昨日は昼前に選挙に行き、午後は寝転んで「ペンギン・ハイウェイ」を読みました。私は、様々な意味で、アメリカ型の競争社会より、ヨーロッパ型の福祉社会の方が優れていると思っています。
本日の昼食は「豆パン」と「むっちりきなこ」です。
主人公(語り手)は知りたいと思ったことを研究しノートに付けるのが好きな小学4年生の男の子、アオヤマ君。その友人で、宇宙のことやブラックホールに関心のあるウチダ君と、相対性理論を知っていてチェスの強い少女ハマモトさんの3人が、団地に突然現れたペンギンと森の奥に出現した「海」(球状の水の固まりのようなもの)の研究を始めます。やがて、その奇怪な現象と主人公の少年が好意を寄せる歯医者さんに勤める「お姉さん」との間に何らかの関係があることが分かります。
この主人公の少年や少女たちは、自分の子供時代を思い出させます。私も、宇宙やブラックホールや相対性理論、それから、人間存在とは一体何なのかと言った問題に興味を抱き、本を読んでは発見したり考えたことなどをノートに書いたりする(多分、少々変わった)少年でした。
森見らしい奇想天外な物語ですが、世界を探求しようとするこれら少年・少女たちの姿にある種の感動を覚えます。大変読後感のよい小説でした。森見の新境地と言ってよい小説だと思います。お薦めの一冊です。
本日のお昼の音楽はラファウ・ブレハッチのショパン「ピアノ協奏曲第1番」の DVD を見ました。
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