2011年10月31日月曜日

KFC「チキンフィレサンド」と「ハロウィーン」と「音楽の友」そしてドビュッシー「喜びの島」

日の昼食はケンタッキー・フライドチキン「チキンフィレサンド」です。


本日は「ハロウィーン」ですね。キリスト教では「ハロウィーン」は「万聖節(All Saints' Day)」の前夜祭として位置づけられ、All Hallows Eve と呼ばれていました。しかし、もともとはケルトの宗教で、死者の霊が訪れ、精霊や魔女が徘徊する日と考えられていました。仮面を被るのはそれらから身を隠す目的があったとされています。そして、ケルト人がやがてキリスト教に改宗し、「万聖節」の前夜祭に位置づけられるようになりました。

 「音楽の友」11月号が届きました。


表紙はアシュケナージです。特集は「ドイツ音楽三都市物語 ー ベルリン・ミュンヘン・ドレスデン」です。そして特集Ⅱは「ピアノで聴く室内楽の楽しみ」です。

 本日は講義が2コマあり、更にゼミも致しました。昨日の晩に学会から帰り、休む間もなくお仕事です。ゼミの学生からディズニーランド土産に何故かKIHACHI のパイを戴きました。


こんな時期にディズニーランドなんかに行ってていいのですか?勉強は?と聞きたいところですけれど・・・。もちろん聞いてやりましたが、へへヘと笑うばかり。喝!でもまあ、明日の卒論中間発表会の準備もしっかり出来ていることですし、いいことにします。明日は朝の9時から夕方までずっと卒論の中間発表を聞かなければなりません。教員は、ちゃんと聞いて、アドヴァイスをしてあげなければなりませんので、うたた寝も出来ません。長時間集中して聞いていなければならないので大変です。寝てしまわないように気を付けないと!

 土曜日の「スコラ」は旅先のホテルで観ました。(録画もしてあります。)それで、本日の音楽はドビュッシーに致しました。


本日は「喜びの島」を貼っておきます。

2011年10月27日木曜日

「りんごとキャラメル」と「ヒラリー・ハーンの新譜」そしてアイヴズ「ヴァイオリンソナタ」

日の昼食は「りんごとキャラメル」「くるみパン」でした。


準備したところでゼミの学生が来たので戴くのが遅くなりました。

 月末締め切りの原稿と書類の作成をなんとか昨日までに終え本日提出致しました。束の間の一段落です。でも、明日からは学会に出なければなりません。それも、出講先の講義を終えてから、大急ぎで出なくてはなりません。少しは休ませて下さい!とでも言いたい心境です。と言う訳で学会のため明日から月曜まで更新出来なくなると思います。

 昨日、予約注文しておいたヒラリー・ハーンの新譜が届きました。


アイヴズヴァイオリン・ソナタ全曲です。ピアノはヴァレンティーナ・リシッツァです。アイヴズは19世紀末から20世紀半ばのアメリカの作曲家です。私もこれまで余り聴く機会はございませんでした。でも、アイヴズのヴァイオリン・ソナタは聴いてみるとなかなかいいですね。不協和音をかなり使っている一方で、アメリカ民族音楽の要素も色濃く入っているようです。
 ヒラリーは、これまでも、バーバー、バーンスタイン、ヒグドンなどアメリカの作曲家の曲もよく弾いておりましたから、今回のリリースもその一環なのでしょうね。

 論より証拠、多分、コマーシャル用にリリースされた映像だと思いますけれど、早くもクリップがYouTubeに出ておりました。ソナタ第4番(キャンプの集いのこどもの日)の第1楽章アレグロです。短いですけれども聴いてみて下さい。

2011年10月26日水曜日

ベルリン・バロック・ゾリステン+樫本大進のコンサート

日はは予告もなく更新を怠り失礼致しました。簡単に更新するつもりでしたが時間が取れませんでした。昨日は、午前中の講義と雑用を済ませてから新幹線に飛び乗り博多へ。ベルリン・バロック・ゾリステン樫本大進のコンサートを聴きました。


プログラムは:

