生誕100周年の日にあたります。H 氏も、最近は余り読みませんが、高校生の頃は全集を買って一通り読みました。
 どちらかと言うと短編が面白いですよね。先日触れた「桜桃」とか、「トカトントン」、「蓄犬伝」など結構好きでした。太宰の小説は基本的には極めて暗いのですが、その暗さの中にあるユーモアや、些細な幸福に感じられる喜びなどが、読むものの心をほんの少しだけ温かくしてくれます。どんなに生きることが辛くても、その中には僅かなりとも幸福に感じられることがあると言うことを感じさせてくれます。
 H は少々疲れています。太宰の小説でも読んで、少しだけ元気にして戴こうか知らん。でもその前に、次の授業の前に、グールドの「ゴールドベルグ変奏曲」を聴きつつ15分ほど横になろうかと思います。これも H のささやかな幸福です。
 皆様もそうやって何処かに幸福を見出しつつ、何とか頑張って生きていって下さい。(余計なお世話ですね。)

2009年6月17日水曜日

五嶋みどりのコンサート

H 氏は11月に来日する五嶋みどりのコンサートに行くことに致しました。マリス・ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団との共演で、ベートーベンのヴァイオリン協奏曲ニ長調などをするそうです。仕事の関係で少々厳しいスケジュールになりますが、不肖 H、五嶋みどりを生で聴いたことがございませんので、多少の無理を顧みず、早々ティケットを予約致しました。今からとても楽しみです。ワクワク!
 本日は午後大学院の授業です。2コマ続きなので結構疲れます。他にも仕事がたまっているのでハードな日が続きます。それに、週末は学会で京都。こちら美味しいものが食べられるので少々楽しみではありますが。今日のお昼はどうしようか知らん。う~、今日も形而上学的悩みに煩悶する H です。

2009年6月16日火曜日

不愉快な本: 三砂ちづる「オニババ化する女たち」

H 氏は今年フレッシュマンセミナーの担当で、授業で何冊か本を読ませ、発表・ディスカッションをしています。その中には学生に批判的に読んで欲しい本も入っています。この本もそのような意図で選んだ本です。 本日、その発表とディスカッションを行いました。
 著者は、オニババの昔話を「社会の中で適切な役割を与えられない独身の女性が、山に籠もるしかなくなり、オニババとなり、ときおりエネルギーの行き場を求めて、若い男を襲うしかない、と言う話だったと、私はとらえています。」と言い、「性と生殖に関わるエネルギー」を発散できない、結婚・出産をしていない女性を「オニババ」だと言います。
 もしかしたら、インパクトを与えるためにこのようなタイトルにしたのかも知れませんが、結婚・出産をしていない女性がこのようなことを言われてどんな気持ちになるか想像したことはないのでしょうか?「子どもを産むことやからだに向き合うことによって、女性の人生というのはレベルアップして、より広い視野でいろいろなことが出来るようになる」そうですが、そのようにレベルの高い著者がその程度のことも想像できないのでしょうか?
 仮に著者の言うように「社会の中で適切な役割を与えられない独身の女性」が「オニババ」になるのだとしたら、産むことにしか価値を認められなかった女性に「社会の中で適切な役割を」与えることこそ大切なのではないでしょうか?フェミニズムは、子供を産み育てることにしか価値を認められず、それ以外に選択肢の無かった女性に、一人の人間としての価値と人生における選択肢が認められると言う、人間として必要最低限の権利を目指してきました。それをあたかも女性を「オニババ化」の元凶の如く言うのは甚だ筋違いと言わざるを得ません。H の知っている、著者の所謂「オニババ」なる女性は皆心優しい立派な方ばかりです。それを「オニババ」と言うなら、H は断固として「オニババ」の味方です。

2009年6月15日月曜日

ベルナール・ビュフェとブラームス:ピアノ協奏曲2番

H 氏はこの日曜日も昼は読書、夜は「日曜美術館」と「N 響アワー」を見ました。1月10日、4月1日のエントリーでも触れていますが、H はビュフェの絵が好きです。上から2番目の写真はオフィスに懸けてあるリトグラフ、3番目は自宅に懸けてあるドライポイントです。その下はレゾネで、3枚リトグラフが付いています。
 「N 響アワー」では、ネルソン・ゲルナーのピアノでブラームスのピアノ協奏曲2番をやっておりました。この曲は H の好きな曲ですが、切れもよく素晴らしい演奏でした。この曲に関しては、H は写真のバックハウス、ベーム/ウィーンフィルの版が1番好きです。
 H はここのところ仕事も忙しく、また個人的に気がかりなこともあり元気がありません。今日も授業が3コマあるのですが力が湧きません。困ったものです。でも何とか頑張らないと!

