H氏はカレーライスが大好きです。以前はよく市販のカレールーを使わずに作ったりしていたのですが、朝から取りかからないと夕食に食べられず、余りにも時間がかかるので最近はやっていません。普段は House the Curry を使ってビーフカレーを作ります。それでも、2時くらいから取りかかり、タマネギをじっくり炒め、牛肉を時間をかけて煮込むので結構大変です。
H氏は日曜日は必要があって John Barth の The End of the Road を読返しました。バースの処女作は The Floating Opera ですが、その直ぐ後に書かれた小説で、前者は「実存主義的悲劇」、後者は「実存的喜劇」と呼ばれます。白水u-ブックスから「旅路の果て」と言うタイトルで翻訳が出ています。面白いので読んでみて下さい。バースはピンチョンやバーセルミ、ナボコフなどと並ぶ、アメリカの所謂ポストモダン小説の中心的な作家です。
上の写真はアルゲリッチが1965年に録音したショパンです。ピアノソナタ3番、3つのマズルカ、ノクターン3番、スケルツォ3番、ポロネーズ6番(英雄)が入っています。若い頃の録音ですが、素晴らしい演奏です。ショパンの演奏としては H が最も好きな演奏の一つです。最近聴いていなかったので一昨日オフィスに持って来て聴いています。
先日もお話ししましたように、H氏はオフィスに Wave Music System を購入致しました。それに、ブログに CD のジャケットの写真を載せるためもあって、最近はよく自宅からオフィスに CD を持って参ります。本日はアシュケナージによる「ラフマニノフ・ピアノコンチェルト2番、チャイコフスキー・ピアノコンチェルト1番」を持って参りました。ラフマニノフは先日写真を掲載した版とは別のもので、コンドラシン/モスクワフィルとの共演です。65年の演奏で少々古い録音なのですが、全集版よりいいような気がします。
今日は講義が3コマあり、疲れました。その後も講義の準備などで遅くなってしまいました。昨日、自宅の CD をひっくり返しておりましたところ、また、思いがけない CD が出て参りました。持っているのが分かっているものの中でも、例えば、カール・リヒター=ミュンヘンバッハ管弦楽団の「バッハ・管弦楽組曲(全曲)」に「2つのヴァイオリンのための協奏曲」が入っているのを忘れていたりして呆然と致しました。改めて聴いてみると、テンポはやや遅め、抑揚も控えめで、オードドックスな演奏になっておりました。
今日は珍しくジャズのお話しです。最近は余り聴きませんが、かつてH氏が中学生・高校生だった頃はよく聴いていました。ジャズ喫茶などにも行っていました。ビル・エヴァンスはその頃好きだった演奏家です。元々クラシック・ピアノから入った人で、クラシック的な要素を感じます。リバーサイド時代の、スコット・ラファロ、ポール・モチアンとのトリオが、矢張り一番だと思いますが、その後の、エディー・ゴメス、ジャック・ディジョネットのトリオもいいです。この時代の演奏では、モントルー・ジャズフェスティバルのライブが好きです。 上の写真の "Waltz for Debby" はリバサイド時代の録音ですが、ジャケットが綺麗です。今はもっぱらクラシックばかりですが、時々、聴きたくなると CD を引っ張り出してかけます。たまには、ジャズを聴いて、所謂、スウィング感を味わうのもいいものですよ。