1.ヨハン・ゲオルグ・ビゼンデル「弦楽のためのソナタ ハ長調」
2.バッハ「音楽の捧げもの・6声のためのリチュルカーレ」
3.バッハ「フーガの技法・コントラパンクトゥス1と9」
4.バッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲」
5.ヴィヴァルディ「四季」

でした。流石に素晴らしい音で、とてもよいコンサートでした。大進君は上の写真から見ると大分お肥りになり、若いのにお腹も出て中年のようでした。(失礼)大進君が演奏したのは「2つのヴァイオリンのための協奏曲」と「四季」のソロのみです。
さて、ビゼンデルのソナタは初めて聴きましたけれど、なかなかいい曲です。コントラバス1、チェロ1、ヴィオラ2、ヴァイオリン6の11人編成での演奏です。コンサートマスター(?)以外は全てバロック弓を使っていました。でも、何と言ってもバッハ好きの私のことですから、一番楽しめたのは2曲目からのバッハの曲です。曲を聴くと譜面が頭に浮かぶほど熟知している曲です。「6声のリチュルカーレ」はもちろん6人編成で演奏されましたが、音も美しく素晴らしいアンサンブルでした。「フーガの技法」も弦楽で聴くと、一つ一つのテーマがはっきり見えて分かりやすく面白いですね。そして「2つのヴァイオリンのための協奏曲。私が携帯電話の待ち受けとアラームに使っている曲です。自分でも弾く曲ですから、隅々まで熟知しております。大進君が第1ヴァイオリン、ベルンハルト・フォルクが第2ヴァイオリンでとても素晴らしい演奏でした。もちろん、後半のヴィヴァルディ「四季」の演奏もよかったです。尚、「四季」の演奏の際には編成にチェンバロが加わりました。ちょっとしたハプニングもありました。どなたか、確か「夏」の第3楽章が終わったところで拍手しはじめ、それにつられて一部で拍手が起こりました。私も曲の途中なのでちょっと驚きましたけれど、演奏者の方たちもちょっと笑っていました。それから「冬」の第2楽のピッチカートを親指で弾いていたヴァイオリン奏者がいたのでちょっと驚きました。それから、「秋」の第2楽章ではヴァイオリンに消音器を付けていました。あんなことするのですね?

コンサート会場で大進君のCDを1枚買いました。


この写真も今とは大分違います。それから、コンサートが始まるまで時間がございましたので、来年手帳を買っておきました。


左側が今年ので、右が今回買った来年の手帳です。例年使っている HIGHTIDE の手帳ですけれど、今回はワンサイズ小さいものにしました。使いやすいからと言う訳ではなく、大きいサイズのものは余りいい色がなくて、一昨年も今年のと同じオフ・ホワイトでしたので、可愛い色のある小さいサイズに致しました。萌黄色です。
そしてお土産は「鈴掛」草月です。



「○餅(えんもち)」を買うことが多いのですが、○餅は賞味期限が2日くらいで日持ち致しませんので、今回は「草月」にしました。これなら2週間近く日持ちします。竹籠はまた小物入れに使います。
お夕食は、早めでしたけれど、コンサートの前に「たつみ寿司」でお寿司を戴きました。カウンターで戴いたので、写真は撮るのが憚られ止めてました。
このコンサートは兵庫県立芸術文化センターでも金曜日にあります。そちらに行こうと思っていたのですけれど、丁度学会と重なり行けないので、福岡まで足を伸ばしました。そして、今朝は2限の講義に間に合うよう、6時に起きて早い時間の新幹線で戻りました。かなり強行な日程でした。昨日は、コンサートはとてもよかったのですけれど、プライヴェイトでは少し悲しいことがございましたので、本日はちょっと複雑な気分です。