2009年6月13日土曜日

お好み焼き、ハーゲンダッツ、チョコレート、ラムネとバッハ

先ほど何時ものショッピングモールにお買い物に行って参りました。日差しが強く、汗をかいてしまいました。H氏 はせっかちなので、車でも、自転車でも、歩きでも、人並み外れて速く、暑い日に歩こうものなら大概汗をかいていてしまうのです。ちなみに、物心ついてから歩いていて人に追い抜かれた記憶がございません。
 お昼はお好み焼き。ポイントカードが貯まったので300円引きでした!ついでに、食料が底を付いたので仕入れて参りました。ラムネは旅行の時の必需品。電車で何処かに出かけるときには大概持って参ります。チョコレートは常備品。切れると手が震えます。(!!!これは少々剣呑ですね。)
 最近はちょっと忙しく気分もすぐれませんので、本日はギドン・クレーメルでバッハのソナタ・パルティータ全集を聴くことに致します。

2009年6月12日金曜日

週末のH氏とブラームス交響曲3番、4番

今日は出講日です。先ほど帰って参りましたが、友人が本を送ってくれたのでお礼の葉書を1枚書き、その後は疲れたので仕事もせずカール・ベーム/ウィーンフィルでブラームスの交響曲を聴いていたところです。疲れた時にはブラームス。(H 氏格言集より) 本日も「断食王子」をきめこみましたので、少々空腹でもあります。チョコレートもハーゲンダッツも切れていて何も食べるものがないので、写真の「ジュー C コーラ」を2粒ほど戴きました。何だかちょっと侘びしい感じが致します。
 仕事がたまっているのでこの週末もゆっくり出来そうにはありません。やれやれ。 本日は少々暗いブログになってしまいました。失礼。それではまた。

2009年6月11日木曜日

弁当男子と諏訪内晶子の「スラヴォニック」

巷では最近弁当男子が増えているとのことですが、H 氏もここの所時々お結びコロリンを持ってきております。H は学生時代は料理の本を買い込み毎日自炊をしておりました。外食もいいのですが、美味しいものを戴くとそれなり出費が嵩みますし、大体味が濃すぎて口に合わないことも多いので、自分で作るにしくはなしと、自炊をしていた次第。それで、お料理は結構得意です。
 森見の連載小説お読みになりましたか?「ポンポコ仮面」と言うのが出てきましたね。中々いい滑り出しです。「ポンポコ仮面」と言うのはいいです。ドヴォルザークの「4つのロマンティックな小品」の第1曲のピアノ伴奏も、ポンポコ、ポンポコ、ポンポコ、ポンポコ:ポンポコ、ポンポコ、ポンポコ、ポンポコですし・・・。(???) (この件に関しては伴奏をお願いした、クラシック同好会の会長様に、「ポンポコはないでしょう。」とお叱りを受けましたが・・・。)
 と言う訳で本日のお昼の音楽は諏訪内晶子の「スラヴォニック」を聴くことに致します。

2009年6月10日水曜日

朝日新聞の連載小説と断食王子

朝日新聞の新しい連載小説が始まりました。森見登美彦の「聖なる怠け者の冒険」です。例によってまた京都を舞台にしています。H氏はこの作家が結構好きなので楽しみに読むことに致します。(2月25日のエントリーで「夜は短し歩けよ乙女」を紹介致しました)Hの趣味からすると少々異質ですが「麗しき花実」も読んでいるので、朝は少々忙しくなるかも知れません。
 本日の昼食はなしです。ちょっと断食をしようと思います。断食王子です。(そう言えばカフカの短編に「断食芸人」というのがありました。) と言っても、ダイエットのためではありません。少し身を清め俗念を捨て悟りの境地にほんの少しだけ近づこうと思います。
 昼食代わりにチョコレートを食べつつ、今日のお昼の音楽はグールドの「ゴールドベルグ変奏曲」を聴くことに致します。これも悟りの境地に近づくため。(?)

