2009年1月10日土曜日

H氏の好物

 H氏は食べることが好きで、好物も沢山ありますが、特に、ケーキ、和菓子、アイスクリーム、チョコレートなどが好きです。食べものと言えば、やはり京都がいいですね。さて、それでは京都ホテル・オークラにでも泊まるとしましょうか。寺町通りに出てちょっと北に上がると右手に「八百卯」があります。この店は果物屋さんで、梶井基次郎の「檸檬」で主人公が檸檬を買った店として有名です。その二階がフルーツパーラーになっていて、ここで食べるパフェが逸品です。果物にアイスクリームだけのシンプルなパフェですが、何と言っても果物屋さんだけあって、旬の食べ頃の果物が使ってあり、とても美味しいのです。H氏はメニューを写真にとり(上の写真)、透明なデスクパッドの下に挟んで、辛いことがあるとこれを眺めては、あそこで食べた桃のパフェ(H氏はとりわけ桃と桜桃が好きなのです)美味しかったなあ!などと思い出して心を慰めているのです。
(「八百卯」にてパフェを前に喜んでいるH氏)
 さて、パフェを食べた後、さらに50メートルほど北に上がると、老舗のお茶屋さん、「一保堂」があります。最近では、全国のデパ地下にも進出しているようなのでご存じの方も多いと思います。店内に、狭いのですが、喫茶コーナーがあって、日替わりで京都の和菓子をお茶請けにして、お茶を飲むことが出来ます。帰りにお茶でも買って帰りましょう。
 次は京阪の三条駅で電車に乗って出町柳に出ます。電車を降りて南に下って橋を渡り、出町商店街の入り口から少し東に行った所に「出町ふたば」と言うおまんやさんがあります(かなり有名な店です)。何時も列が出来ているのですぐわかります。ここで、(一人なら6つくらい?)豆餅を買いましょう。何なら少し歩いて下鴨神社か北野天満宮にでも行って、境内で豆餅を3つ程たべ、後はホテルに持って帰りゆっくり食べるのも結構。北野天満宮の方に行くと老舗の和菓子屋さん「老松」がありますから、秋だったら「栗絞り」を買わなくてはなりません。ほのかに甘い栗の香りが口の中に広がり幸せな気分になれます。
 夕食は、堺町通りに出て御池通りを渡り、南に少し下がった所にある室町「和久傳」で戴き、帰りにおもたせの「西湖」を買って帰りましょう。「西湖」もH氏の大好物で、これは蓮根の澱粉に和三盆を入れて練り上げただけのシンプルなお菓子ですが、もちっとした歯ごたえに和三盆のほのかな甘みと香りが何とも言えません。
 ケーキは、全国展開しているケーキ屋さんとしては(と言っても大都市圏だけですが)「ヴィタメール」がお薦め。京都では大丸と高島屋に入っています。(東京は大丸・高島屋、大阪は高島屋・梅田阪神、名古屋は高島屋、神戸は大丸など)H氏は生クリームにうるさいのですが、ここのケーキに使われている生クリームはなかなかのものです。東京ではH氏が子供の頃から好んでいる榮太郎「きんつば」を必ず買って食べます。福岡の「鈴懸」(えんもち)もいいですね。こんなことを書いているうちに、H氏の口元からは何時しか涎が流れ出しているのでした。やれやれ。「出町ふたば」の豆餅が食べたいよ~。

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