本日のお昼の音楽はバッハ「音楽の捧げもの」です。


「音楽の捧げもの」については2010年9月2日の記事で解説をしておりますので「ここ」をクリックして下さい。本日は「6声のリチュルカーレ」を貼っておきます。

2011年10月24日月曜日

「栗とくるみのソフトフランス」と「せっかち」そしてショスタコーヴィッチ「交響曲第5番」

日の昼食は「栗とくるみのソフトフランス」「ドーナッツ」です。


チョコレートが切れましたので「ダース・クラッシュアーモンド」(これなかなか美味しいんですよ。)、それから「キシリッシュ・ブラックベリー・ミント」も買いました。

 土曜日はまた「野田ともうします。」と「スコラ」を見ました。「スコラ」は古典派が終わり今週からはドビュッシー、サティ、ラヴェルだそうです。これも楽しみです。日曜日は今週もお仕事の本を読んでおりました。夜は「N響アワー」を見ました。今回はショスタコーヴィッチの「交響曲第5番」でした。この曲も曰く付きの曲ですね。この時期、ショスタコーヴィッチは、その前衛的な手法もあり、「社会主義的リアリスム」に反する作曲家として当局から目を付けられていました。そのような危機的状況の中、第5番は古典的な形式をとり、革命20周年に初演されて熱狂的な歓迎を受け、ショスタコーヴィッチは危機を脱し復権します。しかし、そのような政治的背景はともかく、曲そのものはとても美しく、いい曲だと思います。

 先ほど昼食を買って、エレーベーターで部屋に戻る際、途中3階から数人の男子学生がグダグダ話をしながらのろのろと乗り込み、4階でまたのろのろと降りて行きました。イライライライラ。余程、1階分くらい歩きで上がれ、とかトロトロするなとか言いたかったのですけれど、我慢致しました。私は、少なくとも4階分くらいなら、エレベーターを待つのが嫌なので階段を歩いて登り降りします。私はせっかちなのです。歩く時も、自転車に乗る時も、車に乗る時も、全て高速です。夏などは速く歩くと汗をかくことが分かっているのにゆっくりとは歩けません。学生には、長身で背筋を伸ばし大股で歩いているので、遠くからでもすぐ分かると言われます。そして、私と一緒に歩くのは小走りしなくてはならないので嫌だと言われます。直そうとも思うのですけれど、直りません。

 本日のお昼の音楽はショスタコーヴィッチ「交響曲第5番」に致しました。


この曲はやはりムラヴィンスキーがいいですね。初演の指揮をしたのもムラヴィンスキーで、ショスタコーヴィッチと議論をしながら演奏を作り上げたということです。本日はショルティ/ベルリンフィルの演奏を貼っておきます。でも眠たい!

2011年10月22日土曜日

「焼きそば」と「ラテマキアート」と「ブログ」と「マグリット」そしてベートヴェン「後期ソナタ」

日の昼食は「焼きそば」です。


私はコーヒーにもお紅茶にもお砂糖は入れませんが、時々甘いものが戴きたくなるので、「ラテマキアート」と言うのを買ってみました。後で戴いてみます。それから、のど飴が切れたのでまたキシリッシュCafe Cafe完熟まんごー&レアチーズを買って参りました。

 本日は結構早起きをして朝からお仕事をしています。10月末締め切りの原稿を今日中に書いて仕舞いたいと思い、無理をして早起き致しました。来週は他の仕事も立て込んでいる上に、週末は学会に行かなければならないので、何とか今日中に済ませたいと思っています。

 それなのに、こうしてブログを更新してますけれど、これは私の性分です。ブログは始める際に、日曜日や留守にして更新出来ない日以外は記事を書くことに致しましたので、書かないと気持ちが悪くて仕方ありません。大学に入った時には、毎日少なくとも20ページ原書を読むと言う課題を自らに課して、どんなに眠くとも、どんなに疲れていても続けました。ヴァイオリンの練習もそうです。毎日弾かないと気が済みません。
 潔癖性と言い、このような頑なさといい、もう少し柔軟で融通が利くようにした方がいいのじゃないか知らんと思うこともあるのですが、身に染みついた性分は変えられません。そう言う訳で本日も更新致します。やれやれ。

 何を書くかは、殆ど何も考えず思いつくままに書いています。ここのところ絵の記事が多くなっていますけれど、それは連想で続いているだけ。今日も先日コメントのレスポンスに「ルネ・マグリット」の名前を挙げたので、それにつられて少しマグリットの絵のお話しをします。

 ルネ・マグリットはベルギー生まれの所謂「シュールレアリズム」の作家ですが、マグリットの絵は見る者を考えさせずにはおかない、思索を喚起するものとなっています。例えば、有名な 'Ceci n'est pas une pipe' はどうでしょう。(この絵には幾つかのヴァージョンがります。)


「これはパイプではない」と書いてあります。それでは何なのか?パイプの絵です。これはどうですか?


