本日の昼食は「あんパン」と「ウィンナーバンズ」でした。
苺とコンデンスミルクも買って参りました。私の好きな「あまおう」は出ていなかったので今回は「さがほのか」です。昨年残ったコンデンスミルクは、半年以上もそのままにはしておけないので、チューチューして仕舞いました。それから、苺を戴いた後お皿ペロペロもして仕舞いました。実に意地汚く、下品な行為です。
この前「不確定性原理」について解説をすると言って仕舞いましたのでしてみようと思います。でも、余り数式を使わず手短に分かりやすく解説出来るものやら・・・。
まず、ものを観察するには観察することによって観察されるものが影響を受けてはなりません。当たり前のことです。然し観察するには、観察されるものに何らかの力を加えざるを得ません。例えば、わたしたちがものを見る場合、光が必要になります。光もエネルギーですから、被観察物に力が加わることになります。然し、マクロの世界ではそれによって殆ど影響を受けることはないので余り問題にはなりません。しかし、微粒子のようなミクロの世界では事情は変わってきます。
微粒子などを見る場合、電子顕微鏡を使います。電子顕微鏡では可視光線ではなく電子線を使います。それは、解像度は波長によって決まり、波長の短い者ほど解像度が高いからです。ところが、波長が短いほど、エネルギーは大きくなって仕舞います。可視光線の周辺でも、赤外線より紫外線の方が波長が短くエネルギーが大きいため日焼けをしたりする訳です。更に短い放射線はエネルギーがもの凄く高いために細胞や遺伝子を破壊して仕舞うため人体に有害なのです。つまり、小さいものを観るためには大きなエネルギーをかけなければならず、従って、観察されるものに大きな影響を与えてしまうことになります。
然し、問題はそれだけに止まりません。直感的には分かりにくいことですが、電子や量子などの微粒子は波と粒子の性質を併せ持っています。量子などは波の性質を持っていますが、例えば、位置を調べようと思ってブラウン管に当てた瞬間に、波は消えてしまいます。これを「収束」と言います。力学的に物質の雲堂を調べるには、位置とエネルギー(力と方向)が分からなくてはなりません。玉突きの玉は、どの地点からどの方向にどのくらいの力を加えたかが分かれば、その運動を正確に予測することが出来ます。
さてここで問題になるのは、粒子の位置を調べようとすると、波動が消滅するためエネルギーが計れなくなり、波動を観察しようとすると、波は広い範囲に拡散しているので位置が計れなくなります。???どうしましょう?それが「不確定性原理」です。単純化した式を書きますと、Δx
× Δp = h となります。(Δx は位置の不確定性、Δp
はエネルギーの不確定性、そして h はプーランク定数という定数。)つまり、位置を確定すると言うのは、Δx = 0
にすることですから、Δp
は無限大、つまりエネルギーが確定出来ないと言うことになって仕舞います。
「不確定性原理」は数学におけるゲーデルの「不完全性定理」と並んで、謂わば、20世紀の知のパラダイムを形成した重要な理論です。今回小澤氏などが発表した理論は、或る意味で、ハイゼンベルグの「不確定性原理」を厳密化し、少なくともある場合にはそれを破ることが出来ることを証明したと言うことのようです。(論文を読んでいないので、正確には確認出来ません。私は専門家ではないので読んでも分からないのかも知れません。)これで、「不完全定理」を打ち破る理論が出てくれば、またパラダイム変換が起こるところですが、まずそれはあり得ない話しだと思います。
本日のお昼の音楽はまたユリア・フィッシャー "Russian Concertos" を聴きました。
本日はハチャトリアン「ヴァイオリン協奏曲」の第1楽章をアラム・ハチャトリアンの演奏で貼っておきます。(親戚ではないようです。)
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