本日は会議などがあり昼食をとりそびれたため今戴いたところです。本日の昼食は「あんドーナッツ」と「りんとごキャラメル」です。
昨日、福島第一原発3号機のタービン建屋の地下で配線の作業をしていた「協力企業」の作業員の方が被曝されました。水が溜まっていてその水が靴の中に入ったためと言うことです。通常の原子炉内の1万倍の放射線量があったそうです。アラームが鳴ったのにもかかわらず、故障だと思ってそのまま作業を継続していたとのことです。
前日には水が溜まっていなかったので、作業の前に現場を確認することも放射線量を量ることもなく作業を開始したとのことです。これだけの事故であるにも拘わらず、安全管理が杜撰と言う他はありません。長靴も履かずに水の中に入れば、靴に水が入ることは充分予測出来た筈です。それに、アラームが鳴ったのに何故作業を続けたのでしょうか?恐らく、作業員の方はさほど危機感を感じていなかったのではないでしょうか?それは、作業員の方の責任では決してありません。管理者側の責任です。ただただ、被曝された方々のご無事を祈るばかりです。
今回の事故でしばしば「協力企業」と言う言葉が出て来ているのにお気づきだと思います。「協力企業」とは下請け、孫請けの企業のことです。今回の作業は配線ですから、それこそ専門である東京電力の職員が作業を行っていてもおかしくありません。実は、常々、放射線を浴びる危険な区域では、東電社員ではなく多くの「協力企業」の作業員が働いています。しかも、それらの作業員に対して危険性に対する十分な説明がなされていないと思われます。
東海村のJOCでの臨界事故では「協力企業」の作業員の方が二人、放射線被曝でなくなりました。その際明らかになったことですが、作業員の方はウラン溶液を手袋も付けずバケツで運んでいたと言うことです。とても信じがたいことです。しかも、その溶液を一定量以上タンクに入れたため臨界を越え、核分裂の連鎖反応が起きました。放射性物質はある程度以上集まると臨界を越え核分裂反応を起こすのです。これは常識です。その際、青い光が見えたということですが、これは広島・長崎の原爆投下の際にも見られた光です。
作業員の方には責任はありません。管理者が作業員に放射性物質の危険性や性質について説明していなかったと言うことです。この事故によって原子力関連の安全管理が如何に杜撰なものであるかが明らかになり、問題になりました。あれだけの事故を起こしながら、今回の事故を見ると、そのような体質は改まってはいないと考えざるを得ません。
今朝の朝日新聞によりますと、三陸地方にかつて今回に匹敵するような津波が起こったことがあり、それについて、福島第一原発の安全性に関する会議で、地震研究所の所長が津波に対する対策を見直すべきだと強く主張したと言うことです。また、1号機が作られた頃には、三陸沖にプレートの境目があることは知られていませんでした。90年代に耐震性の見直しについて議論された際、当時原発を増設していた電力会社は増設が終わるまで耐震基準の見直しを先送りするよう圧力をかけたとのことです。
建前では、原発は安全第一と言うことになっていますが、電力会社も企業であり、経済性を優先させる体質があります。今回の事故の際にも、アメリカから援助の申し出があったそうですが、その援助を受けると廃炉になてしまうため断ったと言う報道がありました。また、海水を注入するのが遅くなったのも、東電が廃炉になるのを嫌い、政府の命令でやっと始めたからだと言うことです。
本日のニュースでは1、2、3号機とも原子炉から放射性物質が漏れている可能性があると言っていました。放射線量が高いため作業も中断しています。復旧作業は益々遅れ、放射性物質が長期にわたり放出されることになると思います。周辺地域で汚染がかなり進んでいることもIAEAなどの観測で分かりました。恐らく、事態がおさまってもかなり広域にわたって長期間立ち入り禁止になることも予想出来ます。何時になったら安心して眠れる日が来るのでしょうか。
「音楽の友」4月号が届きました。
表紙のお写真はインバルです。特集は「クラシック音楽ベスト10」の結果発表です。また、インタヴューにはタイミングよく「アンドラーシュ・シフ、バッハをおおいに語る」と言うのもあります。
本日の音楽は昨日購入致しました、シフの「パルティータ」です。
それではシフのライブで2番をどうぞ。
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