2009年6月9日火曜日

梅雨空と会議とヴァイオリン

梅雨に入ったそうですね。本日は曇り空。余り気温は高くなさそうですが蒸し暑い感じがします。鬱陶しいですね。
 本日は1限授業、午後は先ほどまで会議がありました。ここだけの話ですが、会議中可なり居眠りをしてしまいました。だって、眠たいんだもの!
 晩はヴァイオリンのレッスンです。少し練習をしておきたいと思うのですが、色々と仕事があるのでもう少し働くことに致します。

2009年6月8日月曜日

神尾真由子「パガニーニ:無伴奏ヴァイオリンのための24のカプリース」

予約していた神尾真由子のセカンド・アルバムが届きました。初回限定 DVD 付です。改めて神尾真由子の技術の高さを思い知らされるアルバムになっています。DVD にはインタヴューと演奏が納められています。15分程度の短いものですが、ヴァイオリンを弾くものにとってはため息が出てしまいそうな演奏風景になっています。
 パガニーニのカプリースはバッハのパルティータと並んでヴァイオリンの難曲と言われ、高度な技術を必要とするのもですが、曲によっては少々技術を意識しすぎていると言う感じを拭えません。例えば、4番や13番などはとても美しいと思うのですが、技巧的なものが全面に出過ぎていると感じる曲も多々あります。全体的には素晴らしいアルバムだと思いますが、ファースト・アルバムも含め、選曲が少々技巧を示すことに偏りすぎているような気がしないでもありません。
 それにしても、神尾真由子の一つ一つの音を正確に美しく演奏する技術は素晴らしく、今後に期待したいと思います。
 また月曜日です。忙しい1週間が始まります。

2009年6月6日土曜日

讃岐うどんとミッフィーの時計

本日は午前中に仕事をして、お昼は何時ものショッピングモールで讃岐うどんを戴きました。H氏は釜揚げうどんが好きですが、本日は「だし醤油うどん」を戴きました。外の看板には「釜揚げうどん」の写真があったのに、メニューにはありませんでした。多分この季節にはやっていないと言うことなのだと思います。Hは夏でもお蕎麦、うどん、コーヒーなどは熱いのを好みます。アイスコーヒーは決して飲みません。オフィスに帰って、デュプレ演奏のエルガー「チェロ協奏曲」を聴きながらまたハーゲンダッツを食べてしまいました。
 少々疲れ気味なので、本日はもう仕事はせずに、音楽を聴いたり、本を読んだり、そしてヴァイオリンの練習をしたり、のんびり過ごそうと思います。
 上の写真はオフィスにかけてあるミッフィーの掛け時計です。一時間おきにミッフィーちゃんがご挨拶をしてくれます。

2009年6月5日金曜日

桜桃

本日は出講日、帰ってからすぐに会議に出て先ほど終わったところです。疲れました。でも、これで1週間の仕事が終わりました。疲れたので、ハーゲンダッツを戴きました。
 先日も書きましたが、Hは桜桃が好きです。(アメリカン・チェリーは好きではありません。)可愛らしい小粒の赤い果実。口に含むと仄かな甘みと酸味。(食べたくなってきたでしょう!)食べては種を出し、食べては種を出し、それから種と軸は白い紙の上に載せておきます。(???)
 太宰治は余り好きではありませんが、「桜桃」は結構好きです。女性の胸の谷間を見ると、思わず「涙の谷(Vale of tears)」と言う表現を思い浮かべます。Hは文学者なので、何かと言うと小説とか詩の表現が心に浮かびます。例えば、牡蠣を見ると、James Joyce の Ulysses の中に出てくる "clots of phlegm" (痰の固まり)などと言う表現を思い浮かべ、些か閉口したり致します。(牡蠣は好きです。)また、夕暮れの海を見るとホメロスの「オデュッセイア」第1歌に出てくるエピセット "epi oinopa ponton" (ワイン色なす海)と言う少々教養の滲み出るフレーズが口をつきます。そればかりでなく、音楽の旋律がわき上がってくるのですからうかうかしていられません。 (???)
 今日はまた DVD でベートーベンのトリプルコンチェルトを聴いています。それでは今日はこの辺で。よい週末をお過ごし下さい。

