今日は午前中に「読書会」,午後1時から会議がありましたので昼食を買いに行く時間が取れそうにもなかったので,通勤途中で買って参りました。ついでに,「みたらし団子」も買いました。
本日の読書会では小川洋子「ことり」を読みました。
私には余り面白くありませんでした。例によってケーキを戴きました。
美味しく戴きました。
自民党の予算案には様々な問題があるように思われますが,本日は生活保護費の引き下げについて少し考えてみたいと思います。
以前,欧米各国に較べ日本は生活保護の受給率が極めて低いことは申し上げました。昨年,あるお笑いタレントの母親が生活保護を受給していたことを片山さつき議員が取り上げ批判していました。タレントとはいえ一個人を国会議員が攻撃すると言うのは如何なものかと思いましたが,それ以上に,特殊な例を挙げて如何にも生活保護を受けることが悪いことのような印象を与えると言う手口は,全く品がないとしかいいようがありません。不正受給ばかりが問題にされますが,殆どの受給者は本当に困ってやむなく受けている方たちです。実際,北九州市の事例などのように,当然生活保護を受けるべき方に対して,支給しようとせず,そのために餓死したなどと言う事例も多くあります。
また,生活保護費の引き下げは,生活保護のみではなく様々な影響を与えます。例えば,地方税の非課税基準は生活保護費を基準に決められていますから,生活保護の基準が引き下げられますと,低所得なのに課税される世帯が増えます。また,就学援助や国民健康保険の減免なども生活保護基準をもとに決められていますし,最低賃金も「生活保護と整合性をはかる」となっておりますから,引き下げられる可能性があります。要するに,生活保護費の引き下げは低所得者全体に大きな影響を与えます。
生活保護世帯には母子家庭が多く含まれますし,母子家庭の多くは低所得です。生活保護費を引き下げられたり,就学援助が受けられなくなったり,国民健康保険や地方税の支出が増え経済状況が悪化することにより,貧困世帯の子供たちの進学が困難になる場合が増えることは間違いありません。そのような子供たちは低学歴になるため,貧困から抜け出すことが難しくなり,悪循環に陥ります。このような子供たちをしっかり支援し,貧困層を減らして行く方が,目先の支出を減らすよりも経済的にもプラスになるのではないでしょうか。実際に,生活保護世帯の子供がまた生活保護を受ける割合がとても高いと言うデータもあります。
私は,弱者を切り捨て,防衛費や公共事業を増やすような経済政策には到底賛成できません。「STOP!生活保護基準引き下げ」と言うサイトがあります。ネット著名も出来ますので,訪れて見て下さい。URLは以下の通りです。
http://nationalminimum.xrea.jp/
本日の音楽はバッハ「パルティータ」です。
私が一番好きなのは第3番か知らん。昔,友人が練習していて,彼女の部屋でよく聴きました。窓から暖かい陽の射す部屋で,彼女の弾くパルティータをのんびり聴いていた日々が思い出されます。本日はグレン・グールドの演奏で第6番を貼っておきます。
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