2011年3月2日水曜日

「ロースカツサンド」「デニッシュホーン」とフェリーニ「サテリコン」そしてエルガー「愛の挨拶」

日の昼食は「ロースカツサンド」「デニッシュホーン」です。

「デニッシュホーン」、美味しかったです。デザートは本日もです。

 日曜日に久しぶりにフェリーニ「サテリコン」(1969)を観ました。

原作は西洋最古の小説とも言われるローマのペトロニウスが書いた「サテリコン」です。私も英訳で読んだことがあります。日本語の翻訳は出ているのかどうか分かりません。T.S. Eliot は 'The Waste Land' (「荒地」)のエピグラムに「サテリコン」から引用しています。

 Nam Sybyllam quidem Cumis ego ipse oculis meis
 Vidi in ampulla pendere, et cum illi pueri dicerent:
 Σίβυλλα τί θέλείς; respondebat illa: άποθανείν θέλω

 地の文がラテン語で会話部分はギリシャ語です。有名なクーマエの巫女のお話で、簡単に訳しますと。「そうだ、私はクーマエで一人の巫女が瓶の中に吊されているのを確かにこの目で見たのだから。それで、子供たちが『巫女さん、あなたは何がお望みなの?』と尋ねると、巫女は『私は死にたい。』と答えた。
 クーマエの巫女は神様に永遠の生を願いますが、不老をお願いするのを忘れ、年老いて預言の力もなくなり、衰え行くのを嘆いて「死にたい」と言っているところです。
 余談が長くなりましたが、一人の美少年を巡って争う、エンコルピオとアシルトと言う青年を、謂わば、狂言回しにして、内部から腐敗し崩壊寸前のローマ帝国の末期的症状を呈する世相を描いています。古典を題材にしていますが、もちろん、現代社会に対する批評ともなっています。

 本日のお昼の音楽は先日買った「ヴァイオリン・クラシック101」と言うCDを聴いてみました。

本日は、皆様お馴染みのエルガー「愛の挨拶」のチェロ・ヴァージョンを新倉瞳さんの演奏で貼っておきます。


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