今月の読書会は先月の「坑夫」に引き続き、夏目漱石の「草枕」を読みます。来週なので読み始めました。(もちろんこれまでも何度も読んでいます。)
グールドはこの「草枕」(英訳版)を愛読書にしていました。「草枕」は「非人情の天地」、つまり「私」を離れた漢詩的な世界を描いています。漱石の3部作以降の作品は常に「私」つまり「自我」がテーマになっていますが、その一方で、漱石は「無私」の世界に強い憧れを抱いていました。
例えば、グールドの81年版の「ゴールドベルグ変奏曲」を聴くと、「草枕」の無私の世界に通じるものがあるような気が致します。ちなみに、今日の昼食は「ゴールドベルグ変奏曲」を聴き、無私の世界に浸りながら、アンパンと牛乳を戴きました。
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