背景の風景と、この絵の中に描かれている「絵」に描かれている風景は同一です。ただ、カンヴァスの絵には炎が映っていて、それがカンヴァスであると言うことが分かります。でも、背景も炎もまた絵には違いありません。それでは、この絵の風景と、この絵の中に描かれた「絵」に描かれた風景とはどう違うのでしょう?次の作品もこのような「入れ小細工」になっています。


無限退行ですね。この絵を実在のマグリットが持っていたらどうなるのでしょう。それからこんなのもあります。私のとても好きな絵です。


有機的なものと無機的なものが結合しています。何だか不思議な光景ですね。

 そんな私でも記事にしないと決めていることがあります。それは私が専門とする英文学のお話しです。これを書き始めるときりがありません。特に私が専門とするのは世界の文学史上もっとも難解だとされる作家たちですので、書いたら辟易させること間違いなしです。ですから、書きたいことは論文や本に書いて、ブログには書かないことにしています。音楽のことも書きますが、これは主にその日に何となく聴きたくなって休憩時間に聴いている曲なので何も考える必要はありません。

 本日はベートヴェン後期ソナタ、30・31・32番です。ゼルキンの演奏で聴いております。


それでは私の好きな31番の第1楽章を貼っておきます。

2011年10月21日金曜日

「出講」と「マティスとミッフィー」そしてバッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ」

日は「出講日」でした。例によって疲れて眠たくなっています。
 
 本日は芸術に関するKの大胆な仮説を発表致します。これは本来ブログなどではなく、世界の芸術学会に発表すべき重大な仮説かも知れませんが、特別にここに発表致します。
 その仮説とは・・・?ミッフィーちゃんアンリ・マティスの影響を受けている。何と大胆かつ魅惑的な仮説でしょう!マティスは晩年、形態と色彩を単純化した結果、切り絵と言う技法に行き着きます。こんなのです。


それではミッフィーちゃんを見て下さい。


クリックし、拡大して下さいね。これは展覧会でミッフィーちゃんが絵を見ているところです。何やら似ていませんか?
 ブルーナの絵の描き方は、以前にもご紹介したことがございますけれど、白を除くと6色の色紙を切って、その上にセルを載せて線を引くと言うものです。こんな感じです。


この上にセルを載せます。


これで完成。
 両者とも切り絵を用い、極限まで形態と色彩を単純化しています。ブルーナはマティスの影響を受け、その切り絵の技法を用いてミッフィーちゃんを生み出した。それが私の仮説です。展覧会でミッフィーが見ている絵は何やらマティスの絵に似ていますけれど、ミッフィーを含んだブルーナの絵自体もマティスに似ています。ブルーナはこの絵で自らがマティスの影響を受けていることを暗示しているのではないでしょうか?どうですか?

 さて、本日はお茶を戴きながらまたバッハを聴いています。疲れた時にはバッハが一番です。今日はまた「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・パルティータ」です。本日はシゲティの演奏を聴いております。


それではヒラリーの演奏でソナタ第2番を貼っておきます。







2011年10月20日木曜日

KFC「ブレイザー」とムンク「病める少女」そしてシューベルト「死と乙女」

日の昼食はケンタッキー・フライドチキン「ブレイザー」です。


先日は戴こうとした時に学生が来て冷えて仕舞いましたが、本日は温かいうちに戴きました。
 
 先ほどゼミが終わったところです。卒論の中間発表会が近づいておりますけれど、私は「鬼」と呼ばれるほど厳しいので、私のゼミ生は準備もほぼ済みました。取りあえず一安心。

 本日のお昼の音楽はウィーン・アルベルクの演奏でシューベルト「死と乙女」を聴きました。


この曲を聴くと何時もムンク「病める少女」を思い出します。ムンクはこのモチーフで何枚かの絵を描いています。ムンクの母親は結核のため33歳の若さで亡くなっています。また、姉も同じ病気で亡くなりました。この絵のモデルはその姉だと言われています。


