安倍晋三首相の私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」が7カ月ぶりに審議を再開しました。結論先にありき。そのようなメンバーを選んでいるのですから当然です。そして安倍首相は集団的自衛権行使の容認に並々ならぬ決意を示しているようです。然し、これまで代々の自民党政府さへ違憲だと認めて来たことを見ても分かるように、憲法の基本的な理念の1つで有る平和主義に抵触することは明らかです。もし無理矢理剛健と認めるならば、各地で違憲訴訟が起こされそう簡単には行かないとは思いますけれど、その間も東アジアの緊張が高まり、不安定な政情になることが予想されます。
それから、首相は「秘密保護法」の成立にも意欲を見せています。公明党の参道を得るために、「知る権利」や「報道の自由」を法律に書き込むなどと姑息な手段をとろうとしていますが、法律そのものが「知る権利」を犯すものであり、そのような文言を入れたところで何ら変わるものではありません。もちろん、「知る権利」や「報道の自由」も憲法の基本理念です。首相が、このように悉く違憲行為を行ってよいものでしょうか?そんなことよりも早く汚染水問題に取り組んで戴きたいものです。
本日の音楽はバッハ「平均律クラヴィーア」です。
またグールドの演奏を貼っておきます。
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