2011年9月8日木曜日

「ざるそば・プリン」と「フットボールとナショナリズム」そして弦楽によるバッハ「インヴェンション」

日の昼食は「ざるそば」です。


おやつに「プリン」も買いました。デザートはまた「梨」です。


お写真のデータベースを見ると、一昨年の今日は武雄温泉「竹林亭」に行っていました。温泉に行きたいです。

今日はまたなでしこジャパンの試合がありますね。私ももちろん応援しております。でも、スポーツの国際試合の様子を見ていると気になることもあります。ファンの間にも、相手国によって妙に敵対意識が強くなることがあるようです。北朝鮮などはその最たるものなのかも知れません。拉致問題や抑圧的な政治体制に対して批判的になるのは当然のことですけれども、一般市民はむしろその犠牲者であり、責任はありません。
冷戦時代には、日本やアメリカは共産主義や社会主義を悪とみなし、敵愾心をあおることによってナショナリズムを昂揚させ軍事力を増強して来ました。冷戦が終わると、イスラム過激派や中国・北朝鮮などを仮想敵国とみなし、ナショナリズムを煽っています。私たちは知らぬうちに、拉致やテロリズムを悪いことだと思っても、イラクやアフガニスタンで一般市民が大勢犠牲になっても、悪いことだと思わない傾向があるように見えます。
マス・メディアも中国高速鉄道事故での隠蔽については声高に批判しても、それより遙かに重大な福島第一原発事故後の東電や政府の情報隠蔽に関しては余り報道しようとはしません。日本でも様々な形で情報操作が行われています。例えば、多分多くの日本人が、原発は安全でクリーンな電力なのだと言うプロパガンダにのせられて、重大な原発事故は起こらないものと信じていたのではないかと思います。しかし、実際は、何時今回の事故のような重大事故が起こってもおかしくはない危険なものであり、また事故が起こらなくても、処理の出来ない多量の放射性廃棄物を出す、汚いエネルギー源なのです。
他国の悪いところを強調し、それに比べ自分の国はこんなに素晴らしいのだと言ってナショナリズムを煽るやり方はこれ迄もずっと行われてきました。戦争中には「神国日本」に対し「鬼畜米英」と言われました。そして、今もより巧妙な形で同じようなことが行われています。
地元の野球チームを応援するように、日本チームを応援するのは極自然なことで、もちろん悪いこととは思いませんし、私自身もなでしこジャパンを応援します。しかし、必要以上に相手国に敵愾心を持ちナショナリスティックになるのは感心できません。日本チームをしっかり応援し、試合が終わったら、どちらが勝つにせよ、頑張った相手チームの健闘を讃えたいと思います。

本日のお昼の音楽はジャニーヌ・ヤンセンバッハ「インヴェンションとパルティータ」です。


本日は3声のインヴェンション(シンフォニア)11番とインヴェンション13番を貼っておきます。



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