こちらは油彩ヴァージョン。


そしてこちらはリトグラフです。
 スーザン・ソンタグは「隠喩としての病」の中で、癌に対して結核は「あでやかな、屡々叙情詩的な死につながるものと考えられた」と述べていますが、確かに、結核にはそのようなイメージが付きまとうようです。過剰な肉体性をそぎ落とされた蒼白な身体、深紅の血。生と死の狭間で微かに揺れる蒼白な炎。ムンクにとって母親と姉の死は、ムンクに一生付きまとうトラウマとなりますが、同時にムンク独自の「美」の源泉にもなっているように思われます。

 本日はウィーン・アルベルクの演奏で「死と乙女」第1楽章を貼っておきます。眠くて仕方ありませんけれど、お仕事に戻らなければ。



2011年10月19日水曜日

「シナモンブレッド」と「地獄の黙示録」と「原発と核兵器」そしてバッハ「パルティータ」

日の昼食は「さつま芋とりんごのシナモンブレッド」です。


林檎も買いました。今日は「ジョナゴールド」と「ふじ」です。

午前中の演習の授業はジョーゼフ・コンラッド 'Heart of Darkness' (「闇の奥」)を読んでおりますが、本日は疲れているのでDVD鑑賞に致しました。フランシス・コッポラ監督の 'Apocalypse Now' (「地獄の黙示録」)です。


この映画はコッポラがコンラッドの「闇の奥」をもとに、舞台をヴェトナム戦争に置き換えて撮った作品です。「闇の奥」は1902年に出版されましたが、アフリカのコンゴ川を舞台に、植民地主義を批判するとともに、原初の闇に直面する文明人の姿を見事に描き出しています。観念的・象徴的な描写が多く、英語も難しいので学生は苦労しているようです。
「地獄の黙示録」は、ヴェトナム戦争の狂気を描くこともその主題の一つとしていますけれど、基本的には原作のテーマに忠実なよく出来た映画になっています。ヘリコプターの爆撃隊が流す、ヴァーグナー「ニーベルングの指輪」の「ヴァルキューレ」が印象的です。主演はマーティン・シーンとカーツ大佐を演じるマーロン・ブランドです。長い映画なので来週も半分くらいは映画鑑賞になります。

原発と再処理を推進しようとする理由の一つに、核兵器を何時でも作れるようにしておこうとする国の意図があると言う指摘がこれまでもなされて来ました。私もそれは事実だと思っておりましたが、その意図を隠そうとして政治家は誰もそのことに言及いたしませんので、書くことを控えておりました。ところが、今朝の朝日新聞に掲載された大江健三郎氏の「定義集」で、9月に当時自民党政調会長であり、元防衛大臣をなさったこともある石破茂氏が、原発・再処理の推進は一定期間で何時でも核兵器を作れる「潜在的核抑止力」になっており、原発推進をやめることはこの「潜在的核抑止力」を失うことになると発言した旨、書かれていました。私としたことが見落としておりました。軍事オタクの石破氏はかねてより日本の核武装を主張していた方ですから、この発言も決して唐突な発言ではありません。
それにしても「潜在的核抑止力」ですって?馬鹿も休み休みにして戴きたいものです。殆ど狂気の沙汰です。そんなもののために国民の生命が犠牲になってもいいのですか?そうでなくとも、実現も出来ない再処理施設に何十兆円も注ぎ込んで、度重なる事故で何時になったら運転出来るのかも分からない状態。でも、運転が出来るようになったらもっと大変です。フィルターなどで取り除くことの出来ない核種はそのまま放出。正常に運転されている状態でも途方もない汚染が拡がります。それに、今でも保管に困っていて、制御の難しいプルサーマル運転を無理矢理やっていると言うのに、猛毒のプルトニウムをこれ以上増やしてどうしようと言うのですか?この人たちには一般の国民の生命などなんでもないのでしょうね。私には頭がおかしいとしか思いようがありません。

何時も同じような曲で申し訳ありませんけれど、また怒りがこみ上げてきてバッハが聴きたくなりました。本日のお昼の音楽はバッハ「パルティータ」です。


本日はシフの演奏を聴いております。それでは第2番を貼っておきます。











2011年10月18日火曜日

「天ぷらどん兵衛」と「栗一粒大福」と「Kの青春」そしてバッハ「無伴奏チェロ組曲」

日は食欲がございませんでしたので昼食は「天ぷらどん兵衛」で済ませました。


先日来気になっていた「栗一粒大福」も買って仕舞いました。昨日「たい焼き」を戴いたばかりなのに!駄目なK!喝!色即是空!

