昨日、安倍総理大臣が内閣法制局長官を小松一郎現駐仏大使に変えるとの発表を致しました。内閣法制局と言うのは、「行政府における法の番人」と言われ、法案を閣議決定しる前に、違憲性・違法性はないかをチェックする機関です。
小松氏は集団的自衛権に積極的であり、第一次安倍内閣の際の私的諮問機関「安全保障の法的整備の再構築に関する懇談会」において事務作業に携わった方です。これまで、自民党は何とか憲法解釈によって集団的自衛権を認めさせようとして参りましたが、その度に内閣法制局は違憲性を指摘していました。今回の人事によって、集団的自衛権を容認する法律を作ろうとしていることは明白です。
それにしても、憲法改正ではまず96条を改正しようとしていましたが、今回も、人事によって集団的自衛権を認めさせようとする極めて姑息なやり方だと言わざるを得ません。先日の麻生副総理の発言と言い、何と言う政府なのでしょうか。本当に恥ずかしく思います。
本日の音楽はベートヴェン「ピアノソナタ第31番」です。
それではグリモーの演奏をどうぞ。
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