2009年6月4日木曜日

アラン・ベネット「やんごとなき読者」と本日のお昼

先日、Hの最近気になる本と言うことでご紹介致しましたアラン・ベネットの「やんごとなき読者」を購入し読みました。英国のエリザベス女王がふとしたきっかけで読書にはまり、のめり込んで行くと言うお話しです。女王の読者としての成長と、その結果もたらされる周囲の人たちの困惑と騒動が面白く描かれています。他愛のない話と言えばそれまでですが、全く読書をしない首相など、今日の本離れの思潮を象徴的に描き、読書とは何か?或いは逆に読書離れが何をもたらすか?少々考えさせる小説でもあります。ともかく、面白く読めることは請け合いです。
 本日は何時ものショッピングモールの何時ものパン屋さんでパンを買って参りました。また、黄粉を塗したもちもちのアンパンとコロッケパンです。そろそろ麦茶を作っておこうと思い、麦茶のパックも買ってきました。それと、ハーゲンダッツ。本日も193円でした。最初は「これは安い!」と感激致しましたが、最近は何時行ってもこのお値段なので、これが当たり前になってしまいました。「九州うまかもん市」と言うのをやっていたので覗いてみましたが、余り美味しそうなものは無かったので何も買わずに帰りました。

2009年6月3日水曜日

ドゥダメル/シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ、アルゲリッチ「Live from Salzburg」

予約していたドゥダメル/シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ、マルタ・アルゲリッチとカプソン兄弟のザルツブルグ音楽祭でのライブの DVD が届きました。 日本公演で演奏したベートーベンの「トリプルコンチェルト」とムソルグスキーの「展覧会の絵」、それと日本公演でも演奏したマーラーの「交響曲第1番 巨人」の公開リハーサルのドキュメンタリーが入っています。(本当はこちらもフル演奏が聴きたかったろころです。)
 昨年暮れのコンサートの感動をもう一度味わえて、とても嬉しい一枚です。それにしても、ドゥダメルとシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ、素晴らしい音を出します。マーラーの1番、CD にならないか知らん。

2009年6月2日火曜日

人吉温泉、その2

本日は、朝1限の授業の後、教育実習巡回指導(学生の教育自習先へのご挨拶です。)に行って参りました。少々遠いところで新幹線で行って参りました。お昼は鰻重を戴きました。
 さて、人吉温泉の二日目ですが、12時チェックアウト、朝食をランチに変更可と言うことでしたので、朝寝坊のHは躊躇無くランチに変更し、11時過ぎに戴きました。この手の旅館の洋食は大したことないと思っていたのですが、以外にも美味しかったので写真を何枚か載せました。上から、オードブル、ポタージュ、鯛のポワレ人参ソース添え、ステーキ、デザートの抹茶アイスです。器も中々品のよいものを使っていました。 先日来、熊本ー人吉間でSLを運行していて、Hも乗りたいと思ったのですが、時間の関係で乗れませんでした。でも、駅に着いたらSLが止まっていたので写真を撮りました。帰りは普通列車で八代まで行き、そこで乗り換えて新八代へ、新八代から「リレーつばめ」で博多に帰って参りました。その日は福岡に一泊致しました。夕食はお寿司に致しました。「高玉」と言うお寿司屋さんです。
 デパ地下でロールケーキ、桜桃、鈴掛の「○餅」(えんもち)を購入し帰宅してから戴きました。桜桃はHの大好物です。また、鈴掛は博多の和菓子屋さんで美味しいので、博多に行くとよくお土産に買って帰ります。最近では東京にも進出したそうです。見かけたら買って見て下さい。帰った晩は「カレーの国の王子様」で紹介していたキーマカレーを作って戴きました。まあ、簡単な割に美味しく出来ました。
 と言うことで、週末はとても楽しく過ごさせて戴きました。今度は何処に行こうか知らん。とりあえずは、6月に京都に行くのでまた美味しいものを戴こうと考えています。久しぶりに「ふたば」の豆餅が食べられそうです。