タイトルに「Kの青春」などと書いて仕舞いましたが、私は「青春」などと言う言葉は好きではありません。三浦雅士「青春の終焉」と言う本の中で、「青春という病」と言う言葉を使っています。三浦は、近代日本文学は「青春」を特権化し、ひたすら「青春」を描いてきたと言います。 その通りだと思います。私はむしろ年経るにつれ成長し、豊かになって行く、そんな人生を送りたいと考えております。でも、最近は過去の楽しかった時のことなどを思い出している自分に気付き、あらあらと思うことがよくあります。中高生時代は、本を読んだり音楽を聴いたり、お友だちと遊んだり、のんびりとした生活を送っておりました。大学・大学院時代は一念奮起お勉強に励んではおりましたけれど、友人と小旅行をしたり美味しいものを戴いたり、そして留学もあり、密度の濃い時間を過ごしておりました。そんな日々を思い出して仕舞うのです。そんな時には、まだこの若さで、何だかとても年老いて仕舞ったような気が致します。疲れているのかも知れません。やれやれ。

本日は午後会議でした。長引いて今終わって帰ったところです。お仕事に戻る前に少し休んで、音楽でも聴きながらお茶でも戴くことに致します。本日はバッハ「無伴奏チェロ組曲」ロストロポービッチの演奏で聴くことに致します。


それでは、第1番の一部を貼っておきます。



2011年10月17日月曜日

「ベーコン・レタスサンド」と「たい焼き」と「疲労」そしてモーツァルト「ヴァイオリン協奏曲」

日の昼食は「ベーコン・レタスサンド」です。


「たい焼き」「のむヨーグルト」も買って仕舞いました。「たい焼き」、美味しかったです。(⌒¬⌒*)

 昨日は、読んでおかなければならない本があり、家事の時間を除き、一日中読んでいました。何だか休んだ気が致しません。原稿の締め切り、面倒な書類、大学の雑用・・・今月末までは忙しい日が続きます。今の大学は余裕がありません。何だか疲れて仕舞いました。

 土曜日の晩は「野田ともうします。」「スコラ」を観ました。今回のスコラは「モーツァルト」、次回は「ベートヴェン」です。

 本日のお昼の音楽はモーツァルト「ヴァイオリン協奏曲」です。本日はムター姉さんの演奏で3番、5番を聴いております。


本日は第5番イ長調 K.219、第1楽章を貼っておきます。

2011年10月15日土曜日

KFC「ブレイザー」と「鬼神Kの怒り」そしてマーラー「交響曲第1番・巨人」

日の昼食はケンタッキ・フライドチキン「ブレイザー」です。「フランス生まれのサンド・期間限定」などと書かれておりましたので思わず買って仕舞いました。


この写真では見えませんけれど、トマトとチーズも挟んであります。でも、今週のゼミを風邪で休んだ学生が、戴こうとしている時に、書いたものを見て下さいとやって来たので、すっかり冷めてしまいました。それでも美味しかったですけれどもね。

 ここのところ腹の立つニュースばかりでいい加減うんざいしています。全部書いたらプルーストの「失われた時を求めて」くらいになって仕舞いそうですので、少しだけ書いておきます。

 まず、昨日、九州電力が臨時役員会で「やれせメール」問題の最終報告を纏めたとの報道がありました。ところが、自ら設置した「第三者委員会」の答申の核心部分を無視した報告書になっています。やらせの実態を認めず、原発の再稼働をにらんで、佐賀県知事をかばうことを優先させたようです。更に、責任を取って辞表を提出していた真部社長は、原発の再稼働に道筋を付けることを理由に社長の職に留まることになったとのことです。
 余りにも国民を愚弄した話です。腐りきっています。この人たちは、福島第一原発の事故は自分たちには全く関係ないとでも思っているのでしょうね。とんでもありません。今回の「やらせメール」のような安全を顧みぬ体質こそが今回の事故を招いたと言うことすら認識出来ないのでしょうか?そしてこのような報告書で本当に済むとでも思っているのでしょうか?経営陣はきっと立派な学歴をもった秀才なのでしょうけれど、はっきり言って大馬鹿者です。これだけの事故が起こって、数多くの方が苦しんでいらっしゃると言うのに、反省の「は」の字もない!報告書を書いても、体質は決して変わりそうにもありません。また事故を起こさないうちにさっさと辞めて下さい。

