2011年10月20日木曜日

KFC「ブレイザー」とムンク「病める少女」そしてシューベルト「死と乙女」

日の昼食はケンタッキー・フライドチキン「ブレイザー」です。


先日は戴こうとした時に学生が来て冷えて仕舞いましたが、本日は温かいうちに戴きました。
 
 先ほどゼミが終わったところです。卒論の中間発表会が近づいておりますけれど、私は「鬼」と呼ばれるほど厳しいので、私のゼミ生は準備もほぼ済みました。取りあえず一安心。

 本日のお昼の音楽はウィーン・アルベルクの演奏でシューベルト「死と乙女」を聴きました。


この曲を聴くと何時もムンク「病める少女」を思い出します。ムンクはこのモチーフで何枚かの絵を描いています。ムンクの母親は結核のため33歳の若さで亡くなっています。また、姉も同じ病気で亡くなりました。この絵のモデルはその姉だと言われています。


こちらは油彩ヴァージョン。


そしてこちらはリトグラフです。
 スーザン・ソンタグは「隠喩としての病」の中で、癌に対して結核は「あでやかな、屡々叙情詩的な死につながるものと考えられた」と述べていますが、確かに、結核にはそのようなイメージが付きまとうようです。過剰な肉体性をそぎ落とされた蒼白な身体、深紅の血。生と死の狭間で微かに揺れる蒼白な炎。ムンクにとって母親と姉の死は、ムンクに一生付きまとうトラウマとなりますが、同時にムンク独自の「美」の源泉にもなっているように思われます。

 本日はウィーン・アルベルクの演奏で「死と乙女」第1楽章を貼っておきます。眠くて仕方ありませんけれど、お仕事に戻らなければ。



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