それから、「金鍔」を戴きました。
昨日と今日、私の大学で研究会があり、先程終わってやっと昼食を戴いたところです。私が世話役を致しておりますので、今朝も早くから来て、何かと気を遣い些か疲れました。
今朝、ニュースで2020年のオリンピックが東京で開催されることが決まった旨報道されました。安倍首相や猪瀬東京都知事が浮れ喜んでいる様を見て思わず涙が溢れて参りました。嬉しくて涙が出たのではありません。何だか情けなくて、悲しくて涙が出たのです。
安倍首相は「事態はコントロールされており、東京にダメージはない。」そして「汚染水は港湾内の0.3キロ圏内に完全にブロックされている。」と言っておりました。一国の首相が国際的な場で嘘をついていいの?
東京都のオリンピックの積立基金は約4000億円、全体では6000億ほどかかるそうです。東京都は裕福ですからその位のお金は出せるのでしょう。それから、経済的な効果があるのだそうです。確かに、建設業者は儲かり、東京のインフラは更に整備されることになるでしょう。でも、東京が裕福なのは、様々なものが東京に集中しているからです。その蔭には地方が犠牲になっていると言うことを忘れてはなりません。福島第一原子力発電所も東京に電力を供給するために建設されました。今回の事故は、謂わば、東京の反映の犠牲になったと言うことです。
政府は汚染水対策に470億円を投ずると発表致しました。タイミングから見て、これもオリンピック誘致のためなのでしょうか?オリンピックの基金が4000億円あるなら、東京の犠牲となった福島の方々に、汚染水対策や生活の立て直しの為に使われたら如何でしょう。オリンピック招致のプレゼンテーションである方は、オリンピックが東京で開かれることは福島に勇気を与えると仰っていました。福島をオリンピック招致の障害物と見做す一方で福島を招致に利用しているように聞こえてなりません。勇気より、生活を少しでも立て直すためのお金を差し上げて下さい。
本日の音楽はバッハ "Erbarme dich, mein Gott" です。
Julia Hamari のアルトでお聴き下さい。
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