 それから大阪府知事の橋下さん、あなたも早く辞めて下さい。教育現場に競争原理を持ち込んで本当に教育がよくなると思っているのですか?全国学力テストで大阪が悪かったのがお気に召さないようですけれど、教員から生徒まで、学力向上という一つの基準のみで序列化して、競争させればよくなると思っているのですか?そのような短絡的な考えに基づいて競争原理を過度に学校に持ち込んだ結果、日本の教育が荒廃して仕舞ったと言うことが分からないのですか?人にはそれぞれ個性があります。お勉強の出来る子もいれば、芸術的感性に優れた子もおりますし、運動が得意な子も、そして特に秀でたところはなくとも心優しい子、心を和ませくれる子もいます。それに、特に何の取り柄もない子がいたっていいじゃないですか。そういう多様性の中でこそ社会や文化は豊かになって行くのです。あなたのような愚かな人が知事をなさるのは迷惑も甚だしことです。東京都知事や佐賀県知事、北海道知事などとご一緒にさっさとお辞めになって下さい。

 我が心の内なる「鬼神」の怒りを静めるために音楽でも聴き、絵でも眺めることに致しましょう。


オフィスにかけてあるベルナール・ビュッフェのリトグラフです。そして本日の音楽はマーラー「交響曲第1番・巨人」を聴いております。


それではドゥダメル/ロサンジェルスフィルで第1楽章を貼っておきます。



2011年10月14日金曜日

「出講」と「夢」と「絵」そしてシューマン「チェロ協奏曲」

日は「出講日」でした。本日は雨。鬱陶しい限りです。例によって1週間の疲れが溜まり、眠気と疲労とでぐったりしております。

  昨夜はまた断片的な夢を幾つか見ました。実家で父、母と食事をしております。でも、実際とは様子が異なり、何故か薄暗い和室で食事をしています。家で不機嫌な顔を見せたことのない父が如何にも不機嫌な様子で、余りお箸も伸ばそうとしません。母がどうしたのそんな顔をしてと尋ねると、肋骨の下辺りが膨らんで固くなっていると言います。父に言われて触ってみますと、確かに膨らんで固くなっています。きっと悪い病気に違いないと思って暗澹たる気持ちになったところで眼が覚めました。何だかすごくリアルな夢です。
 私は27歳まで学生でしたので、つい最近までは、謂わば、まだ養われる側の世代だった訳ですけれど、恐らくそう遠くない将来に、どちらかと言えば、世話をやく側に回ることになるのだと思います。そう考えると何だかとても心細い気持ちになります。最近はそんなことも考えるので、その不安が夢になったのでしょうね。

 ここのところ2日続けて絵のお話しをちょっと致しました。本日は、昼食のお写真もないので、Hが所蔵する数枚の絵のうち、ベルナール・ビュッフェのドライポイントのお写真を載せておきます。(ビュッフェはもう1枚リトグラフを持っています。)


これが最後に購入した絵です。あるお仕事の原稿料が予想していたより大分多く戴けたので、それを頭金にして2年の月賦で購入致しました。実は、次に欲しい絵も決まっています。デュフィが音楽家に捧げて描いたリトグラフです。


これはバッハに捧げられた「ヴァイオリンのある風景」


そしてこちらは「モーツァルトに捧ぐ」です。部屋に飾るのによさそうでしょう?でも、今は、現在使っているのよりよいヴァイオリンを手に入れたいと思って貯金をしておりますので、控えております。

 本日の音楽はジャクリーヌ・デュプレの演奏でシューマン「チェロ協奏曲」を聴いております。


デュプレの演奏はどの曲を聴いてもすぐにデュプレだと分かりますね。それでは第1楽章を貼っておきます。

2011年10月13日木曜日

「くるみパン・栗あんパン」と「林檎」と「デ・キリコ」そしてシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」

