先日も書きましたように、安倍首相は内閣法制局長官を小松一郎現駐仏大使に変える旨発表致しました。また最近では、安倍首相の私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」は、集団的自衛権は意見ではないとの見解を報告する旨発表致しました。この諮問会議のメンバーはちょっとすごいです。よくもこれだけタカ派の人材を集めたものだと感心するくらいです。
国会で多数を占め、支持率が高いにもかかわらず、憲法改正はそう容易ではないと考えたのでしょうね。そこで、憲法解釈を強引に変えて、集団的自衛権をなし崩し的に容認しようと言う考えのようです。なんと姑息な方なのでしょう。歴代内閣は、あの中曽根首相、イラク派兵を行った小泉首相でさえ、集団的自衛権の行使は違憲だと国会で言明しています。もちろん誰がどう見ても違憲です。それを内閣法制局長官の首をすげ替えることで強引に合憲して仕舞おうというのですから、あきれた話です。
集団的自衛権の行使を合憲化したらどうなるか?過去のことで言えば、例えば、アフガニスタンの攻撃に日本の自衛隊も参戦することになります。もちろんイラクでも支援ではなく実践で戦うことになっていた筈です。そのような行動を取れば、日本は当然テロの標的ともなりますし、周辺諸国は日本の自衛隊が変質したことにより、一層警戒感を増し、軍事的な緊張が高まることになります。何でそんなことをこうまでしてしたがるのか私には理解出来ません。安倍首相は未だに日中戦争・太平洋戦争が侵略であったことを決して認めようとしません。ただ、愚かであると言うだけではなく、どこか思考回路におかしなところがあつとしか思いようがありません。保守的な政治家の一族の中で御曹司として育てられたせいなのでしょうか?普通ではありません。集団的自衛権が認められてしまったら、日本が戦後曲りなりにも取って来た平和主義は完全に崩れてしまい、戦争をする国になって仕舞います。考えるだけでも恐ろしいことです。何としてでも阻止しなければなりません。
本日の音楽はプロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」です。
2番の方がよく演奏されるようですが、私はどちらかと言えばこの1番の方が好きです。本日は、リサ・ヴァイアシュヴィリの演奏を貼っておきます。
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