2011年12月2日金曜日

「出講」と「たこ焼き」と「競争原理」そしてブラームス「交響曲第2番」

日は出講日でした。昼食を取り損ねたので、帰りに「たこ焼き」を買って参りました。戴きます。


う~、眠たい!大体何時も眠たいのですけれど、金曜日は1週間の疲れが出るせいか、何時にもまして眠たくなります。 Oo。。( ̄¬ ̄*)
 近年、アメリカの真似なのでしょうが、日本も益々競争社会になっています。以前にもお話し致しましたが、競争原理は教育現場にも導入されています。大阪市長に当選された橋下氏は、府知事時代から教育改革と称して、教員の何割かを最低ランクに位置づけ、何年か続けて最低ランクに位置づけられた教員を免職に出来る法律を通そうとしています。
 競争原理とは自然界の原理です。つまり、ダーウィンの言うところの「弱肉強食」を言い換えたものに過ぎません。しかし、よく考えてみて下さい。人類が発展してのは、決して競争原理のお陰ではありません。人類は言語を発明しました。そして、言葉によって個々の成し遂げた業績を共有し、次世代に引き継ぐことにより発展して来たのです。つまり、協力こそが人類を発展させた原動力だったのです。様々な個性を持った人たちが協力してきたからこそ、人類は発展し得たのです。
 私自身、教育現場に身を置いておりますが、競争原理が如何に教育の場に荒廃をもたらそうとしているか、ひしひしと感じています。最近では大学も含め、鬱病に罹ったり、自殺をする教員が急増しています。それは、もちろん子どもたちにも甚大な影響を与えます。本来、多様な子どもたち一人一人の能力を出来る限り引き出してあげるのが教育の目的だと思うのですが、現在は、生産効率と言う物差しのみで人間の価値を判断するような教育に陥っている気がしてなりません。それはまた子どもたちの心をも荒廃させます。そのような単一な価値に基づく競争社会では、必ず所謂落ち零れが出ざるを得ません。競争、競争と仰る方たちは、そのような弱肉強食社会が本当に生きやすい社会だと思っていらっしゃるのでしょうか?橋下氏などは文化予算も大幅に削減しましたけれど、実用的な生産に結びつかない文化など無用の長物だとでも思っていらっしゃるのでしょうね。私たちはもう一度、人間にとってよい社会とは一体どのような社会なのか考えて見る必要があるのではないでしょうか。

 本日の音楽はブラームス「交響曲第2番」です。


本日は、カルロス・クライヴァー/ウィーンフィルの演奏で第1楽章を貼っておきます。

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