日の昼食は「くるみパン」「栗あんパン」でした。


禁欲度は中くらいです。くるみパンは焼きたてでまだ温かく美味しかったです。それからデザート用の林檎を買って参りました。「ふじ」と「とき」です。

先日、ムンクの「マドンナ」を載せましたけれど、ついでに本日も少しばかり絵のお話しを致しましょう。本日はデ・キリコ「ヘクターとアンドロマキーの別れ」と言う絵をご紹介致します。デ・キリコはこのモチーフで何枚かの絵を描いています。まずは大原美術館に所蔵されている1枚。


そして別のヴァージョン。(こちらが一番有名かも知れません。)


とても好きな絵です。
 この題材はギリシャ神話、あるいは、ホメロスの「イーリアス」から取られています。ヘクターはトロイアの王プリアモスの長子であり武勇に優れた英雄ですが、トロイ戦争でギリシャの英雄アキリーズと一騎打ちをして破れます。その死骸はアキリーズに引き回された後プリアモスのもとに返されます。そのヘクターの妻アンドロマキーはトロイの敗戦が決まると城から身を投げて死にます。
 この絵は最後の戦いに出るヘクターとアンドロマキーの別れの場面を描いています。「物」により幾何的に構成された二人の機械的・無機的な描写が、逆に人間存在の根源的な悲しみを描き出しているように感じられます。とても悲しく美しい絵です。
 また、エウリピデスのギリシャ悲劇「トロイアの女たち」、そしてそれを脚色してサルトルが書いた同名の戯曲もとても面白いですよ。

 本日のお昼の音楽はシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」です。本日は久しぶりに諏訪内晶子さんの演奏を聴いております。


本日は諏訪内さんの演奏で第1楽章を貼っておきます。この演奏はかつてN響アワーで放送されましたね。私も観ました。



2011年10月12日水曜日

「カップヌードル」と「倉敷」と「放射能汚染」そしてブラームス「ヴァイオリン協奏曲」

日の昼食は時間がなかったので「カップヌードル」で済ませました。


私はカップ麺などは味が濃すぎるので大分スープを薄めて戴きます。でも、何でこんなに味を濃くするのか知らん?ミッキーの絵のついた箱はお菓子です。昨日学生から戴いたディズニーランド土産のお菓子です。連休にディズニーランドに行ってきたそうです。

そういえば、一昨年の連休には私も友人と倉敷に行っておりました。私は、ある国際学会でシンポジアムのパネルを依頼されそれが終わってから倉敷に参りました。コンサートに行っていた友人が合流し、日航ホテルに泊まって「大原美術館」に行きました。


楽しい一時でしたけれど、もう2年も経つのだなと感慨を新たにしました。ブログを書いていると、お写真を張るときにブログ用写真のデータベースにアクセスします。すると、この時期に貼ったブログのお写真が目に入り、去年、一昨年の今頃はあんなことをしていたのだなと思い出します。


大原美術館所蔵のムンク「マドンナ」です。好きな絵で、一時期複製をお部屋に飾っていましたけれど、夜中に眼が覚めた時などに目に入ると怖いので今は貼っていません。タナトスを表象する暗黒から、エロースを表象する白い肉体が浮き上がっています。この絵の絵葉書は何枚も持っているのですけれど、受け取った方がどう思うかと考えるとちょっと使いにくいですね。

先日の報道で、1ミリシーベルト以上に汚染されている地域が3000平方キロメートル、日本国土の約3%にも及ぶことが分かったと言うことです。大体福島県の面積に当たります。また、本日も、横浜でも195ベクレル/kg と言う高濃度のストロンチウムが検出との報道がありました。このような報道に接する度に、何故東京電力は本気で責任を取ろうとしないのだ、そして政府は人命を守るためにもっとしっかりした対策を取ろうとしないのか、胸が熱くなるような怒りに襲われます。

本日のお昼の音楽はブラームス「ヴァイオリン協奏曲」です。本日は久しぶりにギドン・クレーメルの演奏を聴いております。


それではジャニーヌ・ヤンセンの演奏で、第1楽章、第3楽章を貼っておきます。