2013年8月15日木曜日

「冷やし中華」と「あんみつ」と「終戦記念日・靖国問題」そしてブラームス「ドイツレクイエム」

日の昼食は「冷やし中華」です。


デザートに「あんみつ」を買って参りました。

 大学のエアコンが故障しています。管理センターの電話で問い合わせたところ、本日は業者がおやすみで、修理は明日になるとのこと。余程、帰って家で仕事をしようと思ったのですが、必要な書籍を全て持ち帰ることは出来ませんので、汗だくになってお仕事を続けています。

 本日は「終戦記念日」です。毎年のことながら閣僚などの「靖国参拝」問題が取りざたされています。今年は3名の閣僚が参拝し、それとは別に、高市早苗政調会長など、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーが参拝致しました。また、安倍首相は参拝は致しませんでしたが、代理人を送り、自民党総裁の名前で玉串料を捧げたと言うことです。その際、首相から「先の大戦で亡くなった先人の御霊(みたま)に尊崇の念を持って哀悼の誠をささげてほしい。本日は参拝できないことをおわびしてほしい」と伝えられたとのことです。それにしても、高市早苗さんと言うのは女の風上にもおけません。何で女性なのに愚劣な男性原理にあのようにずっぽりとはまり込むことが出来るのでしょう?フェミニストの私としては些か不快感を感じ然るを得ません。
 靖国問題に関しては、A級戦犯が合祀されていること、中国や韓国など日本に侵略された国々との外交問題が生ずることなどが問題の原因として挙げられます。しかし、もっと根本的な問題を考える必要があるように思われます。
 靖国神社は明治時代に軍人を祀るため東京招魂社として発足し、後に靖国神社と改められました。戦後は、一宗教法人となっています。まず、今も靖国神社は先の大戦を正義の戦争だとはっきり宣言しています。安倍首相なども「侵略」の定義は定まっていないとか、解釈は歴史家に任せるとか言っておりますが、先の大戦でドイツや日本が侵略国であったと言うことは世界共通の認識になっています。それを否定し、聖戦だったと言い続けること自体に問題があります。
 次に、靖国神社は、国民を戦争に駆り立て、そして、遺族の不満を解消するのに大きな役割を果たしました。戦死者は英霊と言う神になり、靖国に戻ってくると言う神話がでっち上げられ、国のために死ぬことが美しく尊いことのように言われます。宗教などと言える程のものでもありません。信じる信じないは別として、仏教にしてもキリスト教にしても、人間や世界に対する深い洞察がありますが、靖国神社には、洞察の欠片もありません。出来の悪い粗悪なフィクションでしかありません。このような軽薄な考えを信じている人がいること自体私には理解出来ません。私だったら、愚かな権力者によって命を奪われた上に死んだ後も利用されるなんてとても屈辱的なことに思えます。
 この問題に関しましては、高橋哲哉「靖国問題」(ちくま新書)を是非お読み下さい。それから、この問題とも関係する「犠牲のシステム 福島・沖縄」も読まれることをお薦めします。

 本日の音楽は戦争の全ての犠牲者を悼み、二度と戦争への道に進まぬよう努力することを誓いを籠めて、ブラームス「ドイツレクイエム」に致します。


本日はカラヤン/ウィーンフィルの演奏を貼っておきます。

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