2011年6月20日月曜日

「コンサート」と「京都(1)」そしてパガニーニ「24のカプリース」

って参りました。この間、2つのコンサートを聴きましたので、まずはそのお話しから。
 1つは神尾真由子のリサイタルです。パガニーニ「24のカプリース」全曲が演奏されました。ヴァイオリンを弾かれる方ならお分かりのことと思いますが、この曲を弾きこなすのは至難の業です。例えば、24番では、左手で手話音を押さえ、残りの指を駆使して高速のピチカートを弾きます。見ているだけでもとても人間業とは思えません。全曲を生で弾くのは、精神的にも肉体的にも大変なことで、並外れた集中力が必要なのだと思います。リサイタルでは、前半で1~12曲、休みを挟み、後半に13~24曲が演奏されました。神尾真由子さんの日頃の精進が窺える演奏でした。
 肘を上げて弓で弦を強く当てる際には、肩の筋肉が盛り上がり、形がくっきりと現れるのが見えました。鍛えているのだなと変な所で感心致しました。
 アンコールはありませんでしたが、当然と言えば当然のことです。後ろの年配のご婦人方は「これだけ拍手があるのにねぇ」と少々ご不満のようでしたが、これだけ完結したコンサートにアンコールの入り込む余地はありません。

 もう1つは前橋汀子さんの「ヴァイオリン名曲選」です。The Symphony Hall はもう2年ぶりくらいになります。

神尾さんのリサイタルが少々マニアックなものであるとすれば、こちらはポピュラーな曲ばかりが演奏されました。偶にはこのようなコンサートもいいものです。その中にソナタも2曲入っています。モーツァルト第25番K.301 とフランクのヴァイオリンソナタイ長調です。この辺りでは流石に力量を感じました。その他は、エルガー「愛の挨拶」、ヴィエニャスキ「モスクワの思い出」、ドヴォルザーク「わが母の教え給いし歌」「スラヴ舞曲」、プロコフィエフ「3つのオレンジへの恋」より行進曲、フォーレ「夢のあとに」。マスネ「タイスの瞑想曲」、ファリャ「スペイン舞曲第1番」、サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」、それに、アンコールでサン=サーンス「白鳥」、ブラームス「ハンガリアン・ダンス」第3番と5番、最後に「ツィゴイネルワイゼン」が演奏されました。
 ふと感じたことですけれど、クラシックのコンサートは年配の方が多いですね。それに、ある程度お若い方は殆ど女性。クラシックの受容層の多くはお年寄りと女性?
 せっかくですからCDも買って参りました。 「バッハ・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・パルティータ」と「ベスト・コレクション」です。


 京都では久しぶりに京都ホテル・オークラに宿泊致しました。東向きの部屋でした。

この写真では小さくてよく分かりませんけれど、右の方には知恩院、青蓮院、中央辺りに南禅寺が見えます。今回はお仕事中心で余り時間がございませんでしたので、ホテル周辺(そのために京都ホテルにしたのですけれど。)を散策し買い物をしました。

 まずは三条から富小路を少し上がった所にある「便利堂」で予てより買おうと思いながら買っていなかった「鳥獣戯画図」のお扇子や葉書・封筒・便箋などを買いました。

少々渋めです。それから、三条柳馬場のK御用達「石黒香舗」で「にほひ袋」などを。


 もちろん、出町「ふたば」の豆餅も戴きました。今回は大丸の地下で買いました。買った当日に2個、翌朝1個戴きました。

昼食は境町通りの「室町和久傳」で戴きましたが、写真が多くなるので、それはまた明日。

 本日は忘れずに講義を致しました。お昼は抜きでしたが、京都で沢山美味しいものを戴いたのでいいことにします。お土産にふと戴きたくなって、鼓月の「千寿せんべい」を買って参りましたので、1つ戴くことに致します。

 今日の音楽は先日貼ったばかりですけれど、またフィッシャーと神尾真由子でカプリース24番と17番を貼っておきます。




0 件のコメント: