原発事故に関しては憂鬱なことばかり。先日は、先に政府が定めた前提規制値が有識者会議によって妥当なものと認定されました。つまり、年間20ミリシールト以下なら居住しても構わないと言うことです。ご存じのように、年間20ミリシーベルトと言う値は、放射線を扱うお仕事についている人に適用される基準です。それを子供を含めた一般の人にも適用しようと言うのです。日本の法律では一般人の年間の許容限度は1ミリシーベルトと定められています。政府自体が法律を破っていいものでしょうか?
野田総理大臣は本日、冷温停止が完了したと発表致しました。馬鹿馬鹿しい!何度も申し上げている通り、冷温停止とは通常の状態の原子炉で核反応を停止し、崩壊熱がある一定以下の温度に下がることを指します。核燃料がメルトダウンして格納容器から漏れ、環境にさらされている状態で「冷温停止」とはどういうことでしょう?
それから、先日は滋賀県がいざという時の避難計画を立てる参考に、スピーディの使用を申し出たところ、文科省に断られたと言うことです。スピーディはチェルノブイリ事故の後、事故に備えて適切な避難が行えるように、25年100億円以上の費用をかけて開発されたものです。それが、今回の事故では使われませんでした。多額の税金を使って開発したものを使わなかったと言うのも非難されるべきことですが、更に、避難計画を立てるのに利用させないとは一体何を考えているのでしょう?
東電や政府は人の命や健康を二の次にして、自らの保身と、現在の途轍もない状況をひたすら大したことがないと思わせることばかりに腐心しているようです。私は腹が立って腹が立って、怒りに燃え狂っています。もしかしたらこんなになっているかも。
本日の音楽はモーツァルト「レクイエム」です。
本日はカール・ベーム/ウィーンフィルで一部を貼っておきます。聴いているうちに不覚にも涙が出て来て仕舞いました。悔しいです。本当に悔しいです。自分の非力が。
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